書記体系とは? わかりやすく解説

文字

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文字(もじ、もんじ、: writing system)とは、言語を点や線の組合せで単位ごとに記号化するもの[1]。文字と書いて基本的には「もじ」とよむが、「もんじ」ともよむ[1]


注釈

  1. ^ たとえばUnicodeでの定義はThe Unicode Consortium (November 3, 2006). The Unicode Standard, Version 5.0 (5th edition ed.). Addison-Wesley Professional. pp. pp.1144, 1151. ISBN 0-321-48091-0  を参照。
  2. ^ 朝: 자질 문자
  3. ^ 作中では、中つ国第一紀エルフフェアノールが、サラティを改良して作ったとされる。
  4. ^ 表音文字を、音素文字、音節文字、素性文字の3類型に分類する研究者もいる。Sampson, Geoffrey (1985). Writing systems: a linguistic introduction. Stanford University Press. pp. pp.38-42. ISBN 0-8047-1756-7 などを参照。

出典

  1. ^ a b 『日本大百科全書』【文字】
  2. ^ 許慎説文解字』、叙頁。 
  3. ^ Champollion, Jean-François (1824). Précis du système hiéroglyphique 
  4. ^ 山田崇仁「「書同文」考」『史林』91巻4号、史学研究会、2008年7月、pp. 681ff。
  5. ^ 司馬遷『史記』秦始皇本紀第六、始皇帝二十六年条。
  6. ^ 山田崇仁「「文字」なる表記の誕生」『中国古代史論叢』第5集、立命館東洋史学会、2008年3月、73-109。
  7. ^ プラトン『パイドロス』、274A-278C頁。 
  8. ^ ルソー, ジャン-ジャック 著、小林善彦 訳『言語起源論 - 旋律及び音楽的模倣を論ず』現代思潮社、1970年、p.36頁。 (原著 Rousseau, Jean-Jacques (1781). Essai sur l'origine des langues ou il est parlé de la mélodie et de l'imitation musicale )もっともルソーはこの後で、古代の有力な文明が必ずしもアルファベットを使っていたわけではないことを断っている。
  9. ^ 平㔟隆郎『よみがえる文字と呪術の帝国 - 古代殷周王朝の素顔』中央公論新社、2001年6月。ISBN 4-12-101593-2 
  10. ^ フェルディナン・ド・ソシュール 著、小林英夫 訳『一般言語学講義』岩波書店、1972年、p.47頁。ISBN 4-00-000089-6 (原著 Saussure, Ferdinand de. Cours de linguistique générale 
  11. ^ 中尾俊夫『英語の歴史』講談社、1989年7月、pp.18-27頁。ISBN 4-06-148958-5 
  12. ^ たとえば Gelb, I. J. (1963). A Study of Writing. University of Chicago Press  参照。
  13. ^ マルティネ, アンドレ 著、三宅徳嘉 訳『一般言語学要理』岩波書店、1972年、pp.12-15頁。 (原著 Martinet, André (1970). Éléments de linguistique générale 
  14. ^ たとえば Sproat, Richard William (2000). A Computational Theory of Writing Systems - Studies in Natural Language Processing. Cambridge University Prress. ISBN 0-521-66340-7  参照。
  15. ^ Daniels and Bright (eds.), 参考文献. pp.4-5.
  16. ^ Daniels and Bright (eds.), 参考文献, p.4, 24. などを参照。
  17. ^ シュマント=ベッセラ、参考文献。およびSchmandt-Besserat, Denise. “Signs of Life” (PDF). Archaeology Odyssey 2002 (January/February): pp.6-7,63. オリジナルの2008年5月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080528050603/https://webspace.utexas.edu/dsbay/Docs/SignsofLife.pdf. 
  18. ^ 彭飛 (1992). “トンパ文字を訪ねて - 納西(ナシ)族居住地での現地調査から -”. 言語 (大修館) 1992年 (4月号-5月号). http://homepage2.nifty.com/ponfei/tonpa/tonpa.htm. 
  19. ^ イースター島で既知のどの文字体系にも属さない未解読の文字が刻まれた木板が発見される”. カラパイア. 2024年3月12日閲覧。
  20. ^ 柴田紀男 著「ラパヌイ文字」、河野六郎・千野栄一・西田龍雄 編著 編『言語学大辞典 別巻 世界文字辞典』三省堂、2001年7月、pp.1102-1104頁。ISBN 4-385-15177-6 



書記体系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/30 02:54 UTC 版)

シッキム語」の記事における「書記体系」の解説

詳細は「チベット文字」を参照 シッキム語古典チベット語由来するチベット文字書かれるが、シッキム語音韻語彙古典チベット語とははっきり異なっている。国際SILは、シッキム語の書記体系を「Bodhi style」と呼んでいる。SILによれば2001年においてシッキム州ブティヤ人識字率68%であった

