ごみ‐むし【塵=芥虫/歩=行=虫】
ゴミムシ
この群のグループ | 特徴 ゴミムシはオサムシ科に属する昆虫の総称で、日本では1000種以上が知られています。大きさも数mmから数cmまで様々で、黒色のものが多いが緑や藍の金属光沢を持つ種類もあり多彩です。湿地、樹上、海浜、洞くつ、草地や河原など生息環境が特有の種類も多く、環境指標にもなります。多くは地表を徘徊しながら生活し、翅が退化して飛べなくなった種類もあります。飛べない種類群では系統の分化が著しく、孤立した島のような場所では、固有種となりやすい傾向があります。 多くのゴミムシは人間の生活とは無縁ですが、防御のために毒液を放つもの(オサムシ類)、家屋周辺に生息して照明に飛来たり徘徊して家屋に侵入するもの(ゴモクムシ類、その他のゴミムシ類)、強烈な悪臭を放つもの(ホソクビゴミムシ類)などが不快な虫として挙げられます。 防除 日頃から家屋の周辺の雑草は除草し、落葉などが溜まっていたら清掃し、風通しを良くしておきます。庭や床下に暗くじめじめした環境を作らないようにすることが大事です。 屋内に虫が侵入する場合には、建物の周りに不快害虫用の粒剤を帯状に散布しておきます。屋内への侵入口には不快害虫用エアゾールを吹き付けておきます。 春~夏にかけては、網戸やサッシなどによって侵入を防ぎます。外壁や窓ガラスには、防虫忌避効果のあるエアゾールまたはスプレーを吹き付けておきます。光に誘引されるので原因となる照明を消すか、紫外線をあまり出さない照明、または黄色い光に変えます。窓ガラスから出る光が原因となっている場合には、近紫外線を遮断するフィルムをガラス面に貼ると飛来を抑えることができます。虫の数があまりにも多い場合には、ライト周辺の外壁などにガ用エアゾールを吹き付けておきます。また外に光が漏れないような場所に、ライトトラップを設置し、集まってきた虫を捕殺します。 屋内に侵入した場合には、直接、素手で触らないように注意して屋外に摘み出すか、市販の不快害虫用エアゾールを吹き付けて殺虫します。家に入り込んできたものに対してはゴキブリ捕獲器を置いておけばよく捕まる。虫には素手で触らないようにし、液や臭いが付いた時には早めに石鹸をつけてよく洗います。 |
芥虫
ゴミムシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 06:50 UTC 版)
ゴミムシ(塵虫、芥虫)は、コウチュウ目(鞘翅目)オサムシ科、あるいはこれに近縁な科の類の中から目立ったものを除いた、雑多なものをまとめて呼ぶ名称である。研究の進歩により、その多様性が明らかになりつつある。
注釈
出典
- ^ 岸本年郎 (2010年3月), “ジャアナヒラタゴミムシ - 改訂レッドリスト 付属説明資料 昆虫類” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 環境省自然環境局野生生物課, p. 8, オリジナルの2020年6月23日時点におけるアーカイブ。 2020年6月24日閲覧。
- ^ a b c 丸山宗利(日本語版監修)『世界甲虫大図鑑』パトリス・ブシャー(総編集)、東京書籍、2016年5月20日、第1刷発行、87頁。ISBN 978-4487809301。
- ^ 立川周二、椎名正巳「幼虫がカエルを捕食するオオキベリアオゴミムシの生活史」『日本昆虫学会第48回大会講演要旨』、日本昆虫学会大会事務局、1988年、 35頁。 - 国立科学博物館筑波研究施設図書室(茨城県つくば市)にて『日本昆虫学会大会講演要旨, 第48回』 (1988) として蔵書(資料ID:1109000894)。同大会は1988年(昭和63年)10月8日 - 10日にかけて沖縄・西原で開催された。
- ^ 「寄生性・吸血性昆虫」『第48回特別展 ふしぎ・不思議・昆虫展 -ムシのくらしのいろいろ-』小樽市博物館(編集・発行)、 日本・北海道小樽市、1994年、18-20頁。NCID BN13886237。 - 1994年(平成6年)7月22日 - 9月4日にかけて小樽市博物館で開催された「第48回特別展 ふしぎ・不思議・昆虫展」のパンフレット。北海道立図書館・市立小樽図書館に蔵書あり。
- ^ 土生昶申、貞永仁恵「畑や水田付近に見られるゴミムシ類(オサムシ科)の幼虫の同定手引き(III)」 (pdf) 『農業技術研究所報告C 昆蟲』第39巻第19号、東京昆蟲學會、1971年7月30日、 172頁、 NAID 40018410877、2020年11月8日閲覧。
- ^ 土生昶申; 貞永仁恵 (December 1961). “畑や水田付近に見られるゴミムシ類(オサムシ科)の幼虫の同定手引き(1)”. 農業技術研究所報告. C, 病理・昆蟲 (農林省農業技術研究所) 13: 207-248. NAID 40018410877 .
- ^ SASAKAWA, KÔJI (June 2009). “Diet affects male gonad maturation, female fecundity, and larval development in the granivorous ground beetle Anisodactylus punctatipennis”. Ecological Entomology 34 (3): 406-411. doi:10.1111/j.1365-2311.2009.01092.x .
「ゴミムシ」の例文・使い方・用例・文例
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