相関関係とは? わかりやすく解説

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そうかん‐かんけい〔サウクワンクワンケイ〕【相関関係】

読み方:そうかんかんけい

二つのものが密接にかかわり合い一方変化すれば他方変化するような関係。

数学で、一方増加すると、他方増加または減少する二つ変量の関係。

「相関関係」に似た言葉

相関

(相関関係 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 13:48 UTC 版)

相関(そうかん 英:correlation)とは、一方が変化すれば他方も変化するように相互に関係しあうことである。数学や物理学では、二つの変量や現象がある程度相互に規則的に関係を保って変化することをいう[1]因果性の有無は問わない。広義には、統計的に何らかの関連性があることを言うが、実際には二変数における線形性相関の程度を指す。例えば「親の身長が高いほうが子供の身長も高い」「勉強時間が長いほうがテストの成績も上がる」などの傾向が身近な相関現象である[2]


注釈

  1. ^ ピアソン相関係数は線形相関(比例のような関係性)のみに対応しており、正の符号は一方が増加すると他方も増えていく「正の相関」を、負の符号は一方が増加すると他方が減っていく「負の相関」を表す[7]
  2. ^ a b 確率論では、各々の変数が独立していない場合に「従属(dependence)」という用語を使う[9]。この従属は「独立でなく何らかの関係性がある」という意味で、相関と同義である。
  3. ^ 選挙で当選した人は〇、落ちた人は×、のように二つの値だけ(通常0か1)を取る特別な変数のこと。計量経済学などでは「ダミー変数」とも呼ばれる[15]
  4. ^ 近年の研究では、大きな精神的ストレスを受けると自律神経のバランスが崩れて免疫力が弱まるため、風邪などの感染症に罹るリスクが高まることが判明している[26]。大きなストレスは気分をかき乱すと共に感染症リスクにも影響を与える、両者に関連した根底の別要因(潜伏変数)だと言える。こうした潜伏要因によって、さも因果関係があるように推測されることを「擬似相関」という。

出典

  1. ^ コトバンク相関」精選版 日本国語大辞典の解説より。
  2. ^ 遠田祐人「相関係数とは何か。その求め方・公式・使い方と3つの注意点」2020年2月9日
  3. ^ Croxton, Frederick Emory; Cowden, Dudley Johnstone; Klein, Sidney (1968) Applied General Statistics, Pitman. ISBN 9780273403159 (page 625)
  4. ^ Dietrich, Cornelius Frank (1991) Uncertainty, Calibration and Probability: The Statistics of Scientific and Industrial Measurement 2nd Edition, A. Higler. ISBN 9780750300605 (Page 331)
  5. ^ Aitken, Alexander Craig (1957) Statistical Mathematics 8th Edition. Oliver & Boyd. ISBN 9780050013007 (Page 95)
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  7. ^ 統計WEB「正の相関と負の相関」2022年1月3日閲覧。
  8. ^ a b 内閣府統計局「なるほど統計学園 10.特徴を捉える」2022年1月3日閲覧。
  9. ^ 具体例で学ぶ数学「確率における独立と従属の意味と例」2018年2月5日
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  12. ^ Sz?kely, G. J.; Rizzo, M. L. (2009). “Brownian distance covariance”. Annals of Applied Statistics 3 (4): 1233-1303. arXiv:1010.0297. doi:10.1214/09-AOAS312. PMC 2889501. PMID 20574547. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2889501/. 
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  14. ^ 野澤 勇樹、中村 信弘「確率的依存構造をもつコピュラモデル」『統計数理』第68巻 第1号、統計数理研究所、2020年、87-106頁。コピュラモデルに関しては従属ではなく「依存」という訳語を使っている。意味合いは従属・相関と同じ。
  15. ^ コトバンク「ダミー変数」世界大百科事典 第2版の解説より
  16. ^ Thorndike, Robert Ladd (1947). Research problems and techniques (Report No. 3). Washington DC: US Govt. print. off. 
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  26. ^ 大塚製薬免疫力低下の原因」2022年1月3日閲覧。
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  29. ^ Taraldsen, Gunnar (2021). “The Confidence Density for Correlation” (英語). Sankhya A. doi:10.1007/s13171-021-00267-y. ISSN 0976-8378. https://doi.org/10.1007/s13171-021-00267-y. 
  30. ^ Taraldsen, Gunnar (2020) (英語). Confidence in Correlation. doi:10.13140/RG.2.2.23673.49769. http://rgdoi.net/10.13140/RG.2.2.23673.49769. 
  31. ^ Bowley, A. L. (1928). “The Standard Deviation of the Correlation Coefficient”. Journal of the American Statistical Association 23 (161): 3134. doi:10.2307/2277400. ISSN 0162-1459. https://www.jstor.org/stable/2277400. 
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相関関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 07:21 UTC 版)

のび太のおばあちゃん」の記事における「相関関係」の解説

野比のびる結婚、4男1女の計5人の子供を授かるそのうち長男野比のび助のび太の父)であるが、タイムマシン過去野比家行って子供のび助かいない。ただし、34巻一晩カキの実がなった」にのみ過去の世界に弟(のび三郎)がいる。夫のびる亡き後長男のび助玉子のび太の母)と結婚してのび太生まれ3世同居家族となる。

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相関関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 04:30 UTC 版)

指比」の記事における「相関関係」の解説

2D:4D比子宮内でのアンドロゲンテストステロン曝露影響されることが指摘され、したがって出生前アンドロゲン曝露量の大まかな指標となる(2D:4D比が低いほど出生前アンドロゲン曝露量が高い)ことが示唆されるまた、2D:4D比エストロゲン曝露量にも影響されており、テストステロン単独ではなくテストステロン対すエストロゲンへの曝露量の比率(T:O比)と相関することを示す研究もある。 指比性的二形である。すなわち、ほとんどの指比女性よりも男性において顕著になる手のひら側の指比では、人差し指を含む比において強い性的二形性を示す。対照的に手の甲においては小指を含む指比に強い性的二形性現れ女性概して小指が短い傾向にある。全般的に性的二形性に関する結果手のひら側、とくに旧来の2D:4D比よりも手の甲側の指比のほうがはるかに強く表れる。したがって従来のほとんどの研究2D:4D比焦点当てているが、他の指比参考になる。 実証研究では、出生前のテストステロン注射によって、皮膚紋理や手のひら側の指の長さ男性的な変化生じるが、骨長比には変化起こらないことが示されている 。また、この効果人差し指生じるが、薬指では生じない。さらに、ヒト表皮組織にはアンドロゲン受容体のみがあり、エストロゲン受容体αは分布しない。以上のことから、指の皮膚紋理は出生前テストステロン曝露に対してより敏感である一方で、骨長比はテストステロンエストロゲン曝露量の比率に対して敏感である可能性がある。したがって手のひら側の2D:4D比は、2つ異なホルモンへの感度組み合わせ反映している。これを支持するものとして、2019年研究では、関節のしわの違い手のひら2D:4D比性差影響与えることが示されている。

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