本隊
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「大水滸シリーズの登場人物」の記事における「本隊」の解説
梁山泊本山を拠点とする軍。梁山泊の防衛や各地への遠征を担当する。兵の大半は二竜山で調練を受けて配属される。官軍と比べて兵数で劣る分を、指揮官の能力や兵の錬度で補う。上級将校が慢性的に不足しており、将校一人で数千単位を指揮する状況が多いという問題を抱えている。最終決戦では、陥落した双頭山・二竜山から脱出した戦力も加えて童貫戦に臨んだ。 呼延灼(双鞭・天威星) 本隊総隊長。1072年生まれ。身長 - 180cm、体重 - 80kg。 (水滸伝)宋建国の英雄・呼延賛の末裔。元汝寧州・代州の将軍。得物は原典同様に鉄製の双鞭。将来を嘱望されていたが軍の腐敗に嫌気がさし、志願して地方軍の国境警備に甘んじていた。軍人としては超一流で巧みな用兵を行う。不本意ながら梁山泊と交戦した際には自身が考案した連環馬(れんかんば)で一度は勝利するが、直後に皇帝や軍への不信から梁山泊へ身を投じる。 入山後は穆弘・李俊と共に本隊の総隊長を務める。当初は入山の経緯から周囲に馴染めずにいたが、弟を失った穆弘の言葉を受けて積極的に周囲と関わるようになった。性格は公正厳格で戦場では仲間の死にも動じないが、戦いを離れると涙する一面も見せる。愛馬は自身の伝手で手に入れた朝影(あさかげ)と名づけた踢雪烏騅。代州に妻子がいたが、その存在を周囲に明かすことは殆ど無かった。 上級将校や軍馬の不足に悩まされつつも、禁軍との戦いで活躍。童貫戦では連環馬で大損害を与えた。最終決戦では本隊の騎馬隊を統括・指揮する。 (楊令伝)当初は仮の頭領、楊令の梁山泊復帰後は本隊総隊長を務める。殆ど落伍者を出すことなく残存戦力をまとめていたが、新生梁山泊建築前の流浪と仮の頭領としての重責は呼延灼を大きく疲弊させ、老いを自覚するようになる。老いは武器にも表れており、得物の双鞭も鑢で削り軽量化しなければ揮えなくなっていた。 突如梁山泊に入山した息子・穆凌に戸惑いを隠せず、一時は梁山泊入りに反対しており、入山後もまともに話すことはなかったが、内心では気にかけていた。童貫との決戦時にかつての友人、趙安を倒した直後に趙安軍の騎馬隊に追われ、危機に陥った穆凌を助けるために致命傷を負いながらも一人で五千の騎馬隊を止め、穆凌(呼延凌)や史進らに看取られて息を引き取る。死の間際に息子を褒め、得物の双鞭を託した。なお、楊令伝における梁山泊メンバー最初の戦死者である。 関勝(大刀・天勇星) 本隊総隊長。1069年生まれ。身長 - 180cm、体重 - 85kg。 (水滸伝)元洪州・雄州の将軍。禁軍に所属していたが高俅に嫌われて地方軍へ飛ばされたため、国家に対して冷めた見方をしている。しかしながら軍人としての気概も捨てきれないため煩悶し、その反動から大人気ない行動をとっては部下達を振り回す。ただし呼延灼と並ぶ軍人として評価は高く、指揮官として冷徹な判断力も有している。 梁山泊に共感しつつも魯達の勧誘に応じようとはしなかったが、叛乱の嫌疑をかけられたため梁山泊入りを決意。梁山泊入山時には彼を慕った部下たちが一緒になって付いてきた。入山後は呼延灼・穆弘らと共に総隊長を務める。呼延灼とは地方軍時代から意識しあう関係で、共に戦うようになってから互いの実力を認め合った。 童貫との決戦時に童貫の幕僚、馬万里と相討ちになり左腕を喪失、致命傷を負う。その状態で戦い抜いた後に張清、宣賛に別れを告げて息絶えた。民政についても思案し、その才も備えていたが発揮される機会はついに無かった。原典では三国志の関羽の子孫を称しているが、本作ではその設定はない。 『楊令伝』における呼延灼との会話で宣賛は自分が惚れ込み、人としての弱さがほとんど無かったと回想している。また、禁軍の葉超と交戦した史進や馬麟は、葉超の戦いぶりを関勝になぞらえて高く評価した。 穆弘(没遮爛・天究星) 本隊総隊長。1076年生まれ。身長 - 180cm、体重 - 80kg。 (水滸伝)元掲陽鎮の顔役。少年時代に目の前で兄を役人の息子に殺され、父親が何も行動しなかったため心に屈折した面を持つ。理知的な性格で宋江との出会いがきっかけで梁山泊の志に共鳴、反政府運動に参加する。優秀な指揮官だが激発したときの勢いは周囲に恐れられ、過去にイカサマ博打に負けて自分で片眼を抉り出したという逸話も持つ。最初は、失った片眼に木製の目玉をつけていたが、宋江に言われ、眼帯に変える。 呼延灼戦では弟の穆春を失い、自身も負傷により右足に後遺症が残るが、投降した呼延灼を同志として受け入れる度量の広さを見せた。禁軍・地方軍二十万の一斉侵攻の際に趙安の首を執拗に狙い続け、趙安に重傷を与えて趙安軍を一時後退させるが、その際に風で舞い上げられた土煙が目に入り敵の攻撃をかわしきれず、戦死。 呼延灼は、入山直後に穆弘から受け入れられた思い出を忘れずにいた。『楊令伝』において呼延灼は趙安と戦い、穆弘が討ち損じた首を奪ることになる。また、水中で死んだ同志と語らう童猛は、目玉が二つあれば趙安を討てたと穆弘が言っていたと楊令に語っている。 張清(没羽箭・天捷星) 本隊総隊長。1082年生まれ。身長 - 180cm、体重 - 85kg。 (水滸伝)元遼州の傭兵隊長。幼くして死別した父親から習った飛礫の技は抜群の腕前を誇る。やがて傭兵稼業に入り、各地の城郭を回る。高い報酬を取ったが、引き受けた仕事を一度も失敗しなかったことから魯達に眼をつけられ、梁山泊に誘われる。梁山泊の志には共感していたが、惚れた瓊英のために梁山泊と敵対する田虎に雇われた。 その後、魯達たちの活躍により梁山泊に同心。田虎一党を滅ぼして入山、穆弘の後釜として本隊総隊長を務める。主に歩兵の指揮を担当し、童貫戦では飛礫で童貫の肩を砕いて撤退に追い込んだこともある。終盤に入山した好漢の中でも最後の大物。着物や旗に緑色を好んで用いるため、緑衣の将軍とも呼ばれている。入山直後に瓊英と結婚し、最終決戦直前に一児をもうけた。 (楊令伝)呼延灼・史進と共に残存戦力を率いて流浪し、仮の頭領として周囲と軋轢が生じがちな呼延灼をよく支える。流浪中は得意の飛礫を封印していたが、楊令の帰還と前後して封を解いた。また、前作で生まれた息子、張朔とも初めて対面し飛礫を教える。 梁山泊再興後は再び本隊の総隊長を務め、童貫との決戦では劉譲に飛礫で重傷を負わせるなど活躍するが、劉譲の大軍に締め付けられ続ける。消耗しきったところに岳飛の攻撃を受け、相打ちを狙うも果たせず戦死。前作同様に緑色を好み、それを利用した影武者を用意した時期もあったが、部下を身代わりにすることを嫌ったため部下に緑衣の着用を禁じていた。 『岳飛伝』では生前に張清が発見した清針(方位磁針)を梁山泊水軍が軍事機密の装備として使用し、張朔が聚義庁の許可を得て岳飛に清針を提供している。 黄信(鎮三山・地煞星) 本隊将校。1077年生まれ。身長 - 170cm、体重 - 65kg。 (水滸伝)元青州軍の将校。梁山泊の蜂起前から花栄の部下として反政府活動に従事。秦明の入山後に正式に参加して二竜山・双頭山の将校を務める。外見的な特徴は特に無く、喪門剣(そうもんけん)と名づけた長剣を得物にする。董万の奇襲を受けた際に再起不能の重傷を負ったが、数合わせに駆り出された北京大名府攻略戦における審亮との一騎討ちの最中に気力でこれを克服、本隊将校として復帰する。 騎馬隊の指揮は果敢で粘り強く優秀だが、席次や扱いに対しての愚痴や不平不満が多いのが欠点(その欠点ゆえに一軍の指揮が認められないと呼延灼は評した)。