イー・モバイル サービスエリア

イー・モバイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/26 07:31 UTC 版)

サービスエリア

開始当初のサービスエリアは東京23区名古屋市京都市大阪市および各周辺部、そして成田国際空港中部国際空港関西国際空港だった。

その後、順次エリアを拡大中であり、全国主要地下鉄の全線全駅で利用でき、人口カバー率は92.2%となっている(2011年12月現在のウェブサイトの記述[11]より)。
また、基地局数は、日本全国で10548局設置されている(2011年11月26日現在)[12]

119番通報ができない消防本部

以下の消防本部はイー・モバイルの音声網と接続されていないため、119番通報ができない(2016年5月現在)[13]

販売方法

本社

データ通信端末の販売方法として、家電量販店等へのインセンティブ制度(販売報奨金)、およびノートパソコンやネットブックとデータ通信端末の割引セット販売を用いている。ただし割引分で初回購入額を低く設定し、割引額とデータ通信端末購入費用は携帯電話同様2年間の割賦販売であり、実質支払い金額には変化がない。特に2008年夏以降、豊富に販売されたネットブックを安価購入するため、多くの消費者が割引セットで購入し、携帯電話契約純増数が他社を上回った。

ただしノートパソコン購入と回線契約新規加入セットによる割引販売は、データ通信端末のみ適用され、スマートフォンには用意されていない。

また、音声端末・スマートフォンで一般的に利用できる(ホームページなどで案内されている)購入方法は、原則として一括払いである。ただし定期契約の「にねん」による割引を受けられる。さらに「アシスト1000(旧ご加入アシスト)」や「アシスト1600」などを併せて利用することで、実質的には「端末購入費用の一部分割払い」が可能となる。

なお、他社とは異なり、利用に応じたポイント付与の制度はない(ドコモ・ウィルコムを除き、割賦支払額を除く概ね音声を伴う契約のみがポイント付与の対象となるが、ウィルコムの場合でもMVNO回線利用契約あるいは、自社契約とのセット契約によるMVNO回線利用部分の場合は、付加対象にはならない)。

一部の例外を除き、EM chip(UIMカード)のみの契約は不可となっている。既存の契約がある場合、メーカーブランドのSIMフリー端末や他社のSIMロックをはずした端末での利用は可能だが、世界的にはローカルな周波数帯であるバンド9を採用しているため、事実上、日本通信が販売するIDEOSやドコモの東名阪バンド対応端末(スマートフォンの場合、2012年12月現在は、F-12CL-02DSO-03Dのみ。残りの1.7GHz帯対応スマートフォン端末はすべてmicroサイズとなっている)などごく少数に限定される。ただし、ドコモの2011年冬モデル以降は、ドコモminiUIMカード採用機種があるが、2012年2月時点でイー・アクセスではmicroSIMタイプのEM chipは出していないため、該当機種については東名阪バンド対応であっても利用不可となっていたが、GS01の発売により、同端末の利用者(SIM単体の契約が不可であるため)については、microSIMを使う端末の利用も可能である。ちなみに、ドコモブランドの端末の場合、他社回線では、テザリングができない仕様となっている。

キャリアショップ

イー・アクセスが家電量販店店頭でADSL回線加入契約を行う戦略で、イー・モバイルも同様に、Web上のオンラインストアと、量販店の携帯電話コーナーでの販売に注力してきた。2009年9月1日、同社初の専売拠点(いわゆるキャリアショップ)を、港区赤坂に開店した(参照・イー・モバイル赤坂)。これまで回線契約数の増加に伴い電話サポート体制を拡大してきたが、他社のようなキャリアショップ設置はなかった。

2010年1月8日より、順次ショップを拡大することになり、これに併せて当初の赤坂のような単独店舗だけではなく、ソフトバンクモバイルが実施している量販店併設型のショップの開設を行うことになった。これにより、量販店でも単独立地のキャリアショップ同様の各種変更手続きが出来るようにしていく方針。ただし、オプション商品については、取り扱いを最初から行っていなかったり取りやめたりしている拠点もあり、オンラインショップの利用をアナウンスしている。

また、「スポット」と称する店舗の開業もなされているが、キャリアショップに比べて取り扱い内容が各スポットにより絞られ方が異なるため、利用内容によっては注意する必要がある。

なお、2010年6月に開設されたイー・モバイル スポット成田空港第1および同第2、2010年10月に開設されたイー・モバイル スポット羽田空港新国際ターミナルは、テレコムスクエアの運営であり、同社のカウンターである、「モバイルセンター」に各々併設されている。

なお、「スポット」は、2013年7月以降、順次ウィルコムプラザに併設され、イー・モバイル専業店の空白域などでの補完を行うことになる。このため、スポットと称する拠点は、順次、テレコムスクエア運営の空港店舗3拠点とウィルコムプラザ併設のものとに集約され、それ以外の拠点はキャリアショップ昇格か整理統合されることになった。

