ファイザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 10:03 UTC 版)
ミッドタウン マンハッタン 42丁目のファイザー本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 |
NYSE: PFE LSE: PFZ |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市 |
設立 | 1849年 |
業種 | 医薬品 |
事業内容 | 医薬品研究・開発・製造販売 |
代表者 | アルバート・ブーラ CEO |
資本金 |
82,190 Million US$ (2021年12月31日時点)[広報 1] |
売上高 |
連結:67,425 Million US$ (2021年12月期)[広報 2] |
営業利益 |
連結:12,762 Million US$ (2021年12月期)[広報 3] |
純利益 |
連結:10,009 Million US$ (2021年12月期)[広報 4] |
総資産 |
連結:188,002 Million US$ (2021年12月末時点)[広報 5] |
従業員数 |
103,700人 (2021年12月末時点)[広報 6] |
決算期 | 12月末日 |
関係する人物 | チャールズ・ファイザー 創業者 |
外部リンク |
www |
企業目的(スローガン)は「Breakthroughs that change patients' lives」(患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす)[2]。
沿革
ファイザー公式サイトのアメリカ本社の歴史などによる[広報 7]。
- 1849年 - チャールズ・ファイザーらによってニューヨークで創立。南北戦争時の北軍の医薬品はほとんどファイザーが製造した[広報 8]。
- 1949年 - 抗生物質テラマイシンが初の自社開発品として成功を収めた。
- 1970年 - 社名をチャールズ・ファイザー&カンパニー・インクから、ファイザー・インクに改めた。
- 1982年 - 抗炎症剤フェルデンが年間売り上げ10億ドルを突破する、ファイザー初のブロックバスターに。巨大企業への礎を築いた。
- 1990年代 - 積極的な大型買収を繰り返し、高脂血症薬リピトール、抗うつ薬ゾロフト、勃起不全薬バイアグラ、抗炎症剤セレブレックスなどの商品を抱える巨大企業に成長する。
- 2000年 - アメリカのワーナー・ランバート社(医薬品のパーク・デービス、カプセル剤のカプスゲル、カミソリのシック、含嗽剤のリステリン、お菓子のアダムス(現モンデリーズ キャンディ・ガム菓子部門)、観賞魚製品のテトラ・ベルケ(現テトラ)などを保有)を買収した。
- 2003年 - アメリカのファルマシア社を買収し、この時点で世界最大の製薬会社となった。有力な新薬を会社ごと買収して収益を上げる手法は「ファイザーモデル」とも呼ばれ、1990年代から進んだ製薬業界再編の旗頭となった。
- 2004年 - ダウ平均株価の構成銘柄に選出された(2020年8月31日に除外された)。
- 2006年 - 「Working for a healthier world (より健康な世界の実現のために)」という世界統一の企業スローガンが発表された。
- 2008年 - 「Working together for a healthier world」と、スローガンに「共に」という文言が追加された。
- 2009年1月 - アメリカのワイス社を約680億ドルで買収することを発表、買収手続きを同年10月までに完了した。
- 2010年 - ロゴマークを変更[注釈 1]。
- 2013年2月 - 動物・植物向け薬部門をゾエティス(Zoetis)としてスピンオフする。
- 2014年 - イギリスのアストラゼネカ社を693億ポンドで買収する提案を行なったが、拒絶を受けて破談となった[3]。
- 2015年
- 2016年
- 4月6日 - アイルランドのアラガン社を1,600億米ドルで買収し、本社を租税回避目的で、法人税率の低いアイルランドに移す計画としていたが、アメリカ合衆国連邦政府やアメリカ合衆国財務省の規制強化のため断念した[6][7]。
- 2018年8月 - 独BioNTechとmRNAに関する共同研究開発活動を実施する契約を締結[8]。
- 2019年1月1日 - アルバート・ブーラが最高経営責任者に昇進し、彼のメンターであるイアン・リードの後を継いだ。
- 2020年 - アップジョン事業をファイザーから分社化し、ヴィアトリスを設立。
研究開発
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研究開発費に毎年9000億円近く使われているが、ファイザー本体からの新薬は1998年のバイアグラ以来登場しておらず、2006年には超大型新薬になると期待されたトルセトラピブの臨床試験も失敗した。稼ぎ頭であるリピトールが2011年に特許が切れて、後発医薬品の登場によりブロックバスターが無くなり、経営体制の見直しを余儀なくされているのが現状である。これにより、日本法人を含めて世界規模でのリストラが進められている。
注釈
出典
- ^ “製薬会社世界ランキング ファイザー、コロナワクチンで5年ぶり首位…ロシュは2位後退 3位はアッヴィ”. AnswersNews (2022年5月18日). 2022年5月25日閲覧。
- ^ “企業目的・Values & Behaviors・事業概要”. ファイザー株式会社. 2022年9月27日閲覧。
- ^ 英アストラゼネカ、買収の最終提案も拒否 日本経済新聞 2014年5月19日配信 2021年6月3日閲覧。
- ^ a b “ファイザーに業務改善命令 副作用報告漏れ”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 37. (2015年9月2日)
- ^ 畑中徹 (2015年11月24日). “ファイザーが巨額買収 19兆円、製薬最大手に 租税回避と批判も”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 4
- ^ 畑中徹 (2016年4月7日). “米、税逃れ規制次々 ファイザー、17兆円買収を断念 低率の国へ移転急増”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 7
- ^ “米ファイザー、アラガン買収計画を撤回 政府の税逃れ規制強化で” (日本語). ロイター (トムソン・ロイター). (2016年4月6日) 2017年5月22日閲覧。
- ^ “BioNTech Signs Collaboration Agreement with Pfizer to Develop mRNA-based Vaccines for Prevention of Influenza | BioNTech” (英語). biontechse.gcs-web.com. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “米ファイザーによるナイジェリアでの裏工作 ウィキリークスに掲載 | ニュース | ミクスOnline”. www.mixonline.jp. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “【速報】米ファイザー アップジョン事業部門と米マイラン社を統合 新会社「ヴィアトリス」を設立”. ミクスonline. (2020年11月17日) 2020年12月2日閲覧。
- ^ “医薬品自主回収のお知らせ” (PDF). 厚生労働省 (2019年2月8日). 2019年2月8日閲覧。
- ^ Phizer>Investors>Financial Reports>2011 Financial Report>54Page>Consolidated Balance Sheets>Total Pfizer Inc. shareholders equity
- ^ Phizer>Investors>Financial Reports>2011 Financial Report>53Page>Consolidated Statements of Income>Revenues
- ^ Phizer>Investors>Financial Reports>2011 Financial Report>53Page>Consolidated Statements of Income>Income from continuing operations before provision for taxes on income
- ^ Phizer>Investors>Financial Reports>2011 Financial Report>53Page>Consolidated Statements of Income>Net income attributable to Pfizer Inc.
- ^ Phizer>Investors>Financial Reports>2011 Financial Report>54Page>Consolidated Balance Sheets>Total assets
- ^ Phizer>Investors>Financial Reports>2011 Financial Report>32Page>Financial Review>workforce totaled approximately
- ^ ファイザー社(米国本社)の歴史
- ^ ファイザー株式会社 - 50年の歩み
- ^ ファイザー株式会社(日本法人)の歴史
- ^ 厚生労働省による当社に対する業務改善命令について(2015年9月1日 ファイザー株式会社)
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