『水滸伝』本編では朱富や丁得孫に不満を漏らし、『楊令伝』では戴宗も愚痴を聞かされたと回想している。史進や楊令が一軍を率いていることに不満を感じていたが、後に楊令については実力を認めた。童貫との最終決戦で戦死。 韓滔(百勝将・地威星) 本隊将校。1064年生まれ。身長 - 165cm、体重 - 65kg。 (水滸伝)元代州の民兵指導者で、部下を率いて開墾を続ける篤農家のような事を行っていた。かつて代州で活躍した軍人、韓審を父に持つ。語尾に「~じゃのう」と付ける年寄り臭い喋り方が特徴の人情家。代州へやってきた武松・李逵と親しくなる。梁山泊にシンパシーを抱いていたが、親友の呼延灼を助けるべく一度は梁山泊と戦う。彭玘と共に武松・李逵に捕らえられ、入山を決意。 入山後は将校として調練などに携わるが、間もなく重病に冒され己の死期を悟る。扈三娘の晁蓋への恋心を見抜き告白するよう促すも、晁蓋暗殺により実現しなかった。更に病が悪化しながらも軍指揮を務め、闇塩の道の手がかりを消すために占拠した北京大名府からの撤退時に、趙安の奇襲から宋江を守って戦死。実は(終盤まで)唯一、呼延灼の妻子の存在を知っていた。 『楊令伝』では息子の韓成が登場。韓成は農地を開墾するようにという父の言いつけに背き、梁山泊軍に加わった。呼延灼は韓成を祖父、韓審の勇猛さと韓滔のとぼけた所を受け継いでいると評している。 彭玘(天目将・地英星) 本隊将校。1065年生まれ。身長 - 175cm、体重 - 55kg。 (水滸伝)元代州の地主・民兵指導者。最愛の妻を急病で失った過去から、生死に対して恬淡とした所がある。呼延灼・韓滔とは親友で、時として人の死に涙する呼延灼を叱咤することも。韓滔とは、二人で互いの綽名を考えた。呼延灼と共に一度は梁山泊と戦うが、結局は同志として入山する道を選ぶ。精強な民兵を率いていた老練な指揮官で、若手の多い梁山泊軍では渋い働きを見せる。 韓滔が死病に侵されていることを知っていたが口止めされていた。韓滔の戦死後は彼の年寄り臭い喋り方を受け継ぐ。五丈河沿岸の戦闘で殿軍を務め、趙安の追撃から身を挺して郭盛と項充を撤退させ戦死。彼と韓滔の死は呼延灼に深い悲しみを与えた。 『楊令伝』で韓成は韓滔よりも彭玘に育てられたこと、彭玘をもう一人の父親のように感じていたことを楊令に語っている。また、杜興は、彭玘の死後に韓滔と彭玘の喋り方を自分が受け継いだことを引き合いに出して、職務を背負い込もうとする宣賛を諭している。 杜興(鬼瞼児・地全星) 本隊将校。1058年生まれ。身長 - 175cm、体重 - 70kg。 (水滸伝)元李家荘の執事。あばた面が特徴。李応の父に拾われ、子供の頃から執事として育てられた。役人対策などで李応をよく補佐していた。主に全てを捧げる思いを抱いていたが、入山後の人事で史進の副官を命じられて李応と切り離されてしまう。 自暴自棄となり部下の負傷兵達を苛め抜くが、活を入れられた兵達から逆に慕われるようになる。毒舌で史進らを苛めるが、李応の死を知った際はさすがに落ち込んだ。後に双頭山の副官や本隊の将校になり、董平や呼延灼・宣賛をサポートする。梁山泊よりも、常に李応のことを考えていた。梁山泊崩壊時には梁山泊に残ろうとしたが、宣賛に引きずられるようにして脱出する。 (楊令伝)李応の娘・李媛を補佐するべく、重装備部隊の副官となる。部隊運用が一段落した後に聚議庁に戻り、楊令や宣賛の相談役を務める。毒舌ぶりは未だに健在で、韓滔・彭玘の年寄り臭い話し方も受け継いでいる。若者のために先の短い老人が手を汚すという考えを持つ。 童貫戦の後は軍監や西域との交易の路を拓くための使節、巡邏隊のサポートなど地味だが重要な役割を果たす。李媛による李英への弾劾騒動の根底に『替天行道』が説いた国家打倒と建設の二つの志に対する軍人たちの齟齬があることを見抜く。そして事故に見せかけた自裁により騒動を収め、梁山泊内部に二つの志への齟齬があることを楊令・呉用・宣賛に示した。 杜遷(摸着天・地妖星) 本隊将校。1063年生まれ。身長 - 190cm、体重 - 85kg。 (水滸伝) ‹章タイトル―第2巻第7章 宋万、林冲らとともに王倫を粛清する› 王倫率いる梁山湖の山寨で第2位の地位にいたが、宋万と同じく王倫の堕落に不満を抱いていた。林冲の山寨奪取に協力し、梁山泊旗揚げに貢献する。思慮深く部下想いな性格ゆえ通常部隊の指揮官としては有能だった。焦挺には入山時から面倒を見ていたこともあり、親父のように慕われる。 雷横の戦死後、一時双頭山の大隊長になるが、祝家荘戦のため再び本隊へ配属される。独竜岡攻撃戦で火攻めの罠から部隊を身を挺して守り戦死。その死に様は、焦挺の目にはっきりと焼き付いた。 (楊令伝) ‹章タイトル―第2巻第3章 甥の祖永が登場する› 『楊令伝』で甥の祖永が登場。杜遷のあだ名をもじった『摸着雲』を名乗り、伯父のような戦いぶりに憧れる。祖永を治療した白勝は、杜遷が白勝と安道全、林冲の三人を兄弟のようだと評していたと聞かされ、自分だけが生き残ったことに理不尽さを感じた。また、杜遷が致死軍入りを打診するも機敏さが欠けていたため、諦めたことを公孫勝が回想している。 宋万(雲裏金剛・地魔星) 本隊将校。1071年生まれ。身長 - 180cm、体重 - 90kg。 (水滸伝) ‹章タイトル―第2巻第8章 王倫が粛清された新生梁山泊で自らを鍛え直す› 王倫率いる梁山湖の山寨で第3位の地位にいたが、行動を起こそうとしない王倫に不満を抱いていた。山寨奪取を狙って潜入した林冲に共感、杜遷と共に協力して王倫の粛清と梁山泊旗揚げに貢献する。大柄で、槍を遣う。自分の腕に慢心していたが致死軍の過酷な訓練に衝撃を受け、自らを鍛え直す。純粋な性格。強烈な存在感はないが兵には慕われた。独竜岡攻撃戦で全身に矢を受けながらも、部隊を身を挺して守り戦死。なお、『楊令伝』に登場する宋万は同姓同名の別人。 (楊令伝) 楊令伝に登場する方臘の護衛隊長を呉用は大柄な体格から宋万を連想し、名前を捨てたその隊長を宋万と呼ぶ。また、元王倫の配下だった宋万と杜遷を信用していなかったが、現場の指揮官たちは信頼していたことも思い出している。 焦挺(没面目・地悪星) 本隊将校。1079年生まれ。身長 - 185cm、体重 - 95kg。 (水滸伝)当初は杜遷の部下。相撲で役人の息子を殺してしまったため追われることになり、王倫の山寨に母を伴って入山する。病気の母を死ぬまで面倒を見てくれた安道全に恩義を感じ、杜遷と林冲のメッセンジャーを務めて、王倫の粛清と梁山泊旗揚げに貢献する。相撲(本作ではレスリングという設定)が得意な巨漢で、茫洋とした風貌だが、記憶力にも優れる。 独竜岡での戦いにおいて、戦死した杜遷・宋万の後任として大隊長に昇格。任務の重さに悩みながらも活躍する。しかし独竜岡陥落時に宋軍の退却路を調査中、矢の罠を受けて致命傷を負う。宋江や呉用らが見守る中、安道全の手当てを受けるも甲斐なく、母の下へ行くと言い残して事切れた。 『楊令伝』では相撲の腕を自慢する山士奇に対して、郭盛が焦挺の相撲の腕前と林冲に鍛え上げられたエピソードを語り、山士奇では相手にならないと評している。 童威(出洞蛟・地悪星) 本隊将校。1080年生まれ。身長 - 170cm、体重 - 65kg。 (水滸伝)李俊の弟分で闇塩の商売に関わっていた。弟の童猛とは一卵性双生児のため、見分けが付くように髭を剃っている。弟とは操船や剣の技量なども同等で、双子の繋がりからか、お互いの感覚などを感じあうことがある。李俊に従い梁山泊に入山。