スターウッド・ホテル&リゾート スターウッド・ホテル&リゾートの概要

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スターウッド・ホテル&リゾート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/21 03:58 UTC 版)

Starwood Hotels and Resorts Worldwide
種類
子会社
業種 ホテル運営
設立 1969年にREITとして設立
株式会社としては1980年[1]
解散 2017年 
本社 コネチカット州スタンフォード
従業員数
181,400 (2013年)
親会社 マリオット・インターナショナル 
ウェブサイト www.starwoodhotels.com

10のブランド(「シェラトン」、「ウェスティン」、「セントレジス」、「ラグジュアリーコレクション」、「W」、「ル・メリディアン」、「トリビュートポートフォリオ」、「アロフト」、「エレメント」、「フォーポイント・バイ・シェラトン」)で構成されていた。

歴史

スターウッドのフラグシップであるシェラトン1937年、創業者のアーネスト・ヘンダーソン(1897年 - 1967年)とロバート・ムーアがマサチューセッツ州スプリングフィールドにあるホテル「ストーンヘブン」を買収して創業。その後買収で順調にホテルの数を増やし、1949年カナダのホテルチェーンを買収し世界規模に成長。

1960年代ラテンアメリカ中東に最初のシェラトンホテルを開業、1965年には100番目のシェラトンホテルを開業させた。さらに1985年には中華人民共和国に最初のシェラトンホテルとなる「グレートウォール・シェラトン・ホテル」北京漢字表記・長城飯店)を開業させた。

1995年4月にはシェラトンよりも手頃な価格でビジネスやレジャー目的の顧客にフルサービスを提供する中規模ホテルのフォーポイント・バイ・シェラトンが誕生した(例外として、シドニーのフォーポイント・バイ・シェラトンは日航ダーリングハーバーを買収して誕生したホテルなので他のフォーポイント・バイ・シェラトンと比べて部屋数が圧倒的に多く630室もあり、シドニーで一番部屋数が多いホテルとなっている)。

「シェラトン」がブランド名になった理由は、所有ホテルの一つであるボストンのシェラトンホテル(1939年買収、現在もシェラトンブランドで営業中)の屋上にかなりの費用を投じたネオンサインがあり、ブランド名をシェラトン以外のものにすると、このネオンサインを撤去することになり無意味な出費が発生してしまうため、ヘンダーソンのツルの一声で、シェラトンがブランド名になった。

ウェスティンは1930年に創業。1980年代最後のバブル期絶頂の頃に日本青木建設がウェスティン株を買収し青木建設傘下に入ったが、1990年代に入りバブルが崩壊すると青木建設はウェスティン株を手放してしまう。その時すかさずウェスティンの買収に動いたのが、不動産投資家で多くのホテルを所有するホテルオーナーのスターウッドである。彼は1998年1月にウェスティン株のすべてを、同年2月にシェラトン株のすべてをそれぞれ買収し、5つのブランドからなるスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドが新たに誕生した。さらに同年にはデザイナーズホテルブランド「W」のダブリュー・ホテルが誕生した。

シェラトンとウェスティンを買収して巨大なホテルチェーンとなった背景には、航空会社などで普及している会員制組織(フリークエント・ビジネス・プログラム)の拡大と充実が、顧客獲得への近道と結論づけたことにある。顧客を獲得するためには世界中に自社のホテルが必要となり、そのためにもシェラトンとウェスティンの買収は不可欠だった。

2005年11月にはル・メリディアンをスターウッドのブランドに加え、さらにホテルチェーンの規模を拡大した。

2006年には新ブランドであるアロフト、エレメントが誕生した。

2015年には新ブランドであるトリビュートポートフォリオが誕生した。

2015年11月、マリオット・インターナショナルによる当ホテルグループの買収が発表され[2][3]、2016年4月2日に約136億ドルで買収されることが決定した。

