ギリシャ‐もじ【ギリシャ文字】
ギリシア文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 15:32 UTC 版)
ギリシア文字(ギリシアもじ)とは、ギリシア語を書き表すために用いられる文字である。現代ギリシア語では24文字からなる。
注釈
- ^ 後に [y, yː] に変化した。
- ^ 現代では「Λ」はλάμβδα (lambda)と読むが、古典ギリシア時代 (510–323 BC) には「μ」がなくλάβδα(labda)と読んだ。
- ^ Unicode には文字様記号として U+2126 にオーム記号が定義されているが、ギリシア文字のオメガを使うのが望ましいとする。“Letterlike Symbols”. The Unicode Consorcium. 2015年5月29日閲覧。
出典
- ^ 「ビジュアル版 世界の文字の歴史文化図鑑 ヒエログリフからマルチメディアまで」p241 アンヌ=マリー・クリスタン編 柊風舎 2012年4月15日第1刷
- ^ a b c Threatte (1996) p.271
- ^ Swiggers (1996) p.263
- ^ Allen (1986) p.47
- ^ a b Swiggers (1996) p.265
- ^ a b Threatte (1996) p.272
- ^ Allen (1986) p.69,79
- ^ a b c d e Allen (1986) p.169
- ^ 「ビジュアル版 世界の文字の歴史文化図鑑 ヒエログリフからマルチメディアまで」p266 アンヌ=マリー・クリスタン編 柊風舎 2012年4月15日第1刷
- ^ 『図説 世界の文字とことば』 町田和彦編 26頁。河出書房新社 2009年12月30日初版発行 ISBN 978-4309762210
- ^ 「ビジュアル版 世界の文字の歴史文化図鑑 ヒエログリフからマルチメディアまで」p273 アンヌ=マリー・クリスタン編 柊風舎 2012年4月15日第1刷
ギリシア文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 14:10 UTC 版)
詳細は「古代ギリシア語」、「ギリシア文字」、「線文字A」、「線文字B」、および「ミケーネ・ギリシャ語」を参照 左、線文字A。右、線文字B 古代ギリシア語における文字はギリシアと西アジア、エジプトとの通商が行われるようになってから経済的な理由から発展したと考えられる。BC1700年以降のクレタ島の遺跡やエーゲ海の島嶼部では言語系統は不明で未だに解読されていない線文字Aが発見されており、さらにはそれを発展させた線文字BがBC1400年以降に使用された形跡が見つかっている。線文字Bはクレタ島、ギリシア本土の遺跡で発見されており、解読された結果、線文字Bはギリシア語を筆記したものであった、がこれは経済的管理を行うために使用されたもので宮殿の書記など一部の者しか理解することができなかった。 前8世紀にギリシア人たちがフェニキア人らと接触すると、それまでギリシア人としてのアイデンティティの拠り所であるホメロスの叙事詩などを口承で伝えられて来たものが、フェニキア人らからフェニキア文字を借用することでギリシア文字を作成、文字によって内容を定着させることが可能となった。そして、このアルファベットは言葉を書き留めることが可能となったことで瞬く間にエーゲ海に広がって行った。
※この「ギリシア文字」の解説は、「古代ギリシア」の解説の一部です。
「ギリシア文字」を含む「古代ギリシア」の記事については、「古代ギリシア」の概要を参照ください。
ギリシア文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 14:42 UTC 版)
「JIS X 0208」の記事における「ギリシア文字」の解説
※この「ギリシア文字」の解説は、「JIS X 0208」の解説の一部です。
「ギリシア文字」を含む「JIS X 0208」の記事については、「JIS X 0208」の概要を参照ください。
ギリシア文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 15:04 UTC 版)
ギリシア文字の字はフェニキア文字と同じ呼び名を持ち、両者の順序も同じである。しかし、ギリシア人はこの文字体系をアルファベットに変えた。ギリシア語はインド・ヨーロッパ語族に属し、セム諸語(アラビア語、フェニキア語、ヘブライ語など)とくらべると、母音により重きを置くからである。このアルファベットでは、いくらか異なる2種の変種が発展した。ひとつは西方ギリシア文字と呼ばれるもので、アテネより西とイタリア南部で使われた。もうひとつの変種は東方ギリシア文字と呼ばれるもので、現在のトルコで、またアテネで使われ、ついには他のギリシア語を話すすべての地域でこの変種が使われるようになった。もともとの文字は右から左へ書く横書きであったが、ギリシア人らは左から右に文字を書くようになり、右から左に書いていたフェニキア人らとは逆になった。
※この「ギリシア文字」の解説は、「音素文字の歴史」の解説の一部です。
「ギリシア文字」を含む「音素文字の歴史」の記事については、「音素文字の歴史」の概要を参照ください。
ギリシア文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 22:10 UTC 版)
「ロゼッタ・ストーン」の記事における「ギリシア文字」の解説
