代替評価項目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 03:57 UTC 版)
代替評価項目(代替マーカー)とは、主要目的が測定不可能な場合に代わりに測定される検査項目の事である。例としては、白血球数、血圧、骨密度等が該当する。1つまたは複数の代替評価項目の値を測定可能な主要評価項目として選択する事も可能である。しかし、これらは治療的介入の臨床的な有益性や有害性を直接測定するものではない。過去には、代替評価項目を用いた研究で、致命的に間違った結論を導き出したものが幾つかあり、そのうちの幾つかは後に治療を受けた患者に多大な悪影響を及ぼした。薬力学的効果は、治療効果を証明するものではない。 相関関係があると一部で言われている代替評価項目の例を以下に示す。 脂質降下薬:コレステロール値 → 心筋梗塞 抗不整脈薬:不整脈 → 延命効果 HIV/AIDS:ウイルス量 → QOL/延命効果 骨粗鬆症:骨密度 → 骨折 主要評価項目として不適切な代替評価項目の例としては、肺癌予防の為に喫煙者にβ-カロテンを投与する事が挙げられる。主要評価項目(落ち込んだビタミン濃度の上昇)は達成されたが、投与により肺癌死亡率の上昇も見られた。
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代替評価項目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 20:37 UTC 版)
代替評価項目(だいたいひょうかこうもく、Surrogate endpoint)とは、ある臨床評価項目の直接の研究が困難な場合に、その代わりとなる結果を持つ評価項目の事を言う。実際の臨床評価項目と相関があるかも知れないが、必ずしも関係が保証されているわけではない。米国国立衛生研究所では、代理評価項目を「臨床評価項目の代替となる事を意図したバイオマーカー」と定義している。 例えば、「心血管疾患による死亡」の代用として、因果関係を示す強力な証拠が存在する「血圧の上昇」を用いる事等が挙げられる。
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