存在動詞
存在動詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 23:45 UTC 版)
リトアニア語の būti という動詞は存在動詞と呼ばれ、英語の be 動詞にあたるものであり、日本語では「〜である」「いる」「ある」などと訳される。文においては現在形はしばしば省略されるが、過去形の場合は省略されることはない。 例・ "Jūs esate lietuvis."(あなたはリトアニア人である。) "Jūs esate lietuviai."(あなた方はリトアニア人である。) "Mes buvome studentai."(私たちは学生であった。) また存在動詞 būti の過去形には「…したことがある」という表現のように英語では現在完了形で表されるようなものもある。これは、存在動詞の現在形と存在動詞の過去能動分詞の組み合わせでも同様の表現がなされる。両者の実質的な差異はほとんどないが、「過去の経験を現在においても有している」点を強調する場合には後者が用いられる。 例・ "Aš buvau Japonijoje."(私は日本に行ったことがある。) ≒ "Aš esu buvęs/buvusi Japonijoje."(私は日本に行ったことがある。) būti の現在形は他の動詞とは異なり、以下の表のように3人称が不規則的に活用する。過去形の活用は規則的である。 存在動詞 būti の現在形と過去形現在形過去形肯定否定肯定否定単数1人称esu nesu buvau nebuvau 2人称esi nesi buvai nebuvai 3人称yra nėra buvo nebuvo 複数1人称esame nesame buvome nebuvome 2人称esate nesate buvote nebuvote 3人称yra nėra buvo nebuvo なお、存在動詞の現在形には上記のほかに以下の形をとるものもあり、一般的に多く用いられる。これには「必ずしもそうとは言い切れないものの大抵の場合は〜である/ではない」といった意味合いが含まれている。 現在形肯定否定単数1人称būnu nebūnu 2人称būni nebūni 3人称būna nebūna 複数1人称būname nebūname 2人称būnate nebūnate 3人称būna nebūna 例・ "Lietuvoje vasaros kartais būna vėsios."(リトアニアでは夏はたまに涼しいこともある。)
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存在動詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:22 UTC 版)
名詞文では、be動詞にあたる موجود や يكون は省略されており、「これは何某である」といった文章は主語に述部となる単語を主格で続けるだけでよい。したがって「これはウィキペディアである」ならば「 هذه ويكيبيديا 」のように2単語を並べるだけで成立する。これは主語となるものが指示代名詞ではない場合でも同じである。なお、「〜だった」のような過去形を表現する場合は動詞 كان を用いる。 しかし現代では主格指示代名詞を存在動詞のように用いることは多く見られ、これは口語表現に限らない。たとえば「ウィキペディアは事典である」というとき、「 ويكيبيديا هي موسوعة 」と表現されることは少なくない。文法上、主格指示代名詞は定冠詞 الـ を伴う名詞とともに使われることで「この〜は」という意味になる。従って「 هذه الموسوعة ويكيبيديا 」であれば「この事典はウィキペディアである」という意味になり、これはフスハーとして何の問題もない。一方、さきの「 ويكيبيديا هي موسوعة 」は主語となる名詞「ウィキペディア」 ويكيبيديا には定冠詞 الـ がなく、ゆえに主語が名詞と代名詞の2つあるという重複した構造になっている。日本語の文語において目的格の名詞と代名詞を重複させて「〜はこれを…する」と表現することに似ているが、このときの هي は主語、もしくは属格を伴う主語と、これに応ずる対格とを明確に分断することで、名詞文構造を明確にしている。
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存在動詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:10 UTC 版)
存在動詞としては、非生物には「ある」、生物には「いる」と「おる」を併用する。西日本で「いる」を常用するのは、福井県嶺北・京都府南部・大阪府などとともに珍しい例である。「いる」と「おる」には待遇表現的な使い分けがある。「いる」は中立的な表現であり、人物に対しては通常こちらを多用する。対して「おる」は見下げた表現であり、動物や目下の人物に対して多用する。同輩以上の人物に「おる」を用いる場合、心安い間柄でないかぎり、軽蔑的・批判的なニュアンスが伴う。ただし、「おります」の形で話し手・身内に対して用いると謙譲を表し、また共通語として「おられる」を尊敬語に用いる。
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存在動詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 21:53 UTC 版)
人や生物の存在を表す際、東日本では「いる」を、西日本では「おる」を用いるが、京阪と滋賀県などでは「いる」を中立以上の表現、「おる」をやや粗野で見下げた表現(「おります」「おられる」の形で用いる場合は除く)として両方を使い分ける。「いる」に進行形を掛け合わせた「いてる・いとる」もあり、「いてる」は特に大阪で多用する。紀伊半島の一部では古典文法そのままに「先生ないなあ。あっ、あそこにあら(先生がいないなあ。あっ、あそこにいるよ)」のように人や生物にも「ある」「ない」を用いる。 「ある」の丁寧語に「御参らす」の転「おます」があり、大阪を中心に近畿地方の広い地域で用いた。京都などでは「おはす」の転「おす」、大阪船場では「ござります」の転「ごわす・ごあす」とも。用法は「ございます」と同じで、「ほんまでおます」のように「で」に付いて丁寧な断定を表したり、「よろしゅおます」のように形容詞連用形に接続したりする。否定形はそれぞれ「おまへん」「おへん」「ごわへん・おわへん」。
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「存在動詞」の例文・使い方・用例・文例
- 存在動詞 《be 動詞のこと》.
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