ホンダ・HR-V
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/15 05:02 UTC 版)
ホンダ・HR-V | |
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3代目欧州仕様 HR-V | |
概要 | |
製造国 |
日本 ブラジル |
販売期間 |
1998年 - 2006年(初代) 2014年-(2代目以降) |
ボディ | |
ボディタイプ |
3ドア/5ドア クロスオーバーSUV ※3ドアは初代のみ |
概要
初代は1997年に東京モーターショーで発表されたクロスオーバーSUVのコンセプトカー「J-WJ[2]」を経て1998年に市販化された。「Small is Smart」の発想をもとに、日常生活での使いやすさやコンパクトさと軽さゆえの環境への影響が少なさに加え、楽しさ(Joyful)も求めた「J・ムーバー」の第2弾として、GA3型ロゴのシャシをベースにしたスリムなボディを、大径タイヤ[3] などによりSUVらしく車高を上げるという独特の成り立ちをしている。かつてないハイライダースタイルに、使いやすさと、走り、安全、環境など、全ての要素を盛り込んだことで、ホンダでは、既存のカテゴリには収まらない革命的なクルマであるとし、HR-VをSUVではなく、「ジェットフィール・ハイライダー」(3ドアモデルでの場合。後に追加された5ドアモデルは「アップスタイル・ワゴン」)と呼んだ。
ボディ構造技術として、事故の際に搭乗者及び歩行者への衝撃を減らす、G-CON(衝突安全設計ボディ)をホンダで最初に採用した。
エンジンはD16A型のみの設定だが、グレードによってVTEC仕様とノーマル仕様が混在した。トランスミッションはホンダマルチマチック(CVT)と5速MTの2種類。4WDはスタンバイ式のリアルタイム4WD(デュアルポンプシステム)で本格的なオフロード車ではないが、オリジナルのデザインの塗装を施され、各地の森林管理署の官用車に使用されている[4]。取扱販売店はベルノ店。
日本での販売はエクステリアデザインを優先したタイトな室内空間が不評で振るわなかった[5] が、欧州ではベストセラーになったと言われている[6]。また、中東でも人気が高く、中古車が日本から多数輸出されている。
2代目はヴェゼルの日本国外仕様車である。
3代目の欧州・アジア向けはヴェゼルの国外仕様だが、北米仕様は11代目シビックをベースにした新規車両であり、欧州・アジア(日本も含む)ではZR-Vとして発売予定となっている。
初代 GH1/2/3/4型(1998年 - 2006年)
ホンダ・HR-V(初代) GH1/2/3/4型 | |
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1998年9月販売型3ドア | |
2001年7月改良型5ドア | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 |
3ドア:1998年 – 2003年 5ドア:1999年 – 2006年 (以上、1998年 - 2006年) |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 3ドア/5ドア クロスオーバーSUV |
駆動方式 | FF/4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
D16A型:1.6L 直4 SOHC ベルト駆動 D16A型:1.6L 直4 SOHC VTEC |
最高出力 |
D16A型:105PS/6,200rpm D16A型(VTEC):125PS/6,700rpm |
最大トルク |
D16A型:14.1kgf·m/3,400rpm D16A型(VTEC):14.7kgf・m/4,900rpm |
変速機 |
CVT(マルチマチックS) 5速MT |
サス前 |
前:マクファーソンストラット 後(FF):車軸式 後(4WD):ド・ディオン式 |
サス後 |
前:マクファーソンストラット 後(FF):車軸式 後(4WD):ド・ディオン式 |
車両寸法 | |
ホイールベース |
3ドア:2,360mm 5ドア:2,460mm |
全長 |
3ドア:3,995mm 5ドア:4,095mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,580mm |
車両重量 |
3ドア:1,120-1,230kg 5ドア:1,190-1,300kg |
その他 | |
燃費 |
J:14.8km/L J4:14.2km/L JS:14.2km/L JS4:13.0km/L 全て10・15モード |
販売期間中の新車登録台数の累計 | 6万9106台[5] |
系譜 | |
先代 | なし |
後継 |
ホンダ・ヴェゼル ※ただし販売開始まで約7年の空白期間あり。(日本のみ) |
- 1997年 - 東京モーターショーに、J-WJ(J・ムーバー ワイルド&ジョイフル ワゴン)として参考出品された。
- 1998年9月22日 - 3ドアの発売を開始した。CMキャラクターはアメリカのロックバンドのセイヴ・フェリス(英語: Save Ferris)が起用され、CMソングには本人たちが演奏する『ゲバゲバ!マーチ』が起用された。バリエーションは、「J」(FF)、「J4」(4WD)及び「JS4」(4WD VTEC)の3種で、トランスミッションは5速MT(「J」、「J4」)とマルチマチックS(「J」、「J4」、「JS4」)が設定された。