ロゼッタ・ストーンに刻まれたギリシア文字の文章が解読の出発点となった。古代ギリシア語は学者たちによく知られていたが、それでもプトレマイオス朝エジプトの行政にもちいられた言語という性格をもつヘレニズム時代のギリシア文字は馴染みある言語とは言えなかった。当時のパピルスが大量に発見されるのもずっと先のことだった。したがって岩盤に記されたギリシア文字にとりかかって間もない頃の翻訳者たちは、まず歴史的な背景のほか行政や宗教の専門用語の解読に苦労することになった。1802年の8月におこなわれた考古学会の席上でスティーヴン・ウェストンが口頭で英語に翻訳した文章を読み上げたという記録が残る。それに続いて司書であり考古学者だったガブリエル・デラポルテ・デュ・テール(フランス語版)も翻訳に取り組んだ。しかしすぐにナポレオンの命令をうけ他国へ派遣され、未完の仕事は同僚であるユベール=パスカル・アメリオン(フランス語版)に託された。1803年に初めてギリシア語の箇所をラテン語とフランス語に翻訳して出版したアメリオンの仕事は、またたくまに広く出回り評価を受けた[F]。ケンブリッジでは、古代ギリシャ語研究で知られるリチャード・ポーソン(英語版)がロゼッタ・ストーンに欠けた右下隅に書かれていたはずの文章を再現する仕事に取り組んでいた。ポーソンがたくみに復元したギリシア文字の碑文は、すぐにその複製とともに考古学会で配布された。ゲッティンゲンではほぼ同時期に、古代ギリシアの研究者であるクリスティアン・ゴットロープ・ハイネ(ドイツ語版)がその複製をもとに翻訳に取り組んでおり、アメリオンよりも優れた新たなラテン語訳を完成させた。ウェストンがかつて行った英語への翻訳がはじめて出版されるのと同時に、1803年には考古学会によってハイネの翻訳も再版され[G]、ターナー大尉や他の文献が語るように、1811年の「アルケオロジア」で特集が組まれた[H]。
※この「ギリシア文字」の解説は、「ロゼッタ・ストーン」の解説の一部です。
「ギリシア文字」を含む「ロゼッタ・ストーン」の記事については、「ロゼッタ・ストーン」の概要を参照ください。
ギリシア文字
出典:『Wiktionary』 (2021/06/12 12:43 UTC 版)
名詞
- ギリシア語を表記する文字体系。紀元前10世紀から紀元前9世紀頃の古代ギリシア人]]が、古代ギリシア語を表記するために、フェニキア文字の文字体系を借用して作った音素文字(アルファベット)。ラテン文字と並んで、自然科学を始めとする様々な分野で記号として多用される。
異表記・別形
- 希臘文字:明治・大正時代の表現。
- ギリシヤ文字:昭和前期の主流表現。昭和中期からはまれ。
- ギリシャ文字:第二次世界大戦後初出で、今もよく用いられる表現。昭和後期以降「ギリシア文字」と「ギリシャ文字」が併存している。国立国会図書館は「ギリシア文字」を、外務省は「ギリシャ文字」を使用。
関連語
ギリシア文字の一覧
- 大文字: Α - Β - Γ - Δ - Ε - Ζ - Η - Θ - Ι - Κ - Λ - Μ - Ν - Ξ - Ο - Π - Ρ - Σ - Τ - Υ - Φ - Χ - Ψ - Ω
- 小文字: α - β - γ - δ - ε - ζ - η - θ - ι - κ - λ -μ - ν - ξ - ο - π - ρ - σ(ς) - τ - υ - φ - χ - ψ - ω
翻訳
- アイルランド語 : Aibítir Ghréagach (ga) (w:ga)
- アフリカーンス語 : Griekse alfabet (af) (w:af)
- アラビア語 : أبجدية إغريقية (ar)
- アラム語 : ܐܠܦܒܝܬ ܝܘܢܝܐ (arc)
- イタリア語 : alfabeto greco (it) (w:it)
- インドネシア語 : alfabet Yunani (id) (w:id)
- ウェールズ語 : Yr wyddor Roeg (cy) (w:cy)
- 英語 : Greek alphabet (en), Greek character; Greek characters
- エスペラント : greka alfabeto (eo)
- オランダ語 : Grieks alfabet (nl) (w:nl)
- ギリシア語 : ελληνικό αλφάβητο (el)(ellinikό alfávito. w:el) 中性
- スコットランド・ゲール語 : Aibidil Ghreugach (gd) (w:gd)
- スペイン語 : alfabeto griego (es) (w:es)
- タガログ語 : alpabetong Griyego (tl) (w:tl)
- 中国語 : 希腊字母 (zh)(xīlà zìmǔ. 希臘字母 (zh))
- 朝鮮語 : 그리스문자 (ko)(geuriseu monja)
- デンマーク語 : Græske alfabet (da) (w:da)
- ドイツ語 : griechisches Alphabet (de) (w:de)
- トルコ語 : Yunan alfabesi (tr) (w:tr)
- ノルウェー語(ノルウェー語(ブークモール)) : det greske alfabetet (no) (w:no)
- ハンガリー語 : Görög ábécé (hu) (w:hu)
- フィンランド語 : Kreikkalainen kirjaimisto (fi) (w:fi)
- フランス語 : alphabet grec (fr)
- ブルガリア語 : Гръцка азбука (bg) (w:bg)
- ブルトン語 : lizherenneg c'hresianek (br) (w:br)
- ヘブライ語 : אלפבית יווני (he)
- ポーランド語 : alfabet grecki (pl) (w:pl)
- ポルトガル語 : alfabeto grego (pt) (w:pt)
- ラテン語 : alphabetum (la) graecum (la) (w:la)
- ルーマニア語 : alfabetul grec (ro) (w:ro)
- ロシア語 : Греческий алфавит (ru) (w:ru)
「ギリシア文字」の例文・使い方・用例・文例
ギリシア文字と同じ種類の言葉
- ギリシア文字のページへのリンク