独竜岡戦で宿元景の騎馬隊と戦い、味方を助けるために血路を開こうと敵に突っ込み戦死。童猛は髭を半分だけ剃って、祝家荘の戦いに臨んだ。なお、原典で生き残った百八星としては、北方水滸伝初の戦死者である。 『楊令伝』で童猛は洞庭山の水路調査にあたり、洞庭湖の様々な場所に死んだ同志を重ね見ていたが岩の多い場所を童威と思い、語らっている。また弟分のひとり、狄成は童威が一人で妓楼へ出入りしていたことを童猛に明かしている。 李袞(飛天大聖・地走星) ‹地走の星› 本隊将校。1079年生まれ。身長 - 175cm、体重 - 65kg。 (水滸伝)元博州の村の私兵隊長。賊徒になることを良しとせず、村を守るために樊瑞・項充と用心棒のような稼業を生業としていた。飛刀を使うが武術は大して強くない。臆病だが率直な性格で、部下には慕われている。官軍に追われた盧俊義と燕青を匿ったことから一念発起、樊瑞と項充を連れて梁山泊入りする。二竜山での調練を経て本隊将校となる。しかし配属直後の対呼延灼戦で、連環馬に踏み潰され戦死。彼の死は樊瑞の人生に大きく影響を及ぼす。 (楊令伝) ‹章タイトル―第2巻第2章 項充が李袞の思い出を語る› 『楊令伝』では項充が杜興や扈三娘たちとの会話で、李袞は頭ごなしに命令せず納得させて部下を動かす男だったと振り返っている。また、李袞を死なせた呼延灼に対して項充は微妙な感情を抱いている。 単廷珪(聖水将・地奇星) 本隊将校。1077年生まれ。身長 - 170cm、体重 - 60kg。 (水滸伝)元雄州軍の将校で関勝の部下。魏定国とは親友。綽名の由来は遼軍との戦いで水攻めに成功したことがあるため。特に思想的なものは無く、関勝を慕い共に梁山泊について来た。双頭山に配属され、黄信と同じように董万の奇襲で再起不能の重傷を負う。復活した黄信の真似をするも上手くいかず、廃兵になったショックから荒むが、林冲の荒療治で復活する。 童貫との決戦で後退する張清軍の殿軍を務め、戦死。その死は張清の心に大きな傷を与える事になる。なお「たんていけい」とルビを振られているが、通常「単」の字が姓として使用される場合は「ぜん」という音を当てるのが通例。 単廷珪の戦死を報告する声を張清は忘れられず、『楊令伝』での童貫との前哨戦にて楊令が殿軍を務めると決めた際、楊令と李俊に単廷珪を死なせたことを悔やんでいると告白した。 丁得孫(中箭虎・地速星) 本隊将校。1073年生まれ。身長 - 180cm、体重 - 85kg。 (水滸伝)元は張清率いる遼州の傭兵部隊将校。山賊の首領だったが張清に敗れて部下になったという経緯がある。綽名は傭兵時代に友達の龔旺があばた面を矢傷に例えて名づけたもの。将校としての資質はあるが、経験不足のため実力を十分に発揮できないまま戦力に入れられる(梁山泊の上級将校不足も原因)。 童貫との決戦時には鮑旭と共に前衛を務めたが執拗な攻撃に恐怖を覚え、無理な追撃をかけて敗走。冷静になり、罰を受けるべく自陣に帰還する途中に毒蛇に噛まれて死亡。 『楊令伝』で岳飛を侮り失態を演じた花飛麟に対して、鮑旭は自分と丁得孫の違いは経験の差だったと回想している。また、一人で死んだ丁得孫とは違い、才能があるゆえに花飛麟は部下を道連れに死んでいくとも忠告した。 作者との対談企画『やつら』に第4回の相手として登場。毒の影響で顔色が青黒くなっている。死に様については気にしていないが死ぬ前に失くしてしまった愛用の剣を捜しており、作者に在り処を尋ねた。
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「大水滸シリーズの登場人物」の記事における「本隊」の解説
花飛麟(神箭) 本隊隊長。 (楊令伝)花栄の息子。前作でも僅かに名前だけが登場している。梁山泊壊滅後に故郷の青州に母を残して加入する。父親譲りの美男子。弓の腕前も強弓を引き、騎射は十矢を瞬時に放つなど、花栄に匹敵する。優れた武術の腕を有していたがゆえに周囲と対立し問題となっていた。馬麟の要請を受けた王進の下で修行し、人間的に成長。復帰後は将校として一軍を率いる。妓楼通いが好きだが金銭にはケチ。当初は戦い方に外連があると鮑旭に評されていたが、実戦を経験するうちに大きく成長する。 入山直後に出会った扈三娘に恋慕し、童貫軍との決戦の最中に結ばれるが間もなく戦いで扈三娘を失い、以降は翳りを負うようになる。張清、馬麟戦死後の再編で本隊隊長として一万の軍を指揮する。共に子午山で暮らした秦容に対しては、自身の過失で傷跡を残した負い目もあってか気にかけることが多い。他人との関わりを拒む部分はあるが、時が経つにつれて翳りを見せることは少なくなり、楊令の構想についても理解を示すようになる。 梁山泊を視察に来た岳飛・岳雲と楊令・張平と三人で会談したこともあり、岳飛は後に「出会い方さえ違っていれば生涯の友になれた」と述懐した。岳家軍・金軍との決戦において楊令との連携で兀朮に肉薄したが、撻懶の攻撃を受けて致命傷を負う。楊令たちが訛里朶を討った後で楊令、呼延凌らに看取られて息を引き取る。 『岳飛伝』では胡土児の騎射を見た岳飛が、花飛麟の弓の腕前や鮮やかな用兵ぶりを孟僊に語っている。 穆凌→呼延凌(七星鞭) 史進遊撃隊将校、後に本隊隊長。 (楊令伝)李俊に拾われ梁山泊に加わった青年。周囲から高い評価を受けて将校となるが、実は呼延灼の隠し子(存在自体は前作で語られている)。実家での扱いに耐えかねて旅をしていた。だが呼延灼が梁山泊入りに反対したため、親子仲は良好ではなかった。 賊徒の息子として子供時代から苦労を重ねたため、年に似合わず老成した性格。妓楼の家で育ったため、男らしくないと言われることを気にする面もある。花飛麟と比べると派手さは無いが、優れた指揮能力と呼延灼を驚かせる程の戦略眼を持つ。愛馬は呼延灼の朝影の仔、早影。史進遊撃隊で副官を務めていたが、趙安戦で自分を助けて死に瀕した父に息子と認められ、その軍を受け継ぐ。綽名にもなっている七星鞭は父から託された双鞭を溶かした鉄で高平が作った。兵に対して峻烈な花飛麟とは対照的に大らかな面がある。 張清、馬麟戦死後の再編で本隊隊長として一万の軍を指揮する。新国家の構想についても考え、天下について論じた際には宣賛に辛辣な意見を述べたことがある。岳家軍・金軍との決戦では花飛麟の軍も加えて最後まで戦い抜く。そして楊令の死により、岳飛に終戦を告げて軍の撤退を指揮した。 (岳飛伝)再編に伴い秦容と同じく一万五千の軍を指揮する。前作では秦容の喋り方に苛立つ場面もあったが、俺・お前で呼び合う仲となった。聚義庁からの命令が無いため、史進らと共に自らの意志で行動、主要メンバーが集まった大会議の決定で軍の総帥に就任する。金との講和成立後は軍の若返りを図り、定年制の退役による大規模な兵の入れ替えを実施する。 韓伯竜 傭兵、後に本隊隊長。 (楊令伝)原典では李逵に殺される端役だが、本作では韓世忠の異母弟という設定。奴婢の子という出自から、兄に対して敵愾心を抱く。燕雲十六州で傭兵を率いていたが、状況の推移に伴い叛徒を率いて南下、楊令らに認められて梁山泊に合流する。 陰気な面もあるが人を引き付ける魅力を持つ。軍人としては剣の腕は立たないが軍学を修めている。新参者であることや韓世忠との関係から自信がなく、楊令に不安を漏らしたこともあるが対南宋戦では史進に用兵を評価された。やがて、梁山泊での生き方が傭兵時代の汚濁を洗い流したと感じるようになる。物語終盤で自由市場防衛のため、江南で撹乱作戦を展開中に韓世忠と遭遇、討ち取られる。 『岳飛伝』では少年時代に韓伯竜が裸馬を乗りこなすのを見て、自分も真似をしたことを韓世忠が回想している。