- 1999年7月30日 - 5ドアを追加し、3ドアを一部改良した。内装色や素材の変更及び電波式キーレスエントリー、ボディ同色電動格納式リモコンドアミラー及びマイクロアンテナなどを標準装備した。最低地上高190mmから175mmに変更した。
- 2001年7月5日 - 「JS」(FF VTEC)を追加するなどマイナーチェンジを実施した。外装デザインの変更及び装備の充実を図り、平成12年度排出ガス規制値の50%以下まで低減した「優-低排出ガス」を全タイプが取得した。
- 2003年10月21日 - 装備の充実を図る小変更が実施され、同時に3ドアの全てのモデルと、5ドア「J4」のMT仕様が廃止された。
- 2005年5月 - コスミックグレー・パールを廃色した。
- 2005年12月[7] - オーダーストップに伴い生産終了。以降は在庫対応分のみの販売となる。
- 2006年2月 - 在庫対応分が完売し、販売を終了した。同時にモデル廃止。
-
1999年7月販売型5ドア
注釈
出典
- ^ 当時の開発者がエッチアールブイと呼んでいた。また、新車情報の番組に登場した開発者が呼んでいた。
- ^ http://www.honda.co.jp/IPIX/mtshow2/jwj-1.html
- ^ ロゴやキャパが155SR13から175/65R14のタイヤを装着していたのに対し、当時のアコードより大径である195/70R15から205/60R16のタイヤを装着していた。
- ^ 他には2代目スズキ・エスクードなどが存在する。
- ^ a b デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第76号7ページより。
- ^ 日本の自動車雑誌の中で最も辛口なレビューで知られるニューモデルマガジンXの「ざ・総括」において、特に3ドアモデルは日本車としては異例なほどの高評価を得た。
- ^ “HR-V(ホンダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月20日). 2020年1月20日閲覧。
- ^ “【ニューヨークモーターショー14】ホンダ ヴェゼル、米国デビュー…車名は「HR-V」に”. Response. (イード). (2014年4月18日)
- ^ “【パリモーターショー14】ホンダ ヴェゼル、「HR-V」の名前で欧州初公開…1.6ディーゼル設定”. Response. (イード). (2014年10月2日)
- ^ 『サンパウロ国際モーターショー2014出展概要 〜新型「HR-V」市販予定車を公開〜』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2014年10月29日 。
- ^ “【ロサンゼルスモーターショー14】ホンダ HR-V、北米向け ヴェゼル 初公開…1.8リットルエンジン搭載”. Response. (イード). (2014年11月20日)
- ^ “【ジュネーブモーターショー15】ホンダ ヴェゼル 欧州仕様、「HR-V」を初公開…1.6ディーゼル搭載”. Response. (イード). (2015年2月19日) 2018年8月16日閲覧。
- ^ “HONDA INICIA LA PRODUCCIÓN DE LA HR-V Y SU EXPORTACIÓN A BRASIL” (スペイン語). Honda Motor de Argentina (2015年4月14日). 2015年4月17日閲覧。
- ^ “ホンダ HR-V、最新の先進運転支援とコネクト搭載…米2019年モデル”. Response. (イード). (2018年6月29日)
- ^ “ホンダ HR-V、欧州仕様に1.5ターボ搭載…ヴェゼル は?”. Response. (イード). (2018年8月14日)
- ^ a b “ホンダが「新顔&新開発ターボ」採用! 新型SUV「HR-V」泊市場で発売! 新エンジン搭載”. くるまのニュース. 2022年10月27日閲覧。
- ^ a b “世界初公開されたホンダ新型「HR-V」は何か違う! 「シビック」ベース斬新SUV登場! 日欧仕様と異なる部分とは”. くるまのニュース. 2022年4月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n Nast, Condé (2022年6月8日). “新型ホンダHR-Vの全貌が明らかになった!”. GQ JAPAN. 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b c d “新型ホンダ「HR-V」が米国で登場! 若い世代に向けたアクティブなスタイル。日本では「ZR-V」としてe:HEVモデルが年内発売予定!”. Motor-Fan[モーターファン]. 2022年7月26日閲覧。
- ^ “約314万円からホンダ新型「HR-V」発売! 斬新ハニカムグリル採用! SUVリーダー目指し米国に投入”. くるまのニュース. 2022年7月26日閲覧。
固有名詞の分類
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