おき (列車) 山口線優等列車沿革

おき (列車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 03:28 UTC 版)

山口線優等列車沿革

末期にかけてはこのようなヘッドマークも使われた(1999年頃)
キハ181系「おき」の方向幕(2002年8月17日)
臨時「おき」。結果的にリバイバル運転を除いてはキハ181系での「おき」のラストランとなった(2002年8月17日)

「おき」登場まで

  • 1960年昭和35年)
    • 3月20日:山口駅 - 博多駅間で準急「あきよし」が運転開始。
    • 6月1日:上り列車に博多発宇部岬行きの列車が併結されるようになる。
  • 1961年(昭和36年)10月1日:準急「しんじ」の運転区間が、岡山駅 - 出雲市駅間(伯備線経由)から宇野駅 - 博多駅間(伯備線・山陰本線経由、石見益田駅 - 下関駅間は山陰本線経由と山口線経由に分割)に延長される。
  • 1963年(昭和38年)4月1日:「あきよし」に東萩駅 - 博多駅間(美祢線経由)の列車が併結されるようになる。
  • 1964年(昭和39年)10月1日:「あきよし」の運転区間が、浜田駅・石見益田駅 - 博多駅間(浜田駅発着は美祢線経由、石見益田駅発着は山口線経由)に延長される。
  • 1965年(昭和40年)10月1日:ダイヤ改正により、次のように変更される(1965年10月1日・11月1日国鉄ダイヤ改正)。
    1. 「あきよし」の運転区間が、浜田駅 - 東唐津駅間(山口線・筑肥線経由)および浜田駅 - 天ヶ瀬駅間(美祢線・日田彦山線久大本線経由)に延長される。
    2. 「しんじ」の運転区間が、宇野駅 - 小郡駅間(伯備線・山陰本線・山口線経由)に短縮される。
  • 1966年(昭和41年)3月5日:「あきよし」「しんじ」が急行列車に変更される。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:米子駅 - 小郡駅間で季節列車として「さんべ」が運転開始。
  • 1970年(昭和45年)10月1日:「さんべ」が定期列車化。
  • 1972年(昭和47年)3月15日:「しんじ」の運転区間が、岡山駅 - 小郡駅間(伯備線・山陰本線・山口線経由)に短縮される。「しんじ」「さんべ」の一部列車は山口駅 - 小郡駅間が普通列車になり、山口線内急行3往復で1975年3月改正まで推移。

「おき」時代

  • 1975年(昭和50年)3月10日:山陽新幹線全線開業に伴うダイヤ改正により、次のように変更(1975年3月10日国鉄ダイヤ改正)。
    1. 鳥取駅・米子駅 - 小郡駅間で特急「おき」3往復が新設され、運転開始。「はまかぜ」とキハ80系を共通運用した。
    2. 江津駅・浜田駅 - 小郡駅間の急行「つわの」2往復が運転開始。(「あきよし」・「しんじ」の運転区間を短縮して立て替え)
    3. 「さんべ」の山口線運行を廃止。
  • 1976年(昭和51年)10月1日:特急「おき」の使用車両が、キハ80系からキハ181系に変更。そのうちの1往復に関してはグリーン車が非連結となる。
  • 1978年(昭和53年)10月2日:松江駅高架化工事に伴い、「おき」の1往復が出雲市駅発着に変更。
  • 1980年(昭和55年)10月1日:「つわの」を廃止。優等列車は「おき」のみになる。
  • 1982年(昭和57年)7月1日:この日に実施された伯備線および山陰本線の伯耆大山駅 - 知井宮駅間電化によるダイヤ改正により、「おき」は多客期を除きグリーン車の連結が廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:「おき」の全列車が小郡駅 - 米子駅間の運転に統一される。
  • 1989年平成元年)3月11日:「おき」の上り1本が下関発(山陽本線・山口線経由)になる。送り込みとして小郡発下関行きの朝の快速列車も「おき」の車両で運転されていた。
  • 1994年(平成6年)12月3日:多客期のグリーン車連結を廃止。
  • 1996年(平成8年)3月16日:「おき」の1往復を鳥取駅まで延長運転する(鳥取駅 - 小郡駅間下り1本、鳥取駅 - 下関駅間上り1本、米子駅 - 小郡駅間2往復)。
  • 1997年(平成9年)3月22日:「おき」の下関発の列車が廃止。全列車が小郡駅発着になる(鳥取駅 - 小郡駅間1往復、米子駅 - 小郡駅間2往復)。