また韓伯竜の死後も、弟に対する嫌悪感の理由が分からないでいる。 李英(蒼天飆) 呼延灼軍、後に郭盛軍の上級将校。 (楊令伝)李応の息子で、李媛の弟。山中で母や姉と暮らし、解宝の部下に武術を教わっていた。入山後は呼延灼の副官および上級将校として、呼延灼・呼延凌の部下を務める。童貫戦後は郭盛の指揮下で歩兵を指揮するが、呼延凌や花飛麟よりも評価が低いことを気にしていた。 商隊護衛中に金軍の襲撃を受けた際、意見の対立から李媛に指揮権を取り上げられ、さらに罷免要求までされてしまう。加えて、後から入山した秦容に追い抜かれたため不満を募らせ(楊令らは、才能はあるが何かひとつ足りないと評価していた)、青蓮寺につけこまれる。商隊の護衛を担当していたが扈成の命(実際は青蓮寺の策謀)を受けた呂英の策に嵌り、梁山泊を出奔する。 斉軍に加わり張俊離脱後の元帥に推されるが、自分の誇りのために扈成・劉豫の殺害を図るも失敗、自害する。応急処置用の針と糸を持ち歩く慎重さや負傷した部下を見舞う面倒見の良さを持っており、周囲の評価は本人が考える以上に高かった。『岳飛伝』では郭盛軍の指揮官選びを呉用から相談された李俊が、李英が生きていれば指揮官に据えたことや死に方が哀れだったとを呉用に語っている。 鐘玄 呼延灼(後に呼延凌)軍の上級将校。 (楊令伝)元は下級役人だったが「替天行道」を読んだことで世直しに燃えて梁山泊に加わった。呼延灼の軍で下級将校を務めた後、堅実さを買われて上級将校に昇格する。自分では将校としての能力がないと悩んでいるが、兵の扱いを呼延灼に褒められている。呼延灼死後は呼延凌の指揮下に入り、岳家軍・金軍との決戦では花飛麟軍の歩兵指揮も担当した。 (岳飛伝)引き続き呼延凌軍の将校を務める。賊徒討伐の際に部下の陳央が拾ってきた耿魁の腕試しを行い、彼を入山させる。金との講和成立後、数年後に迫った退役を良しとせず、軍を辞めて南方開拓に参加する。 祖永(模着雲) 新兵。後に馬麟軍の上級将校。 (楊令伝)前作で戦死した杜遷の甥。伯父に憧れており、入山した際には宋軍から命がけで仲間を逃がした。その際に重傷を負うが、白勝の手術により一命を取り留める。調練の中で頭角を現し、馬麟隊の上級将校を務める。綽名は杜遷のものをもじって名乗った。童貫との決戦中、馬麟の戦死に伴い花飛麟の隊に移るが岳飛との戦闘で致命傷を負う。充分に生きたと花飛麟に語り、立ったまま死んだ。『岳飛伝』で祖永に武術の手ほどきを受けた耿魁が登場、梁山泊へ入山する。 曾潤(遠鐘児) 新兵。後に馬麟軍・調練担当を経て郭盛軍の上級将校。 (楊令伝)梁山泊の兵で祝家荘戦で戦死した兄がいた。血気盛んな性格で槍が得意。同じ新兵の祖永と共に上級将校に取り立てられ、馬麟の部下を務める。童貫戦後は新兵の採用と調練担当となる。ちなみに綽名の由来は調練の際に大声で怒鳴るため。李英の死後、後任として郭盛軍の将校となる。 (岳飛伝)郭盛軍を受け継いだ山士奇の下で一隊を指揮する。 黄表(九頭虫) 花飛麟軍の上級将校・旗手。 (楊令伝)山士奇の部下だったが花飛麟の下に配属される。突出しがちな性格を危惧した花飛麟の命で旗持ちを務める。前作の郁保四のように己の役目に誇りを持つが、歴亭郊外で戦死。九頭虫という綽名は董進が考えていたのだが、黄表自身がその名を聞くことは遂に無かった。 蒼貴 花飛麟軍の上級将校。 (楊令伝)元は鄧広の指揮下で下級将校を務めていた。隆徳府での岳家軍戦の後、調練に回った鄧広の後任として上級将校に昇格する。旗を囮にした張峻の戦法に指摘されるまで気づかない未熟な部分もあるが、指揮能力は評価されている。 (岳飛伝)花飛麟が戦死したため秦容の軍に所属していたが、郭盛軍を受け継いだ山士奇の副官へ異動する。 鳳元 郭盛軍の上級将校。 (楊令伝)実戦経験の無い新兵(下級将校)だったが、童貫との決戦の最中に郭盛から突然に上級将校扱いされて五千の兵を指揮する。岳飛・衛政・劉譲の包囲攻撃を受けた際、郭盛を庇って戦死した。 周印 郭盛軍の上級将校。 (楊令伝)鳳元と同じく実戦未経験の新兵だったが、指揮官が欲しい郭盛の命令で上級将校扱いされた。童貫戦後は山士奇・李英と同じく一万の歩兵を指揮する。肥えた体格だが山士奇と相撲を取るのは嫌がっている。 (岳飛伝)郭盛軍を受け継いだ山士奇の下で一隊を指揮する。 党厳 郭盛軍の上級将校、のち郭盛の副官。 (楊令伝)下級将校だったが童貫戦の最中に鳳元・周印と共に急遽、郭盛の命令で上級将校扱いされた。他の二人とは異なり実戦経験はある。冷静さを買われて童貫戦後は郭盛の副官となる。副官の必要性が見出せず不安なため、あちこちに眼を配っているが郭盛はそれを評価している。 (岳飛伝)郭盛軍を受け継いだ山士奇の下で一隊を指揮する。 譙丹 鮑旭の副官。後に郭盛軍の将校。 (楊令伝)元は宋軍にいたが憤りを感じて梁山泊軍に入る。新兵の頃に調練に不平を漏らして鮑旭に叩きのめされたが、後に副官にまで昇進する。鮑旭を慕っており、彼の退役が決定した際は涙を流した。張俊による双頭山奇襲の際は秋風山に篭り、耐え抜いた。鮑旭の死に伴い郭盛軍に転属する。 (岳飛伝)郭盛軍を受け継いだ山士奇の下で一隊を指揮する。後に病を患い、療養生活を送る。 岑諒 鮑旭軍の上級将校。 (楊令伝)周通が指揮を執っていた頃の桃花山から軍に所属していた古株の下級将校。上官だった張清の推薦で上級将校となり、鮑旭の軍に配属される。童貫戦の後に高齢のため鮑旭と同時期に退役を決意、女と共に宿屋を経営する予定を立てる。張俊の双頭山奇襲において負傷、死を覚悟するも鮑旭の超人的な活躍により生き残る。そして、鮑旭が死んだ春風山で退役を迎え、軍を去った。 (岳飛伝)大城の城郭で妻と宿屋を経営。酒が入ると涙ながらに鮑旭の思い出を語る。 田忠 鮑旭軍、後に秦容軍の上級将校。 (楊令伝)まだ若いが鮑旭の推薦で上級将校となる。鮑旭軍では騎兵・歩兵の指揮を担当。後に郭盛軍に異動したが、鮑旭の死に伴う再編により秦容の部下となる。秦容軍では下級将校扱いだったが歩兵全体の指揮を担当していたため、南宋軍との決戦ではその実績を買われて、花飛麟・呼延凌軍の兵も含めた歩兵三万数千の軍を指揮する。岳家軍・金軍との最終決戦では亡き郭盛の軍を率いる。 (岳飛伝)秦容の軍に戻り歩兵を指揮。楊令の死により人が変わった秦容を董進と共に心配する。再編後は呼延凌の指揮下に入る。 鄧広(烈缺鬼) 花飛麟軍の上級将校。後に調練担当。 (楊令伝)桃花山から軍に所属していた古株の下級将校だったが、戦死した黄表の後任として歩兵を指揮する。若い頃は素早く剣を振るうのが得意だった。同世代の史進や郭盛とは立場に関係なく親しい間柄で、老いた史進が無理をしていることに気づいている。隆徳府での岳家軍戦で負傷、年齢のこともあり調練担当へ異動した。金軍襲来時には馬霊と共に呉用の下で梁山泊防衛を担当する。 (岳飛伝)馬霊と新兵の調練を担当していたが高齢により退役。農地を貰い、農耕に携わる。 孫安 傭兵、後に韓伯竜軍の将校。 (楊令伝)傭兵。共に韓伯竜の部下で、彼に従い梁山泊に加わる。江南での撹乱作戦中に韓世忠と交戦し負傷、呼延凌の救援を受けるも戦闘後に死亡する。 馬霊 傭兵、後に韓伯竜軍の将校。 (楊令伝)傭兵。共に韓伯竜の部下で、彼に従い梁山泊に加わる。原典では孫安と共に田虎の部下として登場した。韓伯竜と孫安の死後はその軍を率いて梁山泊の治安維持と防衛を担当。頂点ではなく、二番手で力を発揮するタイプ。金軍襲来時には呉用の下で戦った。 (岳飛伝)新兵の調練を担当。呉用から旗揚げからの梁山泊軍の戦術を学び、将校たちに教授する。兀朮による二度目の梁山泊侵攻に際しては山士奇の下で歩兵の指揮官として参戦する。