2014年8月より、ウィルコムプラザおよび一部のウィルコムカウンターとのブランド統合・サービスレベルの統一に伴い、ショップ店名称がワイモバイルに統一されたため、2014年7月を以って、「イー・モバイル」ブランドのショップは消滅した。

設備の貸し出し

イー・モバイルは、2009年1月現在以下の事業者(MVNO)に対して設備の貸し出し(再販)を行っていた。それぞれのサービスエリアはイー・モバイルのエリアに準ずる。

ただし、EMOBILE 4G端末など、ソフトバンクモバイル網やWireless City Planning網を利用しているサービスもあり、その場合は、端末やサービス内容に応じて、自分で切り替え可能なサービスとネットワーク側で優先順位を自動的かつ強制的に選択されるものとが存在する。

サービス開始日 事業者 サービス名 備考
2007年10月1日 USEN モバイルアクセス type EM
2007年12月13日 NECビッグローブ BIGLOBE高速モバイル
2007年12月13日 ニフティ @nifty Mobile BB
2008年2月28日 ソネットエンタテインメント bitWarp(EM)
2008年3月3日 IIJ IIJモバイルサービス/タイプE
2008年3月17日 ユニアデックス U-netSURF JetSURF 個人向け受付終了
2008年3月24日 朝日ネット ASAHIネット 超割モバイル
2008年4月1日 ビック東海 @T COM 高速モバイルコース
2008年6月19日 アッカ・ネットワークス ACCA mobile(E) サービス終了
2008年7月1日 NTTぷらら ぷらら高速モバイルEM
2008年8月1日 ドリーム・トレイン・インターネット DTI 高速モバイルプラン
2008年8月1日 NTTコミュニケーションズOCN OCN 高速モバイル EM
2008年9月1日 ケイ・オプティコム eoモバイル サービス終了
2009年3月6日 ソフトバンクモバイル データ定額ボーナスパック 原則、A/Bの2枚のUIMカードの抱き合わせ契約となる。

注釈

  1. ^ ドコモローミング対応。このため、ハードウェア的には、Bands 1/9に対応。
  2. ^ EMOBILE G4のネットワーク(HSPA+DC-HSDPA)利用時は、Bands 9のみ対応。
  3. ^ 当初は2010年11月19日発売予定だった。
  4. ^ D25HWの卓上ホルダおよびD25HWを利用した通信でも利用可能。
    単独では、ADSL回線などのWi-Fiアクセスポイントとしても機能。
  5. ^ 2013年2月19日実施のアップデートを実施の上、コネクションマネージャをインストールしたWindowsパソコン利用時のみ、USBモデムとして利用可能。
  6. ^ a b ただし、日本国内利用時はBands 9/11のみが機能し、逆に海外ローミング時にはBands 1/5のみが機能する。
  7. ^ 2013年3月12日公開のアップデートを適用することで対応。
  8. ^ 海外ローミング時のみ機能する。

出典

  1. ^ 電波監理審議会の概要総務省公式ホームページ)
  2. ^ イー・アクセスが念願のプラチナバンド獲得、ドコモとKDDIにも――700MHz帯の割り当て決まる
  3. ^ 新しいブランドロゴマークを決定(2006.10 イー・モバイル株式会社)
  4. ^ a b ワイモバイルブランドで提供中の一部料金プランの受付を終了 - ソフトバンク株式会社 Y!mobile お知らせ 2015年7月29日
  5. ^ イー・モバイルのデータ通信における通信品質確保を目的とした対策の正式実施について - イー・モバイル(2009年7月付)
  6. ^ イー・モバイル、通信速度制御の基準を改定――24時間、300万パケットに”. ITmedia Mobile. 2023年11月26日閲覧。
  7. ^ 『EMOBILE通信サービス』における通信品質確保を目的とした対策の運用基準改定 - イー・モバイル(2010年6月付)
  8. ^ イー・モバイルが「HTC Aria」17日発売、専用プランも - ケータイWatch(2010年12月付)
  9. ^ 帯域制御について、「連続的かつ大量の通信」の具体的な通信量は?帯域制御の対象となる通信の範囲は? - イー・モバイル
  10. ^ 児童ポルノブロッキングの実施について - イー・アクセス(2012年2月6日付)
  11. ^ モバイルデータ通信 | サービス | イー・モバイル
    EMモバイルブロードバンドサービスエリア | イー・モバイル
  12. ^ 携帯・PHS関連@Wiki - 携帯電話基地局免許数→該当日付→EMOBILE全国局数系を合計した数値。
  13. ^ 119番(消防/救急)の対応エリアについて






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