武家見廻り組
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尾上 影忠(おがみ かげただ) 声 - 乃村健次 武家見廻り組与力。 丁髷頭で顎鬚を生やした大柄な男性。黒い羽織と南蛮胴に身を包んでいる。武骨な性格で、武家組同心全員に指示する高い統率力を持つ。当初は白榊と同じく市中見廻り組を見下していたが、無々節の一件で市中見廻り組の矜持を示した仁兵衛を認めている。 身の丈ほどもある大鉈を武器に用いて戦い、巨大蟲を一刀両断する「豪剣」の使い手。後に指南役となった源十郎から月島流剣術を学んでいる。 蟲奉行不在を狙った巨大蟲の侵攻を食い止めるために江戸に残るが、力及ばずに部下が全員行動不能に陥り、彼らを休ませ自身の重傷を押して戦い続けた。江戸に蔓延っていた巨大蟲を全て切り伏せた源十郎を「剣聖」と称えた。その後、蟲人達が江戸に襲来した際には修得した月島流剣術でハギを撃退した。 江戸冬の陣では、100名の武家組を率いて4万の徳川軍と共に江戸北西部で4万2千の蟲人軍本隊を迎え撃つ。無涯が江戸西部に向かった後は他の与力と共に真田・十蔵と対峙するがまるで歯が立たず、徳川軍共々全滅の危機に陥るが、修行を終え駆け付けた仁兵衛と源十郎のおかげで窮地を脱する。江戸冬の陣閉幕後、源十郎や室達の弔いの際に仁兵衛の実力が自分や白榊、獣左よりも遥かに強く、その腕は無涯に匹敵すると吉宗に報告した。常世の蟲の襲来時には、武家組を率いて町人を即座に江戸の外へ退路を用意する役割を担う。大阪出陣ではその指揮能力から江戸防衛を務め、江戸では出現した「蟲の柱」と対峙した。 技 乾坤一擲「一握の剣(いちあくのけん)」 大鉈を振り下ろして放つ凄まじいまでの「豪の剣」。 富嶽鉄槌割り(ふがくてっついわり) 源十郎から学んだ月島流の技。 柳生 義怜(やぎゅう ぎれい) 武家見廻り組同心。代々将軍家の剣術指南役を務めていた御家流・柳生家出身の武士。 襟足を後ろで束ね、片側に飛び出たアホ毛を持つ少年。真面目かつ冷静で旗本とぶつかった際に先に謝る礼儀正しさを持つものの、ややプライドが高くお勤めの際にも手柄を立てるために一人で行動することを好む。女性に対しては何かと厳しい言動を取るが、お春の胸を見た際に顔を真っ赤にするなど実際にはかなり純情な性格。一人称は「俺」。同心の中でも次期武家組与力として一目置かれており、室鳩巣からは「柳生の子倅」と呼ばれる。 「後の先」(相手より後に動いているのに先に技が当たる)が特徴である殺人剣にして活人剣「柳生新陰流(やぎゅうしんかげりゅう)」の使い手。なめらかで無駄がない太刀筋を持ち、隙がない確実な一撃を繰り出す。武器には脇差も用いる。 自身が免許皆伝の腕を持つ柳生新陰流に誇りを持っており、剣術指南役だった柳生家当主の父親が役職から外され源十郎が新しい剣術指南役になったことから、月島流とそれらの顛末の原因となった仁兵衛を敵視している。以降、仁兵衛や源十郎を倒し、父の跡を継いで誰もが認める剣術指南役になることを目標とする。 仁兵衛・一信・千代丸との4人組による蟻塚調査の任務に武家組の代表として抜擢される。仁兵衛とはとことん犬猿の仲で、蟻塚侵入後は彼や一信と分かれて千代丸と行動し、食糧庫で三頭の一人であるハギと遭遇。彼の怪力と防御力に苦戦するも、薄皮一枚の傷口を突き心技体を乱させ勝利した。その後、千代丸と分かれて仁兵衛と共にオバナと対峙、当初は互いにいがみ合っていたが結果的にそれが相手の動きの先の先を取ることに繋がり、オバナを撃破した。ハギとの二度目の戦いでは自身の刀と引き換えに再び彼の心を乱した。 江戸冬の陣では、与力達の命で一信・千代丸と共に江戸東部の長宗我部率いる2万の蟲人を迎え撃ち、彼の能力に圧倒されるが修行を終えて駆け付けた仁兵衛たちに助けられる。大坂出陣では、江戸冬の陣での活躍から大坂攻めのメンバーとして選ばれた。大坂への道中、明石全登との戦いで壱与の攻撃により川へ転落し、火鉢に助けられた際に彼女に惚れた様子。大阪城では火鉢と共に彼女の祖父である弥三郎と戦い、精神的に折れかかっていた火鉢を「憧れの相手と戦えることは仁兵衛なら絶対大喜びする」と支え、弥三郎に勝利した後に内心では仁兵衛に憧れるようになっていたことを語っていた。 技 逆風の太刀(ぎゃくふうのたち) 瞬時に刀を振るい相手を斬りつける。 斬釘截鉄(ざんていせってつ) 相手の力を受けた反動で刀を斬り返す。 十太刀(とおたち) 相手の手首を狙って斬りつける。 天狗抄「花車(かしゃ)」 相手の攻撃に対してカウンターのように刀を突き刺す。 七太刀「燕鴈(えんがん)」 相手の攻撃を上から叩き落とす。 七太刀「地軸(ちじゃく)」 相手が攻撃をする箇所を先に斬りつける。 七太刀「天開(てんかい)」 斜めに構え相手の攻撃を肩首に誘い込んでから左足を退き、相手の腕を十文字に削ぐように斬りつける。 七太刀「小手截り(こてぎり)」 相手の攻撃を刀で受け止め、その勢いのまま刀を右肩横で廻し相手の腕を打ち、そのまま左足を踏み込んでから削ぐように斬り裂く。 奥義の太刀「無二乱剣(むにらんけん)」 相手の全身の至る所を斬りつける。無二乱剣 二刀(むにらんけん にとう) 脇差との二刀流で繰り出す「無二乱剣」。 奥義の太刀「添截乱截(てんせつらんせつ)」 相手の攻撃を執笛勢の構えで刀で受けるよう相手を誘い、斜め前に体をずらし相手の腕を削ぐように斬り裂く。 秘中の秘「無刀取り(むとうどり)」 相手の手刀を受け止め、そのまま腕を取って地面に叩きつける。 明月之風(めいげつのかぜ) 勢いよく飛んでそのまま相手に斬りつける。
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与力は尾上影忠。旗本や大名などの上級武士を守る役割を持つ。同心は黒い羽織を身に着けている。尾上の指示で統率された戦い方が特徴で、後に源十郎に師事し同心一人一人の強化を行っている。
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