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本隊
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「マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧」の記事における「本隊」の解説
スタカーに率いられ、マルティネックスたちが属する中心部隊。メンバーは黒のレザーコートやジャケット、ズボンをユニフォームとして着用する。
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本隊
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織田信長(総大将) 森可成 河尻秀隆 前田利家 柴田勝家 佐々政次 長谷川橋介 林秀貞 佐々成政 金森長近 池田恒興 佐脇藤八 毛利秀頼 岩室重休 簗田政綱 千秋四郎 (今川義元を討ち取った者)毛利良勝 (今川義元に一番槍をつけた者)服部一忠(通称:小平太) (敵首を討ち取った者)毛利十郎 毛利河内 木下雅楽助 中川金右衛門 佐久間弥太郎 森小介 安食弥太郎 魚住隼人 小姓衆 岩室長門守 長谷川橋介 佐藤藤八 山口飛騨守 賀藤弥三郎 前田利家は出仕停止処分を受けていたが、森可成の導きで密かに参陣し、敵の首を取った。
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本隊
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「災害派遣精神医療チーム」の記事における「本隊」の解説
DPATは被災都道府県の災害対策本部、DPAT都道府県調整本部、DPAT活動拠点本部の指示・調整の元に活動を行う。初期においては、精神科医療機関が機能停止した場合に、入院患者の搬送を行う。ついで、医療中断により症状悪化する外来患者の支援にあたる。その後、一般住民の中で災害ストレスに伴う新たな精神的問題が発生する可能性が高まるのでその対応を行う。また、現地で救援や支援活動に当たる支援者もまた「こころのケア」が必要となる場合があるのでこれに対応する。 情報収集とアセスメント被災の影響が危惧される精神科医療機関、避難所、地域行政機関に直接出向き状況把握に努める 収集した情報に基づき、精神保健医療に関するニーズのアセスメントを行う 情報発信収集情報やアセスメントに基づきDPAT活動拠点本部(未設置の場合はDPAT都道府県調整本部)に報告する 精神科医療機関機能の補完地域精神科医療機関機能の補完、すなわち外来・入院診療補助、入院患者の搬送支援、物資等の供給マネジメントを補助する 自宅・避難所などにいる精神疾患を持つ被災者の急性反応・症状悪化・再発に対応する(アウトリーチ) 災害ストレスによる新たな精神的問題への対応心理教育的アプローチによるストレス反応への予防活動(普及啓発) 中長期に発生すると思われる精神的不調や精神疾患の予防活動 支援者の支援被災地域の支援者(地域の医療関係者・保健職員、救助隊員、行政職員等)に対する助言などを行う 支援者自身も一般被災者と同様の災害ストレスを抱えるため、相談等を行う
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本隊
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「海賊 (ONE PIECE)」の記事における「本隊」の解説
エドワード・ニューゲート 声 - 有本欽隆(151話 - 567話)→大友龍三郎(962話 - ) 白ひげ海賊団船長。四皇の一人。元ロックス海賊団船員。通称「白ひげ」。懸賞金50億4600万ベリー。 新世界「スフィンクス」出身。72歳没。誕生日は4月6日(46=しろ)。身長666cm。おひつじ座。血液型F型。好きな食べ物は酒、安い食べ物。嫌いな食べ物はコピ・ルアク。趣味は貯金。イメージ動物は白鯨。 大海賊時代の頂点に君臨する「世界最強の海賊」。かつて、海賊王ロジャーと唯一互角に渡り合い、現在では「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」に最も近い存在とされ、その伝説的・怪物的な雷名は世界中に轟き多くの海賊や人々から恐れられている。一方、魚人島を始め多くの島を見返りなしで自身のナワバリとし、その威名による抑止力でその他の悪党から守っていた。三日月のような白い口ひげを蓄えた、常人の数倍はある体躯の筋骨隆々の大男で、頭に黒いバンダナを巻いており地肌に直接コートを羽織っている。現在は老齢のためかかなり体調が悪化しており、普段は鼻のチューブや点滴など大量の医療器具を付けている。笑い声は「グララララ」。武器は最上大業物12工の一振りである巨大な薙刀「むら雲切(むらくもぎり)」。 性格は豪快でシャンクスや海軍本部の三大将など世界的な大物を「ガキ」や「小僧」と呼んでいる。大の酒豪でもあり、看護師から酒量を制限するように言われても意にも介していない。財宝に対する執着は全くなく、仲間を「家族」として何よりも大切に想い、船員のことを「息子」と呼ぶ。ロジャーからおでんを貸してくれと頼み込まれた際は、自分から家族を奪うのかと激怒した。長所短所を含め、息子らの事を知り抜く観察眼も持ち合わせており、エースから自分が宿敵であったロジャーの息子だと打ち明けられた際は、「誰から生まれようとも人間みな海の子」と言い思いつめていたエースをなだめている。船員や傘下の海賊達からは「オヤジ」と呼ばれ、絶大な尊奉の念を抱かれている。それゆえ「仲間殺し」を一味最大唯一のタブーとしており、「白ひげは仲間の死を許さない」ということは世界的に知られている。歴史にも詳しく、遥か昔「赤い土の大陸」の上にはマリージョアができる前に、「発火する種族」が住む「神の国」が存在したことをマルコらに語っていた。 超人系悪魔の実「グラグラの実」の能力者。振動を起こすことができる「地震人間」。空間を殴りつけ大気にヒビを入れることで「地震」「津波」や「衝撃波」を発生させ、拳や武器の薙刀に凝縮した振動を纏わせて破壊力を増大させたり、空間を掴んで揺らすことで島や海をも傾かせることもできる。超人系悪魔の実の中でも最強とされる力であり、センゴクからは「世界を滅ぼす力」とまで称される。「覇王色の覇気」の持ち主。巨人族の振りかざす刀や外輪船を片手で止めるほどの怪力を誇り、満身創痍になりがらも敵を薙ぎ払う圧倒的な生命力の持ち主である。 元は、新世界の貧しい島の孤児だった。幼少期に海に出て海賊になってからも故郷を気にかけ、自分が故郷に作った小さな村に生涯、自分の宝を貢いでいた。一海賊団の船員として活動していた若い頃から家族を欲しがっており、財宝よりも憧れていた。ロックス海賊団壊滅後は、自身の海賊団を立ち上げ、ロジャーと幾度も死闘を繰り広げる好敵手関係になる。 30年前、漂着したワノ国で光月おでんと出会う。船に乗せてくれと懇願するおでんを始めは拒んだが、自らが課した試練に耐え抜いたことで彼の人柄を認め、「弟」として仲間に加えた。26年前、ロジャー海賊団と3日3晩に渡る激闘を繰り広げた後、ロジャーからおでんを1年だけ貸してくれと懇願され、強引に引き抜かれた。自首する直前のロジャーと酒を酌み交わした際に、「ひとつなぎの大秘宝」や「Dの意志」の真実を教えられている。