認知症とは? わかりやすく解説

にんち‐しょう〔‐シヤウ〕【認知症】

読み方:にんちしょう

dementia成人後に、脳に損傷を受けることによって認知機能低下する状態。脳血管障害、脳外傷変性疾患アルコール中毒などが原因で起こる。原因疾患からアルツハイマー型認知症脳血管性認知症レビー小体型認知症などに分類される。→若年性認知症老人性認知症

[補説] 「痴呆症」「痴呆」の言い換え語。「痴呆」には蔑視の意があるとして厚生労働省平成16年200412月報告書提出し変更された。


認知症

読み方にんちしょう
【英】:dementia

 認知症は、記憶障害見当識障害判断力低下中核症状)を引き起こす脳の認知機能障害を指す。この障害日常生活支障をきたすうになると認知症と呼ばれる。認知症とは症候対する名称であり、種々の疾患がある。最も多く代表的な疾患アルツハイマー病である。その他の疾患としては脳梗塞引き続いておこる脳血管性認知症幻視を伴うレビー小体病前側頭型認知症などがある。アルコール多飲も認知症の代表的な疾患である(アルコールと認知症の項を参照)。特に大量飲酒者において、ビタミンB1欠乏合併することでウェルニッケ-コルサコフ症候群(Wernicke-Korsakoff Syndrome)が発症するこの際には脳内急速に神経細胞障害生じており、急性期にはけいれん意識障害から死に至ることがある慢性期には認知症をきたす。


認知症(痴呆)

痴呆症」に替わる用語です。脳や身体の疾患原因として、記憶認識判断学習などの知的機能低下し自立した生活に支障生じる状態のことです。


認知症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/04 17:24 UTC 版)

イデベノン」の記事における「認知症」の解説

イデベノンマウス学習記憶力向上させるヒトでは、網膜電図写真英語版)や事象関連電位視覚アナログ尺度英語版)等の代替評価項目拠る評価認知機能向上効果があるとされる事があるが、より客観的な評価項目に拠る大規模臨床試験実施された事がない。 アルツハイマー型認知症治療薬としてのイデベノン臨床成績一貫性がないが、若干効果を示す傾向にある。日本では1986年に「脳梗塞後遺症または脳出血後遺症に伴う慢性循環障害による意欲低下および情緒障害改善」について承認されたが、1998年5月実施され再評価対象となった臨床試験では有効性を示す事ができず(精神症全般改善度;イデベノン群:32.4%、偽薬:32.8%)、承認取り消しとなった欧州いくつかの国では、特に認められ患者に対してのみ使用されている。

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認知症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/01 23:42 UTC 版)

オーラルフレイル」の記事における「認知症」の解説

認知症の初期段階において、他人に言えない失敗などによる落ち込みから社会的な活動を自ら制限しやすく、その結果会話表情などの顔面口腔の活動低下する。これがオーラルフレイルにつながる。認知症が進行すると、会話減少さらなる進行食事柔らかいものを選ぶようになるなど、口腔周囲廃用進行していく。

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認知症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 18:29 UTC 版)

認知障害」の記事における「認知症」の解説

詳細は「認知症」を参照 認知症は、加齢もしくは外傷によって引き起こされ患者記憶一部または全体忘れ去られる老年期においては一般的であるが、それに限定されないまた、認知症によって別種認知障害引き起こされることも珍しくはない。加齢による認知症は不可逆なものであるため、記憶認知機能低下生涯的なものである。なお、ミニメンタルステート検査 (MMSE) などにより、スクリーニングが可能である。

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認知症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 05:17 UTC 版)

「酒」の記事における「認知症」の解説

慢性的に大量飲酒続けることは、65歳未満発症する早期発症型の認知症をはじめとする様々な類型の認知症の主要な危険因子になりうるとする研究結果出ている。 フランスにおいて早期発症型認知症の患者5万7000人以上の症例調査した結果半分優に超える患者アルコールに関する診断なされていることが判明したまた、過去5年間に認知症と診断されフランス成人100万人以上の医療記録精査しアルコールとの関連統計学的に明白であることも示されている。

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認知症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 23:27 UTC 版)

蛭子能収」の記事における「認知症」の解説

2020年7月マネージャーや妻から「最近もの忘れ症状進行している感じがある」という意見から「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京2020年7月9日放送)に出演し、認知症治療の専門病院検査実施レビー小体病アルツハイマー合併症であることが判明した。 現在は、家には帰らず施設ショートステイ利用中。

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認知症(痴呆)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:23 UTC 版)

健忘」の記事における「認知症(痴呆)」の解説

認知症で健忘必発であり、初期からみられるまた、神経の変性疾患健忘そのもの症状である疾患もこれに分類される

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認知症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:48 UTC 版)

「ガランタミン」の記事における「認知症」の解説

軽-中度脳血管性認知症アルツハイマー病AD)の治療用いられる米国ではAD治療薬としてFDA承認されている。英NICEでは軽中程度ADに対してドネペジルリバスチグミン並んでガランタミンを選択肢一つとして推奨している。 臨床試験では、副作用は他のコリンエステラーゼ阻害薬似ており、消化器症状が主に観察される実際にはもっと使い易い薬剤はあるが、3か月上かけ薬量増加させていくことで、副作用をそれと同等程度抑えることができる。

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認知症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 11:13 UTC 版)

抗精神病薬」の記事における「認知症」の解説

「認知症#薬物療法」も参照 認知症患者BPSD管理用いられる処方は強い精神病症状暴力攻撃性行動障害症状限り正し利用努め、低用量にて副作用監視しながら慎重に投与すべきであるNICE2006年ガイドラインは、BPSDに対して薬物介入第一選択肢とするのは、深刻な苦痛または緊急性のある自害他害リスクのある場合に限らなければならないとしている。

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