第三水雷戦隊とは? わかりやすく解説

第三水雷戦隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 09:24 UTC 版)

水雷戦隊」の記事における「第三水雷戦隊」の解説

略称は三水戦。解隊と再編幾度も繰り返している。太平洋戦争活躍した第三水雷戦隊は、1940年昭和15年5月1日第一艦隊隷下において再編され部隊である。新任三水司令官藤田太郎少将旗艦軽巡洋艦川内であった日米艦隊決戦における夜戦では、三水戦と第八戦隊利根筑摩)で第四夜戦隊編成する太平洋戦争開戦時ひきつづき第一艦隊所属し司令官橋本信太郎少将であった緒戦南方作戦参加馬来部隊指揮官小沢治三郎南遣艦隊司令長官)としてマレー作戦蘭印作戦従事した1942年昭和17年5月から6月ミッドウェー作戦では、連合艦隊司令部旗艦大和)を含む主力部隊護衛した8月からガダルカナル島の戦い投入され、第三水雷戦隊司令官外南洋部隊指揮官三川軍一第八艦隊司令長官増援部隊指揮官としてガ島戦に参加した1943年昭和18年2月初旬ガ島撤収作戦成功後、橋本信太郎少将後任木村昌福少将内定し2月14日付で第三水雷戦隊司令官補職された。ガ島撤収後外南洋部隊増援部隊指揮官/第三水雷戦隊司令官)は、川内第8駆逐隊大潮荒潮)、第9駆逐隊朝雲)、第10駆逐隊秋雲風雲夕雲)、第11駆逐隊白雪初雪)、第16駆逐隊雪風時津風)、第19駆逐隊浦波磯波)、第22駆逐隊皐月文月長月)、夕霧という戦力であった2月中旬ラバウル移動した木村少将三水司令官)は軽巡川内将旗掲げるが、第八十一号作戦実施にあたり駆逐艦白雪旗艦とした。3月3日ビスマルク海海戦白雪沈没し木村少将敷波移乗した。木村少将負傷して入院し三水司令官江戸太郎少将補職された。まもなく秋山輝男少将三水司令官任命された。 4月1日昭和十八年帝国海軍戦時編制により第一艦隊から第一水雷戦隊と第三水雷戦隊が除かれ、第三水雷戦隊は南東ソロモン海域)方面担当する第八艦隊編入された。また第四艦隊隷下第二海上護衛隊所属していた軽巡夕張が同部隊から除かれ、第三水雷戦隊に編入された。第八艦隊には軽巡洋艦龍田所属していたが舵取機に深刻な故障抱えており、同日付で新編された第十一水戦隊訓練部隊旗艦転出している。引き続き三水戦に所属する川内も、修理整備のため内地帰投し、三水司令官夕張旗艦として作戦おこなったその後秋月型駆逐艦新月ラバウル進出して秋山少将旗艦となるが、ニュージョージア島の戦いに伴うクラ湾夜戦新月沈没し秋山少将戦死、第三水雷戦隊司令部全滅した新月沈没により三水司令部全滅したため、伊集院松治大佐が第三水雷戦隊司令官任命された。新司令官着任まで重巡鳥海艦長有賀幸作大佐増援部隊指揮を執った。なお前述のように第三水雷戦隊には軽巡洋艦夕張配備されていたが触雷被害受けており、伊集院司令官は内地での修理終えてラバウル戻ってきた軽巡川内将旗掲げて出撃した。また駆逐艦秋雲臨時旗艦として作戦に臨むこともあった(セ号作戦第二次ベララベラ海戦など)。11月初頭ブーゲンビル島沖海戦川内沈没すると、三水司令部駆逐艦五月雨天霧経由して軽巡夕張将旗掲げた12月前半所属艦を修理休養にあてることになり、12月2日三水司令部将旗ラバウル陸上移した12月16日三水司令官伊集院少将から中川少将に代わった。 1944年昭和19年2月になると連合軍空襲激化し三水司令官指揮下の駆逐艦漸次ラバウルから撤退した2月20日駆逐艦夕月夕張内地帰投中のため、臨時三水戦旗艦)と水無月南東方面における最後駆逐艦輸送おこないパラオむかった3月10日三水戦と駆逐艦3隻(松風秋風夕凪)は中部太平洋方面艦隊司令長官南雲忠一中将)に編入された。4月28日三水戦旗艦の夕張潜水艦ブルーギル雷撃沈没し三水司令部駆逐艦夕月救助されサイパン島移動した日本海軍は、中部太平洋方面艦隊所属する軽巡洋艦名取を第三水雷戦隊に編入した。名取6月5日に呉を出発ダバオ輸送実施したあとパラオ移動するこの間サイパン島の戦いがはじまって三水司令部サイパン島から脱出できなくなり7月8日サイパン島陥落時に玉砕した中部太平洋方面艦隊消滅により、第三水雷戦隊は連合艦隊付属となる。連合艦隊三水戦を対潜部隊として再建する意向であった8月15日三水司令官に再び江戸太郎少将任命される8月20日三水残存部隊を中心に第三十一戦隊旗艦五十鈴)が新編された。江戸少将三水司令官)が第三十一戦隊司令官補職されている。

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