その時にロジャーからラフテルへの行き方を教えようかと提案されたが、興味がないと断った。また、過去に世話になったネプチューンと友情の盃を酌み交わしており、大海賊時代が始まったことで魚人島が荒れた際、海賊たちを蹴散らし自身のナワバリにした。 ティーチがサッチを殺害し逃亡した際、落とし前をつけようとするエースを「悪い予感がするから今回は忘れろ」と制止するが、エースは振り切って飛び出してしまう。後日シャンクスに「エースを止め、黒ひげから手を引け」と直談判されるが、自分の指示で追わせたとして全く聞き入れなかった。 黒ひげに敗れたエースが世界政府により公開処刑にかけられると、エースを奪還するため総力を挙げてマリンフォードに攻め入り、大津波を起こして「マリンフォード頂上戦争」の戦端を開く。序盤はモビー・ディック号から全軍の指揮を執り、途中戦場に乱入したルフィやバギー達と共闘する。戦争も佳境となった時、海軍に騙されていたスクアードに刃を立てられるが、それを機に出陣。体調の悪化と多くの傷に苦しめられ満身創痍となりながらも、海兵達を薙ぎ払い、大将赤犬・青雉と互角以上に打ち合った。エース解放時は仲間達と共に全力でルフィを援護し、黄猿を足止めする。解放後は己の死期と時代の変わり目を悟り、仲間達を逃がすために捨て身の殿を務めんとする。エースの死後は怒りを露わにして赤犬に襲い掛かるが、赤犬の反撃で自らの頭部半分を失う。それでもなお、赤犬へ渾身の一撃を叩き込んで地割れに叩き落とし、更に海軍本部の要塞を半壊させた。その後、現われたティーチとの戦いでは能力を封じられても即座に薙刀で反撃し、格の差を見せ付け圧倒する。トドメを刺そうとしたが、黒ひげ海賊団の一斉攻撃を受けて限界に達し、死に際に「ひとつなぎの大秘宝」の実在を世界中に宣言し、家族たる仲間達へ感謝しながら立ち往生を遂げた。遺体はシャンクスに引き取られ、エースと共に自らの故郷の近くに埋葬された。 新世界編では、実の息子と言われるウィーブルが王下七武海に加盟しているが、彼が本当の息子かは不明。 名前の由来は、イギリスの海賊“黒髭”の本名とされるエドワード・ティーチ。キャラクターのモデルは作者がよく行っていた飲み屋の主人(故人)。豪快な性格や、酒好きで体を壊してしまい体中に管を通している点、それでいてなお酒を飲み続けている点が共通しており、実際に「ハナッたれ」や「アホンダラ」という言葉を他の客に使っていたという。 マルコ 声 - 森田成一 白ひげ海賊団1番隊隊長兼船医。異名は「不死鳥マルコ」。懸賞金13億7400万ベリー。 「偉大なる航路」出身。43歳→45歳。誕生日は10月5日(「1」番隊隊長マルコ=05)。身長203cm。てんびん座。血液型X型。好きな食べ物はパイナップル。嫌いな食べ物はマメ。趣味はバーのコースター収集。イメージ動物はフェニックス。 パイナップルのような髪型をした細身の男。胸に簡略化した白ひげ海賊団のマークを入れている。新世界編では眼鏡をかけている。実力・人格ともに申し分ない白ひげ海賊団の事実上のNo.2で、白ひげや他のクルーからの信頼は厚い。30年以上前から白ひげ海賊団に所属している古株の一人で、30年前当時は見習いだった。自分たちのことを息子と呼んでくれる白ひげに大恩を感じている。語尾に「 - い」「 - よい」と付ける癖がある。 動物系幻獣種の悪魔の実「トリトリの実 モデル“不死鳥(フェニックス)”」の能力者。「再生の炎」という青い炎を纏い、いかなる攻撃を受けても再生できる(ただし再生には限界がある)。この特殊な炎は、「燃え広がる」「高熱」といった通常の炎の特性はなく、他人に大きな影響を及ぼさないが自然治癒力を上げることができる。ビッグ・マムが生み出した炎のホーミーズであるプロメテウスにはダメージを与えられ、炎を相手をぶつけて物理的ダメージを与えることはできる。人獣型は、腕と足のみが不死鳥化した姿をしている。「武装色の覇気」の使い手。 頂上戦争では、開戦直後に白ひげを狙った黄猿の攻撃を防いで互角に打ち合い、包囲壁を超えた後は青雉からルフィを救った。その後、不死鳥化して処刑台に迫るが、ガープに撃退される。オリス広場での戦闘中、症状が悪化した白ひげに気を取られた隙を黄猿と中将オニグモに突かれ、海楼石の手錠をはめられて追い詰められる。エースが致命傷を受けた直後、Mr.3により手錠を外されると、一味の指揮を執りながらエースとルフィを守ろうと、赤犬と交戦。エースが事切れた後は、悲嘆に暮れる仲間達に対し、ルフィを守りぬけと檄を飛ばした。終戦後、シャンクスや一味の仲間達と共に、白ひげとエースを白ひげの故郷の近くに埋葬した。 頂上戦争から1年後、残党を率い黒ひげ海賊団と激突したが、惨敗を喫した。その後は、白ひげの最後の形見とも言える、彼が自身の故郷に築いた村を守るため、医者としてその村で暮らす。カイドウと戦う同志を募るネコマムシから誘いを受けたが、白ひげの息子を名乗るウィーブルが、いずれ自分やこの村を襲ってくることを危惧し、すぐに村を離れられないと断り、代わりに「遅れるが必ず行く」というルフィへの伝言を頼んだ。 ワノ国編では、鬼ヶ島への討ち入り当日にワノ国に到着し、ビッグ・マム海賊団の入国を阻止する。ネコマムシ・イゾウと合流し、二人を鬼ヶ島に送り届ける。ペロスペローからカイドウ退治への共闘を持ちかけられるが、ビッグ・マムがカイドウとの同盟を優先したことで、白紙になる。ビッグ・マムに拘束されるも、ワンダ達の加勢で逃れる。ドクロドームのライブフロアで麦わらの一味に加勢し、キングとクイーンを足止めしながら、屋上を目指すゾロ達を支援する。負傷したゾロが治療を受けている間も敵を引き付けたことで体力の限界が迫るも、ゾロが復活すると大看板の相手をゾロとサンジに託す。 技一覧 鳳凰印(ほうおういん) 衝撃波を纏った不死鳥の鉤爪による蹴り。ビッグ・マム海賊団のクイーン・ママ・シャンテ号を簡単に蹴落とす程の威力を持つ。衝撃波のみを飛ばすこともできる。 鳳梨磔(なしのつぶて) 両翼の再生の炎を周辺に広げ、触れた者の体温を引き出し治癒力を高める。ただし、当人の体力に限界が来ると効果を失う。 青炎雁(ブルーバード) 切り離された片翼の再生の炎を指で操り、炎の塊にして相手に放つ。 鶴爪(オングル) 不死鳥の鉤爪による飛び蹴り。 不死薊(ふじあざみ) 再生の炎を円盤状の盾にし、相手の攻撃を防ぐ。 ポートガス・D・エース 声 - 古川登志夫、阪口大助(幼少期) 白ひげ海賊団2番隊隊長。元スペード海賊団船長。ルフィ・サボの義兄弟。ロジャーの息子。異名は「火拳のエース」。懸賞金5億5000万ベリー。 「南の海」バテリラ出身。20歳没。誕生日は1月1日(トランプのA=1)。身長103cm(10歳時)→185cm(超新星編)。やぎ座。血液型S型。好物はブートジョロキアペペロンチーノ(超新星編)、熊鍋(10歳時)。 オレンジ色のテンガロンハットを被り、上半身裸にハーフパンツ、赤い首飾りを身に着けている青年。顔には母譲りのそばかすがあり、背中には白ひげ海賊団のマーク、左腕には「ASCE」(Sは×印で消している。義兄弟サボのマーク)と書かれたタトゥーを入れている。根本はマイペースかつ自由奔放だが、ルフィと違い礼儀正しさと常識も持ちあわせており、ルフィを何かと気にかけている。食事の途中で突然寝るという癖がありまた、食い逃げの常習犯でもある。白ひげからは「性格は親父とは似つかない」と言われたが、仲間への侮辱に激しい怒りを露にし、仲間を守るためならどんな相手でも決して逃げないという点はロジャーと共通しており、ロジャーの部下であったシャンクスもエースの最期を迎える要因となった行動が、ロジャーの性分と似通っていると認めていた。