ブランド

ブランド毎にビジネスモデルやターゲット層が異なるが、標準的な客室の宿泊料金が高い順に並べると以下のようになっている[4]

なお、買収元のマリオットでは、下記の「高級ホテル」のうちダブリュー・ホテルまでを「ラグジュアリー(高級ホテル)」、ウェスティン以下の「高級ホテル」と「中級ホテル」を「プレミアム(中級ホテル)」、フォーポイント・バイ・シェラトンとアロフトを「セレクト(低価格ホテル)」、エレメントを「長期滞在」に分類している[5]

高級ホテル
中級ホテル
低価格ホテル

  1. ^ Form 10-Q”. p. 7. 2007年11月12日閲覧。
  2. ^ 米マリオットがスターウッド買収 世界最大手のホテルに朝日新聞 2015年11月16日)
  3. ^ 米マリオットがシェラトン買収 世界最大チェーンに日本経済新聞 2015年11月16日)
  4. ^ 世界展開続く、スターウッド・グループAll About 2009年8月24日更新)
  5. ^ ホテルブランドの紹介 - Marriot Bonjoy
  6. ^ シェラトン最高級ホテル、新ブランドの下で差別化へAFP 2015年8月25日)。
  7. ^ ケン・コーポレーション、スターウッドホテルと提携(SankeiBiz 2016年8月8日)
  8. ^ 1泊10万円、京都・嵐山に最高級ホテル 来春開業へ京都新聞 2014年12月2日/参照
  9. ^ シェラトン、沖縄再進出 来年6月、サンマリーナを大幅改装琉球新報 2015年12月3日)
  10. ^ “イラフSUI開業予定を報告/森トラスト伊達社長”. 宮古毎日新聞. (2018年6月2日). http://www.miyakomainichi.com/2018/06/110422/ 
  11. ^ “イラフSUI 来月19日開業/宮古島 台風で変更”. 沖縄タイムス. (2018年11月13日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/344210 
  12. ^ 米国スターウッド社の最高級ホテル「セントレジス」が日本初進出 (PDF) (森トラスト株式会社 2001年2月14日)
  13. ^ ニューヨーク人気ホテル「Wホテル」、横浜へ日本初進出ヨコハマ経済新聞 2007年10月30日)
  14. ^ みなとみらい21地区に日本初進出の「Wホテル」が開発中止に(ヨコハマ経済新聞 2009年8月10日)
  15. ^ シェラトン沖縄宜野湾ホテル(2011年3月31日オープン予定)(シェラトン沖縄宜野湾ホテル)
  16. ^ シェラトンが新ホテル 宜野湾西海岸に開業予定(琉球新報 2008年7月8日)
  17. ^ ジョイント・コーポ破たん 宜野湾2ホテル計画白紙(琉球新報 2009年5月30日)
  18. ^ シェラトン沖縄 断念 宜野湾市に方針伝える沖縄タイムス 2009年12月18日)
  19. ^ ニセコに「エディション」「W」ブランドが進出 マリオットとYTLホテルズが基本合意(トラベルメディア「Traicy」 2017年12月7日)
  20. ^ マリオット・インターナショナル 日本初出店ホテルブランド『ALOFT TOKYO GINZA』開発着手のお知らせ ~サンケイビル、マリオット・インターナショナルによる初の外資系ホテル事業~サンケイビル マリオット・インターナショナル 2019年01月24日)
  21. ^ マリオットの「アロフト東京銀座」が2020年に日本初進出。ミレニアル世代をターゲットにした、次世代型ホテルブランド(ホテリエ 2019年01月28日)
  22. ^ 大阪堂島ホテル再開発事業 マリオット・インターナショナルとのホテル運営業務委託契約締結に関するお知らせ」(ウェルス・マネジメント 2019年04月03日)
  23. ^ 「HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル」2021年6月18日開業ならびに宿泊予約開始のお知らせ サンフロンティア不動産 2021年03月26日


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