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書記体系

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チベット諸語」の記事における「書記体系」の解説

詳細は「チベット文字」を参照 チベット諸語大半は、2種類インド系文字いずれか使用している。標準チベット語その他の大部分チベット語チベット文字歴史的に保守的な正書法下記)を使用して書かれているため、チベット語地域統一するのに役だっている。それ以外チベット諸語いくつかインドネパールの)は、ヒンディー語ネパール語ほかの言語とおなじデーヴァナーガリー文字書かれる。しかし、パキスタンラダック語バルティ語話者ウルドゥー文字使用している。パキスタンバルティスターン地方では、何百年も前、イスラム教とともにチベット文字使用とりやめた。しかし、特にパキスタン全域におけるパンジャーブ人の強い文化的影響に対してバルティ人英語版)がバルティ語伝統の保存対す懸念深めると、チベット文字復興してアラビア・ペルシャ文字並行して使うことに新たな興味を持つようになったパキスタン北方地域にあるバルティスターン中心都市スカルドゥ商店多くでは、アラブ・ペルシャ文字加えてチベット文字でも看板記している。バルティ人はこれを分離運動ではなく、何世紀前にイスラム教到来して以来カシミール人パンジャーブ人のような隣りあう民族と歴史共有しているバルティ人文化保存する試み一部考えている。

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書記体系

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コデックス・セラフィニアヌス」の記事における「書記体系」の解説

書記体系は西欧型の書記体系(行を左から右へ書く、大文字と小文字を持つアルファベット、その一部数字兼ねる)をモデルにしているように見えるが、はるかに曲線多く外見草書体グルジア語によく似ているいくつかの文字は語の先頭末尾にのみ現れる。この特徴セム系言語の書記体系と共通している。数十年に渡りコデックス言語解読成功した言語学者表れなかった。しかしながらページ数に使われている記数法Allan C. Wechsler とブルガリア言語学者Ivan Derzhanski によって(明らかに独立に)解明された。記数法21進数変種である。2009年、セラフィーニ自身によってコデックス使われている言語背後隠された意味はないことが明らかにされた。

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マンシ語」の記事における「書記体系」の解説

マンシ語書記言語となったのは1930年代になってからで、キリル文字使用するマンシ語キリル文字 А, Б, В, Г, Д, Е, Ё, Ж, З, И, Й, К, Л, М, Н, Ң, О, П, Р, С, Т, У, Ф, Х, Ц, Ч, Ш, Щ, Ъ, Ы, Ь, Э, Ю, Я マンシ語ラテン文字による表記(現在は使用されていない) A, B, C, D, E, F, G, H, Һ, I, J, K, L, Ļ, M, N, Ņ, Ŋ, O, P, R, S, S, T, Ţ, U, V, Z, Ь

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サマリア語」の記事における「書記体系」の解説

現在、ヘブライ語使用されているヘブライ文字は、アラム文字から発展したものだが、サマリア語では、それより古く使用されていた古ヘブライ文字PaleoHebrew alphabet)から直接発展した サマリア文字(Samaritan alphabet)を用いる(古ヘブライ文字自体フェニキア文字一種である)。

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書記体系

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コプト語」の記事における「書記体系」の解説

詳細は「コプト文字」を参照 コプト語表記にはコプト文字使用される。これはギリシア文字デモティック文字から派生したエジプト独自の文字加えたもので、文字の数や書体方言により差異がある。ギリシア文字起源コプト文字中にはギリシア語起源単語表記にしか通常用いられないものもある。 サイード方言では、文字の上水平な横棒表記される場合がある。これは [ɪ] または [ə] の音価表しているものと考えられている。また、音節はじまりとなる /i/ や /u/ の文字の上ウムラウトのような複点が表記される場合がある。ボハイラ方言には、「ジンキム」(djinkim) と呼ばれる文字上にアクセント符号のような短い線が表記される場合がある。これは、サイード方言における平の横棒と同じものか、声門閉鎖音を表すと考えられている。また本来のコプト語表記法にはわかち書きがなく、単語単語切れ目判断しづらいため、学習用のテキストなどでは便宜的に分かち書き適用されている。

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エジプト語」の記事における「書記体系」の解説

詳細は「エジプト文字」を参照ヒエログリフ」のヒエログリフでの表記sš n mdw nṯr𓏟𓈖𓊹𓌃𓏪 現存しているエジプト語記録で一番多いのは、ヒエログリフ記され石碑などである。しかし、それよりはるかに多く文書ヒエラティックデモティックなどで、パピルス記されていたが、パピルス石碑比べ耐久性乏しく、ほとんどが失われてしまったと思われるエジプト第19王朝からエジプト第20王朝の頃にパピルス書かれた『死者の書のような宗教文書には、草書体ヒエログリフ使用されている。草書体は、石碑など刻まれヒエログリフ比べ簡略化されているが、ヒエラティックほどには崩れていない書体で、彫られヒエログリフには多用されている合字省略されている(右画像参照)。ヒエラティックには「石工ヒエラティック」(lapidary hieratic) と呼ばれ石碑など彫られたものもある。エジプト語発展史最終段階コプト文字現れ、他の書記体系に取って代わった。ヒエログリフエジプト語で sš n mdw nṯr と表記され、「神々言葉文字」という意味である。ヒエログリフには2通り使用法があった。1つ表意文字としての使用で、描かれている対象物そのもの文字意味するのである。もう1つは、描かれた対象物の音価を仮借して、同じ音価別の概念意味するのである

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