世間知らずなルフィとは違い、ある程度の情報通で、若い世代の海賊としてキャベンディッシュや南のキッド、北のローや西のベッジの進出を把握していた。 自然系悪魔の実「メラメラの実」の能力者。体を炎に変えて操り様々な攻撃を行い、この能力を原動力とする小型ボート「ストライカー」で海を移動する。能力者となったのは村を出て以降だが、それ以前からゴムゴムの実の能力者であるルフィには1度も負けたことがなく、幼い頃から街の不良達やコルボ山の野獣、さらには本物の海賊を倒すなど、怪物じみた戦闘力を発揮していた。また、10歳の時にはすでに「覇王色の覇気」を発現させていた。 海賊王ロジャーとポートガス・D・ルージュとの間に生まれる。ルージュがエースの存在を世間から隠すため、無理をして身篭り続けたため、生まれてすぐにルージュは力尽き、命を落とした。その後、出産に立ち会ったガープにより、ダダンの下に預けられ、コルボ山で育った。幼少期は、世界的に悪名高いロジャーを父に持つ「鬼の子」という出自から、自身の存在意義に悩み、ロジャーを憎んでもいた。海賊になり自分の生きた証となる「名声」を手に入れることを目指し、5歳の時から同い年の親友サボと二人で修行を積みながら、海賊貯金を貯め出した。10歳の時にルフィと出会い、最初は友好的なルフィを邪険に扱っていたが、ポルシェーミに捕まったルフィをサボと協力して助け、海賊貯金の場所をばらさなかったルフィを認めるようになる。その後は3人で行動するようになり、兄弟の盃を交わした。グレイ・ターミナルで起きた大火事の際、海賊貯金を狙い襲ってきた海賊ブルージャムを、ダダンとの共闘で倒した。サボが行方不明となった後は、ルフィと“くい”のないように誰よりも自由に生きることを誓い、修行を積んだ。なお、この頃は無教養で言葉づかいも悪かったが、ルフィが世話になったシャンクスに挨拶するためにと、マキノから礼儀作法を学んだことで、性格はかなり丸くなり、他人に対する態度も柔らかくなった。 17歳の時、ルフィが海に出る3年前にコルボ山から出航し、母ルージュの姓を名乗るようになる。「スペード海賊団」を結成し、さらに「メラメラの実」の能力を得たことで、たちまち名を上げていき、政府から七武海への勧誘を受ける程となる(勧誘は拒否している)。また、この時期にルフィの命の恩人であるシャンクスと、対面を果たしている。4年ほど前にワノ国に漂着し、数週間ほど滞在し、お玉と親しくなる。さらにカイドウの娘ヤマトと交友を深め、別れ際にヤマトから自身のビブルカードを受け取った。最強と評される白ひげを倒すため、立ちはだかったジンベエと5日間に及ぶ死闘を繰り広げる。そこに白ひげ海賊団が現れ、白ひげ一人に一味は完敗するものの、自分が身代わりになり仲間を逃がそうとする姿勢を気に入られ、その後さらに助けに来た仲間たちともども、強引に白ひげ海賊団に入団させられた。入団当初は毎日のように白ひげの命を狙っていたが、全くかなわず返り討ちにあっていた。やがてマルコから、白ひげの器の大きさを教えられたことで考えを改め、自分の意志で白ひげを海賊王にすることを志すようになる。実績を積み重ねたことで仲間からも認められ、欠番だった2番隊隊長となる。部下の“黒ひげ”ティーチが白ひげ海賊団最大の罪「仲間殺し」を犯して逃亡した際、白ひげや仲間の制止を振り切り、独断でティーチ討伐に向かった。 「偉大なる航路」を逆走しティーチの行方を追う道中、アラバスタでルフィと3年振りの再会を果たし、ルフィに自分のビブルカードを渡す(アニメでは、その後しばらく、麦わらの一味に同行)。その後、偶然出会ったバギーと飲み仲間になり、表紙連載『エースの黒ひげ大捜査線』において世話を受けたミルク売りの少女モーダの依頼で海軍基地に潜入し、手紙を届けたついでにティーチの情報を掴む。バナロ島にてティーチを発見し激突、後に「バナロ島の決闘」と呼ばれる死闘を演じるが、敗れて海軍に引き渡され、インペルダウンLEVEL6「無限地獄」に幽閉される。 世界政府はロジャーの血を絶つため公開処刑を決定し、さらに海軍元帥センゴクによってロジャーの息子であることや、ルフィと義兄弟であることが暴露される。そして、エースを奪還するべく白ひげ海賊団や傘下の海賊団らがマリンフォードに乗り込むことで、「マリンフォード頂上戦争」が勃発。同じく救出のため、戦場に乗り込んできたルフィに対して、道連れになってほしくないため一度は来るなと拒絶するも、再度の呼びかけでその揺るぎない信念を受け入れた。大激戦の末、ルフィ達によって処刑台から解放され、ルフィや仲間たちとの共闘で海軍と交戦しながら逃亡を図るが、赤犬の放った「時代の敗北者」という白ひげへの侮辱を許せず攻撃を仕掛け、能力の差で圧倒される。その隙を突いた赤犬の攻撃からルフィを庇ってマグマの拳に腹を貫かれ、致命傷を負う。自らの死を悟るとルフィを抱き寄せ、世界中から疎まれていた自分を愛してくれた白ひげと仲間達、そしてルフィへの感謝の言葉を涙ながらに残し、静かに笑いながら息を引き取った。 遺体はシャンクスに預けられ、白ひげと共に白ひげの故郷の近くに埋葬された。エースの死後に復活した「メラメラの実」はドンキホーテファミリーの手に渡ったが、ドレスローザ編でもうひとりの兄弟であるサボに受け継がれた。 技一覧 火拳(ひけん) エースの代名詞であり異名の由来でもある必殺技。巨大な炎と化した拳による攻撃。海賊船を一気に数隻破壊できる威力を持つ。後にメラメラの実を受け継いだサボもこの技を使っている。 陽炎(かげろう) 炎を飛ばして相手を攻撃する。 火銃(ひがん) 指先から火の玉を弾丸のように連射する。 炎戒(えんかい) 自身の周囲の地面に炎を展開する。強化版の「大炎戒」もある。火柱(ひばしら) 「炎戒」の状態から火力を増すことで巨大な火柱を作る。 炎帝(えんてい) 「大炎戒」の状態から炎を集め、太陽のように巨大な火球を作る。 鬼火(おにび) 漫画『ONE PIECE episode A』で使用。「大炎戒」の状態から鬼の顔のような巨大な炎を作る。 蛍火(ほたるび) 周囲に無数の火の玉を作りだす。火達磨(ひだるま) 相手に「蛍火」をぶつけ文字通り火だるまにする。 火旋(かせん) 漫画『ONE PIECE episode A』で使用。複数の「蛍火」を相手に放つ。 船霊(ふなだま) 漫画『ONE PIECE episode A』で使用。見聞色で相手の動きを読み、時間差で「蛍火」をぶつける。 神火 不知火(しんか しらぬい) 両腕から二本の火の槍を飛ばす。神火 不知火 一灯(しんか しらぬい いっとう) 漫画『ONE PIECE episode A』で使用。両腕から一直線に炎を放つ。 十字火(じゅうじか) 指を交差させ、十字架型の炎を飛ばす。 炎上網(えんじょうもう) 相手を自身ごとを囲むように炎の壁を作り、周囲と隔離する。 鏡火炎(きょうかえん) 分厚い炎の壁を作り、攻撃を防ぐ。 火脚(ひきゃく) 漫画『ONE PIECE episode A』で使用。両足に溜めた熱を抑えた炎の勢いで加速する。 ジョズ 声 - 長嶝高士 白ひげ海賊団3番隊隊長。異名は「ダイヤモンド・ジョズ」。 「西の海」出身。40歳→42歳。誕生日は11月11日。身長503cm。さそり座。血液型X型。好物はあごだし茶漬け。 鎧を身につけた巨漢。30年以上前から、白ひげ海賊団に所属している古株の一人。 超人系悪魔の実「キラキラの実」の能力者。体をダイヤモンドに変えることができる。