「スーパーおき」時代

  • 2001年(平成13年)7月7日:「おき」の使用車両がキハ187系に変更され、名称が「スーパーおき」に変更[2]。全列車が米子駅 - 小郡駅間(3往復)の運転になる。
  • 2003年(平成15年)
    • 10月1日:「スーパーおき」下り2本、上り1本が鳥取駅発着に変更され、鳥取駅 - 新山口駅間下り2本・上り1本、米子駅 - 新山口駅間下り1本・上り2本になる[3]
    • 12月6日・12月7日:特急「まつかぜ」・「おき」がキハ181系でリバイバル運転される[4]
  • 2005年(平成17年):キハ181系による臨時「おき」の運用が終了。以降は車両増結で対応することになる。
  • 2009年(平成21年)
    • 6月1日:喫煙コーナーが廃止され、全車両禁煙になる[5]
    • 9月30日:車内販売が終了。
  • 2010年(平成22年)3月13日:1往復が鳥取大学前駅に停車となる[6][7]
  • 2013年(平成25年)
    • 7月28日山口県、島根県地方に降った記録的豪雨により、阿武川にかかる鉄橋3箇所が流されるなどしたため、山口線区間(新山口駅 - 益田駅間)は運行休止となる。
    • 11月16日 運行休止となっている山口線の区間のうち、津和野駅 - 益田駅で運行を再開。新山口駅 - 津和野駅については、路線再開された地福以西で折り返し臨時列車が設定されないまま引き続き運休し、この区間については一部の「スーパーおき」の津和野発着の時刻に合わせて中国JRバスが「ノンストップつわの号」を運行している(ただし鉄道代行バスではないので、鉄道の乗車券では乗れない)。[8]
  • 2014年(平成26年)8月23日 - 山口線地福駅 - 津和野駅間の運転再開に伴い、新山口駅 - 津和野駅間の運転を再開。

注釈

  1. ^ 但し、気動車を使用。
  2. ^ 2023年3月のダイヤ改正においてオホーツクの所要時間が短縮されるまでは第2位だった。なお、電車特急を含めると、昼行列車としてはにちりんシーガイアに次ぐ第2位である。
  3. ^ 第1位は札幌駅 - 稚内駅間の「宗谷」で、走行距離は396.2kmである。
  4. ^ 全国ではにちりんシーガイア、宗谷に次ぐ第3位である。
  5. ^ 当時の国鉄昼行特急列車でグリーン車非連結であったのは「おき」の3往復中1往復と函館本線の「いしかり(1980年10月1日の室蘭本線千歳線電化によるダイヤ改正により運転区間を延長の上、列車名を「ライラック」に改称)、それに名古屋鉄道から乗り入れていた高山本線の「北アルプス」のみでこの体制が1982年11月15日の上越新幹線開業による白紙ダイヤ改正まで続くこととなった。なお、この「おき」1往復のグリーン車非連結に関してはキハ181系の中間車であるキハ180の一部車両に専務車掌室が設置された。

出典

  1. ^ 『JR時刻表』2015年8月号、交通新聞社
  2. ^ “山陰新時代の幕開け 高速化が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (2001年7月9日) 
  3. ^ 平成15年秋 ダイヤ改正インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年7月30日
  4. ^ 平成15年度【 冬 】の臨時列車の運転(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年10月16日
  5. ^ 在来線特急列車などの全席禁煙化ならびに在来線ホームの禁煙化の拡大について(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年3月26日
  6. ^ 平成22年春ダイヤ改正について (PDF) [リンク切れ] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年12月18日
  7. ^ 平成22年春ダイヤ改正について (PDF) (インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道米子支社プレスリリース 2009年12月18日
  8. ^ 山口線 一部区間での運転状況について - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2013年10月16日


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