源氏物語聞書 (牡丹花肖柏)とは? わかりやすく解説

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源氏物語聞書 (牡丹花肖柏)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/27 08:07 UTC 版)

源氏物語聞書(げんじものがたりききがき)とは、牡丹花肖柏による一条兼良宗祇の講釈を記録した「聞書」と呼ばれる形態の源氏物語の注釈書である。「源氏物語聞書」と呼ばれる注釈書は本書を含め数多く存在するが、本書は最も代表的な「源氏物語聞書」であり、単に「源氏物語聞書」とだけ言うときには本書のことを指すことも多い[1]。肖柏による源氏物語聞書であることから「肖柏聞書」と呼ばれることもある[2]




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注釈

  1. ^ これ以前に記されたと見られる部分には肖柏が一条兼良に対して「花鳥余情」に書いてあることを尋ねていることがあるのに対して、これ以後に記されたと見られる部分では「花鳥余情」に書いてある内容について疑問を持って尋ねている部分が存在する。
  2. ^ これが弄花抄のもとになったと見られる。
  3. ^ これは三条西実隆が前回借り受けて書写して以後に増補があったためであろうと考えられている。

出典

  1. ^ 伊井春樹「古注釈書事典(室町時代) 源氏物語聞書」秋山虔編『源氏物語事典』〈別冊国文学〉No.36、学燈社、1989年(平成元年)5月10日、p. 316。
  2. ^ 岩坪健「肖柏源氏学の確立 -異本『肖柏聞書』の紹介-」島津忠夫先生古稀記念論集刊行会編『日本文学史論 島津忠夫先生古稀記念論集』世界思想社、1997年(平成9年)9月。 ISBN 4-7907-0670-2
  3. ^ 岩坪健「肖柏とその師弟 -肖柏著『源氏物語聞書』の影響-」王朝物語研究会編『論集源氏物語とその前後 3』新典社、1992年(平成4年)5月、pp. 101-118。 ISBN 4-7879-4903-9
  4. ^ 松風巻奥書
  5. ^ 國學院大學本料簡
  6. ^ 山脇毅「源氏物語聞書と弄花抄(上)」『藝文』第14巻第1号、肇文社、1923年(大正12年)1月。及び山脇毅「源氏物語聞書と弄花抄(下)」『藝文』第14巻第2号、内外出版株式会社、1923年(大正12年)2月。のち山脇毅『源氏物語の文献学的研究』創元社 1944年(昭和19年)10月、pp. 227-247。


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