新むしばね
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 14:24 UTC 版)
杏本 詩歌(あんもと しいか) / “ふゆほたる” / “スノウ・フライ” 声 - 花澤香菜 本作のヒロイン。色素の薄い色をしたショートヘアに赤紫の瞳を持ち、髪の左側に赤いリボンをつけている。 初登場時は、どこかの学校の制服らしきものの上にコートを着ていたが、彼女自身は学校には通っていない。 虫憑きになった頃は異種一号だったが、後に欠落者から復活した唯一の虫憑きとして秘種一号に認定された分離型虫憑き。憑いている“虫”は純白の蛍。触れたもの全てを崩壊させる雪を降らせ、能力が及ぶ範囲内ならばほぼ無敵の強さを持つことから、その力は“かっこう”をも凌ぐと言われる。しかし自分の“虫”を完全にコントロールできておらず、“虫”は宿主に危険が迫ると詩歌の制止も聞かずに破壊の雪を降らせ続ける。 4年前に特環に発見された時、捕獲しようとした当時の特環上級局員を一人で数百人も欠落者にし、特環を壊滅状態にまで追いやった。その際に“かっこう”と出会い、自分の“虫”を殺され欠落者となり捕獲された。欠落者から復活した後、収容所を脱走し桜架市を訪れ、その際に大助と出会い、強く惹かれあう。 復活後、“かっこう”により再び特環に連れ戻されたが“からす”の手助けによって特環から脱走し、“レイディー・バード”亡き後の“むしばね”のリーダー“スノウ・フライ”となる。当初は他人を導くような目的もなかったが、“始まりの三匹”を倒し“虫”とは何かを解き明かして戦いを終わらせるために戦い抜くことを決意。特環と戦う集団となっていた“むしばね”を生まれ変わらせ、戦闘を避けて在野の虫憑きの保護をする「戦わない戦い」を展開して力を蓄えている。 優しく大人しい性格で、他人に対して奥手になってしまうところがあるが、驚くような意志の強さをのぞかせることもある。大助とも“かっこう”とも面識があるが、同一人物だとは気づいていない。 夢は「自分がいることを許してくれる居場所を見つける」こと。 城谷 怜司(しろたに れいじ) / “アイジスパ” 詩歌に協力している特殊型虫憑き。憑いている“虫”はオオクワガタで水蒸気を媒体にする。水蒸気爆発や水蒸気を加圧した壁など攻守が揃っていて威力も高く二号から三号指定の力を持っているとされる。利菜の幼馴染で、利菜の最後の頼みを果たすために詩歌のそばにいるだけだったが、詩歌の「弱さ」に惹かれて詩歌に協力するようになる。利菜を救えなかった事を無意識に後悔していた。詩歌から利菜と似ていると指摘されている。 詩歌がリーダーとなった後のむしばねの幹部の一人。リーダーである詩歌の能力の自由度が低いため、普段は“なみえ”とともに戦闘における柱の一人。頭の回転が速く、大局的な見地から作戦を練るタイプではないが戦闘における咄嗟の状況判断能力は非常に高い。 高鍬 みのり(たかくわ みのり) / “なみえ” 特環東中央支部局員だったが、重傷を負っていたところを利菜に助けられたことでむしばねに寝返った分離型虫憑き。憑いている“虫”は波江白蝶。現在は火種五号だが、かつては火種三号にも指定されたことがある。蝶の羽が白色の火となり敵を攻撃する。 4年前に“ふゆほたる”と対峙した際、自身の夢を思い出し“ふゆほたる”を守ると約束したが結局助けられなかったことを悔い、欠落者収容所で詩歌を監視していた。“ふゆほたる”がむしばねのリーダーになった時にもう一度守ると約束し、むしばねに入る。前東中央支部長である高鍬雷の娘。詩歌がリーダーとなった後のむしばねの幹部の一人。リーダーである詩歌は能力をあまり多用出来ないため、普段は“アイジスパ”とともに戦闘における柱の一人。また現在のむしばねでは唯一の元特環の高位号指定局員である。正式な訓練を受けており、部隊の指揮経験も豊富で、虫憑きの訓練方法や集団の扱い方を心得ているという点でもむしばねにとって貴重な人材。 夢は「国を、助けを求めている人を守る立派な人間になること」で、4年前は戦いだけの日常にその夢を忘れていた。 “ルシフェラ” 旧むしばねのノース・リーダーで特殊型の虫憑き。 他人の記憶の中から必要な情報をメールにして携帯電話に受信させる能力を持つ。むしばねでは参謀、特に戦闘面での作戦などで高い頭脳を発揮している。捻じ曲がった性格の持ち主で嫌味好き。茶深と共に行動している時もあるが、現在はむしばねに戻って前述の通り参謀役として活動している。 常に面倒そうな言動を繰り返すが、心の奥では未だにレイディー・バードを慕っており、むしばねの仲間たちへの想いをきちんと持っている。“むしばね”でもかなりの古株。 杉都 纏(すぎつ まつり) / “ハレンシス” むしばねの幹部で分離型虫憑き。憑いている“虫”は巨大なゴミムシ。“虫”が一度取り込んだ固形物を体の一部にできる。また、必要に応じて元に戻す能力がある。綾の姉で容姿は似ている。 能力的に書類の保管や、物資の運搬などには非常に重要だが、戦闘能力は低い。 詩歌がリーダーとなった後も残っている幹部の一人。 “チェーファー” 特殊型虫憑き。治癒能力者であり、さらに非接触で多人数を治癒できるというむしばねでも貴重な能力の持ち主。媒体は光。外見は片耳につけたピアスが特徴の、長身で彫りが深い顔立ちをした少年。当初は詩歌の掲げる「戦わない戦い」に反発していたが、次第に現むしばねの主力となりつつある。 “ピードウッド” 虫憑きの少年。メガネをかけている。人形に“虫”を寄生させて操る能力を持つ。 “α”の見張り番をしていた。 “リコル” 12,13歳の少女。特殊型虫憑き。有機物のガス化と再構成による空間移動能力を持つ。その力は成虫化寸前で一度に100人以上を数十キロ転移させられるほど。 特環に追われていたところをむしばねに保護された。 スノウを様付けで呼ぶ。 宗方 槐路(むなかた かいじ) むしばねのパトロンを務めている経営者。自分を「仲間」と呼んでくれた少女、利菜に愛情を抱きその夢を手助けしようと自らの経済力でむしばねを支援していた。 しかし利菜の死で態度は一転、むしばねや傘下の企業を巻き込みつつ利菜を追い詰めた“虫”の正体を探っていた。赤瀬川七那やサザビィとの接触、巧みな懐柔策により手にした権力を利用しαまであと一歩のところまで迫る。 病に侵されており、現在は療養に専念している。 丁屋 弐兵衛(ちょうや にへえ) 愛恋が発信した虫憑きの記録を手に入れてしまったが為に特環に追われる身となった少年。「便利屋きらり☆」の紹介でむしばねに保護され、その後はむしばねの資金運用を担当している。父親が以前質屋を経営していたためお金のやりくりに関してよく知っており、パトロンがいなくなったむしばねを少ない資金で立て直した。 商人としてのモットーは「三方よし(売り手よし・買い手よし・世間よし)」だが、そのせいで七那とはよく衝突しており仲はあまりよくない。
※この「新むしばね」の解説は、「ムシウタ」の解説の一部です。
「新むしばね」を含む「ムシウタ」の記事については、「ムシウタ」の概要を参照ください。
- 新むしばねのページへのリンク