2代目 Y10型(1990年 - 1999年)
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「日産・AD」の記事における「2代目 Y10型(1990年 - 1999年)」の解説
フルモデルチェンジに伴って車種名がADに改められ、同時にエキスパート後継となる上級仕様の派生車種であるADエキスパートが新設された。3代目ウイングロード(Y12型)と基本構造を共有するが、リヤサスペンションは、同方式ながらスペース効率を高めるためよりコンパクトなものに変更されている。当初はガソリンエンジン搭載の2WD車のみのラインナップであり、エンジンはCR12DE型、HR15DE型、MR18DE型(ADエキスパートのみ)を設定している。採用されるトランスミッションは、4速オートマチックのみであったが、後のマイナーチェンジで1.5L車はCVTに変更された。 最大積載量はADのみに設定される1200cc車が300kg、1500cc車以上では450kgとなっている。また、上級仕様の派生車種であるADエキスパートは全車カラードバンパーが装備される。 インパネは商用車としての利便性を考慮した専用設計となっている。インストアッパーボックスのフタには、自動車では世界初のホワイトボードが標準装備され、助手席シートバックには可倒式テーブルも装備されている。また、燃料給油口の位置がプラットフォームの関係上、初代同様の右側に移された。生産拠点は日産車体湘南工場に戻っている。 2022年現在、発売開始から16年目となる長寿モデルとなっている。 2006年12月20日 - モデルチェンジ。 2007年1月24日 - マツダにOEMされているファミリアバンの一部グレードもこのモデルに変更された。 2008年12月3日 - HR16DEを搭載した4WDモデルを追加。ウイングロードは後輪の駆動にモーターを用いたe-4WDを採用しているが、ADでは先代同様オートトルクコントロール4WDを採用している。最大積載量は400kg。同時に2WD車も一部仕様変更。なお、2006年12月のフルモデルチェンジ後も先代のY11型を継続販売していたMT車並びにCNG車は販売終了となった。12月24日 - 年間3000台規模で三菱自動車工業向けにランサーカーゴとしてOEM供給を開始。 2009年5月20日 - 一部仕様変更で全車に助手席SRSエアバッグシステムが標準装備となり、4WD車には寒冷地仕様が標準設定となった。 2010年8月23日 - 一部仕様変更。全車に100V・100Wの電源コンセントとアシストグリップ(ADは助手席のみ、ADエキスパートは助手席と後席2箇所)を新たに設定し、ADの「DX」を除く全てのグレードで、ドアミラーをエクステリアカラー同色に変更した。ADエキスパートはこれにインテリジェントキーとエンジンイモビライザーも追加装備した。 2012年5月10日 - 一部改良。同年7月以降の生産車に適用される安全法規に対応するため、ADの全グレードとADエキスパートの「LX」で前席ハイバックシートのヘッドレスト上端を延長し、全グレードで後席中央シートベルトのタング形状を変更した。 2013年5月20日 - 一部改良。ADの2WD車(1.5L車)及びADエキスパート「GX」の2WD車のトランスミッションを副変速機付CVTに、エンジンをジュークやキューブで採用されたデュアルインジェクター・ツインCVTC付きのHR15DEに変更したことで燃費・出力を向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成。併せて、全車でメーターデザインを変更し、燃費計(瞬間燃費・平均燃費・渡航可能距離)を標準設定。インパネもブラックに変更した。なお、今回の一部改良により、ADの2WD車に設定されていた1.2L車は廃止された。 2016年1月18日 - 同年4月から適応されるオフセット衝突時の乗員保護の技術基準と同年8月から適応される自動車の電磁両立性の技術基準への適合並びに全国希望小売価格を改定する仕様変更を行うことを発表した(1月26日販売開始)。 2016年11月30日 - マイナーチェンジを行うとともに、ADとADエキスパートを統合してNV150 ADに改名することを発表(12月26日販売開始)。 新たに、歩行者検知にも対応したエマージェンシーブレーキ、LDW(車線逸脱警報)、VDC(ビークスダイナミックコントロール)を全車に標準装備し、安全性能を強化(なお、最上位グレード以外はメーカーオプションでこれらの装備をレスに設定することも可能である)。 外観はフロントマスクが刷新され、Vモーショングリルを採用。内装はインストアッパーボックスとグローブボックスの大容量化によって収納力を向上し、2WD車はセンターコンソール周辺の形状変更により、カップホルダーが500ml紙パックに対応するものとされた。 グレード体系は2WD車・4WD車で共通化するとともに大幅に整理され、従来のADに相当する「DX」と「VE」、従来のADエキスパートに相当する「エキスパートLX」と「エキスパートGX」の4グレードとなった。ADエキスパートに設定されていた1.8L車も併せて廃止された。 2018年6月21日 - マツダ・ファミリアバンがトヨタ自動車のプロボックス・サクシードのOEMに切り替わったため、マツダ向けOEM供給を終了。 2019年4月 - 三菱・ランサーカーゴが販売終了のため、三菱自動車向けOEM供給を終了。これにより、1994年8月以来、約25年ぶりにOEM供給のない日産ブランド専用車に戻った。 2021年5月24日 - 一部仕様向上を行い、同時に車名が2016年11月のマイナーチェンジ以来約4年5ヶ月ぶりにADへ回帰された。 2WD車にアイドリングストップが搭載され、燃費性能が改善されたほか、先行車または対向車や周囲の明るさに応じて上向きと下向きを自動で切り替えるハイビームアシスト、足を踏み替える間の2秒間ブレーキ力を保持するヒルスタートアシスト、USB電源ソケットを全車に標準装備。4WD車には運転席ヒーターも装備された。 また、ステアリングに抗菌処理が施され、フロント・リアのエンブレム・ステアリング・センターキャップのCIが2020年7月に改定された新CIとなった。 なお、今回の一部仕様向上により、WLTCモードによる燃料消費率(JC08モードも併記)及び排出ガスに対応し、2WD車は「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。 2006年12月発売型 ADエキスパート 2016年11月改良型 NV150AD エキスパートLX 2021年5月改良型 AD DX リア 2016年11月改良型 NV150AD VE リア 2016年11月改良型 NV150AD エキスパートLX リア 2006年12月発売型 AD リア 2006年12月発売型 ADエキスパート リア 2006年12月発売型 ADエキスパート インテリア
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