ミホークの飛ぶ斬撃を、無傷で受け止める程の高い防御力を持つ。巨人族よりも遥かに巨大な氷塊を投げ飛ばすほどの怪力と、巨体からは想像できないスピードを持ち合わせる。「武装色の覇気」の使い手。 頂上戦争では開戦直後にミホークの攻撃を阻止し、その後に白ひげの命を狙うクロコダイルと交戦するも、ドフラミンゴの介入で中断した。海軍が包囲壁を発動させると、白ひげからの指示で、切り札である海底に潜ませていた外輪船を発動させた。包囲壁を越えた後は青雉と交戦していたが、マルコの窮地に気をとられた一瞬の隙を突かれ、全身を凍結されて戦線離脱する。エースと白ひげの埋葬時には回復していたが、凍結の影響で右腕を失っている。 技一覧 ブリリアント・パンク ダイヤモンド状態の腕で相手に高速タックルする。 サッチ 声 - 真殿光昭 元白ひげ海賊団4番隊隊長。 リーゼント気味の髪型が特徴の男。人当たりの良いフランクな性格。アニメでは二刀流の剣士。「北の海」出身。誕生日は3月24日。 「ヤミヤミの実」を手に入れたことで、それを狙っていたティーチに殺害された。 『ONE PIECE novel A 2』では、白ひげ海賊団の厨房を仕切る料理長を担っている。白ひげから客分扱いとして迎え入れられたエースの身元預かり人を任され、世話係となったティーチとの三人で行動することが多かった。武器は刃渡り三尺余りある、長包丁に似た片刃の剣。隊長にふさわしい実力だが、剣の腕はビスタの方が上回るという。 名前の由来は、黒髭の偽名の一つであるエドワード・サッチ。 ビスタ 声 - 高塚正也 白ひげ海賊団5番隊隊長。異名は「花剣のビスタ」。 「北の海」出身。45歳→47歳。誕生日は2月5日。身長328cm。みずがめ座。血液型X型。好物はジャガイモのフリット ローズマリー風味。 シルクハットと口ひげが特徴の、二刀流の剣士。30年以上前から、白ひげ海賊団に所属している古株の一人。その実力は世界的に知られている。「武装色の覇気」の使い手。 頂上戦争ではルフィの助太刀に入り、ミホークと剣戟を繰り広げた。エースが致命傷を受けた際には、マルコと共に赤犬と交戦した。 ブラメンコ 声 - 平井啓二 白ひげ海賊団6番隊隊長。「西の海」出身。誕生日は2月5日。 オーバーオールを身につけた太めの男。胸元につぎはぎのポケットが2つついている。 超人系悪魔の実「ポケポケの実」の能力者。体にポケットを作り出し、物を収納することができる。ポケットの容量は無限で、大きさに関係なく物を出し入れできる。頂上戦争では、自分の体以上の巨大なハンマーを取り出して攻撃している。 ラクヨウ 声 - 藤本たかひろ 白ひげ海賊団7番隊隊長。「南の海」出身。誕生日は9月8日。 目や口がついたチェーンハンマーを扱う、ドレッドヘアの男。30年以上前から、白ひげ海賊団に所属している古株の一人。 ナミュール 声 - 松原大典 白ひげ海賊団8番隊隊長。「偉大なる航路」出身。誕生日は7月6日。 首の左に「8」の文字を入れた魚人。 ブレンハイム 声 - 檜山修之 白ひげ海賊団9番隊隊長。「偉大なる航路」出身。誕生日は8月6日。 白ひげをも超える巨体を持つ、弁髪の男。28年以上前から、白ひげ海賊団に所属している。頂上戦争で、氷漬けにされたジョズを運んだ。 クリエル 声 - 福原耕平 白ひげ海賊団10番隊隊長。「西の海」出身。誕生日は9月12日。 二丁のバズーカを背負った、メガネの細面な男。頂上戦争では、湾内でモリアと対峙した。終盤に、赤犬の攻撃に倒れた。 キングデュー 声 - 宮崎寛務 白ひげ海賊団11番隊隊長。「偉大なる航路」出身。誕生日は11月13日。 右胸に入れ墨がある、ボブヘアーの男。両腕にナックルダスターのようなものを付けている。30年前以上から、白ひげ海賊団に所属している古株の一人。 ハルタ 声 - 野田順子 白ひげ海賊団12番隊隊長。「南の海」出身。誕生日は2月4日。 一刀流の剣士。大柄な隊長たちの中では、常人程度の身長。 アトモス 声 - 福原耕平(465話)→浜田賢二(485話 - ) 白ひげ海賊団13番隊隊長。異名は「水牛アトモス」。「西の海」出身。誕生日は3月19日。 2本の角が付いた兜を被る、二刀流の巨漢。30年以上前から、白ひげ海賊団に所属している古株の一人。 頂上戦争中、ドフラミンゴの能力で操られ、部下へ攻撃させられた。 スピード・ジル 声 - 沼田祐介 白ひげ海賊団14番隊隊長。「東の海」出身。誕生日は4月6日。 豚鼻で、白ひげ海賊団のマークがついた帽子をかぶる男。ランスを武器とする。 フォッサ 声 - 永野広一 白ひげ海賊団15番隊隊長。「北の海」出身。誕生日は4月15日。 葉巻を咥えた、前頭禿げの中年男。炎をまとった刀を扱う。30年以上前から、白ひげ海賊団に所属している古株の一人。 イゾウ 声 - 織田優成、小野将夢(幼少期) 白ひげ海賊団16番隊隊長。元光月家家臣。菊の丞の兄。懸賞金5億1000万ベリー。 新世界「ワノ国」鈴後出身。43歳→45歳。誕生日は10月13日。身長192cm。てんびん座。血液型はX型。好物はがんもどき。 女形のような和装と日本髪が特徴の男。二丁の拳銃使い。ワノ国にいた頃は刀を使っていたが、剣術はあまり得意ではなかった。射的は百発百中の腕前で、白ひげの船で余興に見せたところ、ビスタからその腕前を褒められ、主君を守るために刀を捨てて、銃を使うようになった。 舞踊の「花柳流(はなやなぎりゅう)」家元の息子だが、父が罪人となり家族と離れ離れになってしまった。弟の菊の丞と共に、幼い頃から芸人として汚い大人にこき使われる貧しい生活を送っていた。鈴後で腹を空かせていたところ、おでんに出会い、菊の丞と共に彼の家臣となった。30年前、おでんが白ひげに付いて行こうとすることを見抜いて、強引に同行する。当初は主君のおでんに対する仕打ちから白ひげを恨んでいたが、次第に打ち解けるようになり、おでんがロジャーにスカウトされた際は「この船が好きだから、ここであなたの帰りを待ちます」と白ひげの船に残った。ロジャー海賊団解散後も、ワノ国に帰ったおでんの元には戻らず、再会することはなかった。数年後におでんの死を知り、白ひげの許可が出ればワノ国への進撃に参戦するつもりでいた。 ワノ国編では、ネコマムシと共に鬼ヶ島への討ち入りに参戦し、討ち入り当日にワノ国に到着。菊の丞達と再会を果たし、共にカイドウに挑む。カイドウに敗れ、宝物殿に逃れた後、河松と共にライブフロアの援護に向かう。 技一覧 弾斬丸(だんぎりがん) 鋭い弾丸を放つ。 光月おでん 元白ひげ海賊団2番隊隊長。ワノ国九里先代大名。故人。詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧#光月おでん」を参照 光月トキ おでんの妻。故人。詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧#光月トキ」を参照 イヌアラシ、ネコマムシ おでんの従者。現在はモコモ公国の王。詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧#イヌアラシ」および「ONE PIECEの登場人物一覧#ネコマムシ」を参照 マーシャル・D・ティーチ 元白ひげ海賊団2番隊隊員。現黒ひげ海賊団提督。サッチを殺害し逃亡した。詳細は「#マーシャル・D・ティーチ」を参照 テート 声 - 塩山由佳 白ひげ海賊団船医チームの女性看護師。
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