存在動詞とは? わかりやすく解説

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存在動詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/27 06:12 UTC 版)

存在動詞(そんざいどうし)とは、基本的には存在を表現する動詞のことをいう。 また言語によって異なるものの、名詞形容詞などの補語を伴って主語の状態を表現したり(これを繋辞またはコピュラという)、助動詞として進行形受動態を表したりすることもある。英語に代表させて他の印欧語族の語の同じ性格の動詞を包括的に be 動詞と呼ぶこともある[1][2]




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存在動詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 23:45 UTC 版)

リトアニア語」の記事における「存在動詞」の解説

リトアニア語の būti という動詞は存在動詞と呼ばれ、英語の be 動詞にあたるものであり、日本語では「〜である」「いる」「ある」などと訳される。文においては現在形はしばし省略されるが、過去形場合省略されることはない。 例・ "s esate lietuvis."(あなたはリトアニア人である。) "s esate lietuviai."(あなた方リトアニア人である。) "Mes buvome studentai."(私たち学生であった。) また存在動詞 būti過去形には「…したことがある」という表現のように英語では現在完了形表されるようなものもある。これは、存在動詞の現在形と存在動詞の過去能動分詞組み合わせでも同様の表現なされる両者実質的な差異ほとんどないが、「過去経験を現在においても有している」点を強調する場合には後者用いられる。 例・ " buvau Japonijoje."(私は日本行ったことがある。) ≒ " esu buvęs/buvusi Japonijoje."(私は日本行ったことがある。) būti現在形は他の動詞とは異なり、以下の表のように3人称が不規則的に活用する過去形活用規則的である。 存在動詞 būti現在形過去形現在形過去形肯定否定肯定否定単数1人称esu nesu buvau nebuvau 2人称esi nesi buvai nebuvai 3人称yra nėra buvo nebuvo 複数1人称esame nesame buvome nebuvome 2人称esate nesate buvote nebuvote 3人称yra nėra buvo nebuvo なお、存在動詞の現在形には上記のほかに以下の形をとるものもあり、一般的に多く用いられる。これには「必ずしもそうとは言い切れないものの大抵の場合は〜である/ではない」といった意味合い含まれている。 現在形肯定否定単数1人称nu nebūnu 2人称ni nebūni 3人称na nebūna 複数1人称name nebūname 2人称būnate nebūnate 3人称na nebūna 例・ "Lietuvoje vasaros kartais būna vėsios."(リトアニアでは夏はたまに涼しいこともある。)

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存在動詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:22 UTC 版)

アラビア語の文法」の記事における「存在動詞」の解説

名詞文では、be動詞にあたる موجود や يكون は省略されており、「これは何某である」といった文章主語述部となる単語主格続けるだけでよい。したがって「これはウィキペディアである」ならば「 هذه ويكيبيديا 」のように2単語並べるだけで成立する。これは主語となるものが指示代名詞ではない場合でも同じである。なお、「〜だった」のような過去形表現する場合動詞 كان を用いる。 しかし現代では主格指示代名詞を存在動詞のように用いることは多く見られ、これは口語表現限らない。たとえば「ウィキペディア事典である」というとき、「 ويكيبيديا هي موسوعة 」と表現されることは少なくない文法上、主格指示代名詞定冠詞 الـ を伴う名詞とともに使われることで「この〜は」という意味になる。従って「 هذه الموسوعة ويكيبيدياであれば「この事典ウィキペディアである」という意味になり、これはフスハーとして何の問題もない。一方、さきの「 ويكيبيديا هي موسوعة 」は主語となる名詞ウィキペディア」 ويكيبيديا には定冠詞 الـ がなく、ゆえに主語名詞代名詞2つあるという重複した構造になっている日本語の文語において目的格名詞代名詞重複させて「〜はこれを…する」と表現することに似ているが、このときの هي は主語もしくは属格を伴う主語と、これに応ず対格とを明確に分断することで、名詞文構造明確にしている。

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存在動詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:10 UTC 版)

江州弁」の記事における「存在動詞」の解説

存在動詞としては、非生物には「ある」、生物には「いる」と「おる」を併用する西日本で「いる」を常用するのは、福井県嶺北京都府南部大阪府などとともに珍しい例である。「いる」と「おる」には待遇表現的な使い分けがある。「いる」は中立的な表現であり、人物に対して通常こちらを多用する対して「おる」は見下げ表現であり、動物目下人物に対して多用する同輩上の人物に「おる」を用い場合心安い間柄でないかぎり、軽蔑的批判的なニュアンスが伴う。ただし、「おります」の形で話し手身内に対して用いると謙譲表し、また共通語としておられる」を尊敬語用いる。

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存在動詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 21:53 UTC 版)

近畿方言」の記事における「存在動詞」の解説

人や生物存在を表す際、東日本では「いる」を、西日本では「おる」を用いるが、京阪滋賀県などでは「いる」を中立上の表現、「おる」をやや粗野見下げ表現(「おります」「おられる」の形で用い場合は除く)として両方使い分ける。「いる」に進行形掛け合わせた「いてる・いとる」もあり、「いてる」は特に大阪多用する紀伊半島一部では古典文法そのままに「先生ないなあ。あっ、あそこにあら(先生がいないなあ。あっ、あそこにいるよ)」のように人や生物にも「ある」「ない」を用いる。 「ある」の丁寧語に「御参らす」の転「おます」があり、大阪中心に近畿地方の広い地域用いた京都などでは「おはす」の転「おす」、大阪船場では「ござります」の転「ごわす・ごあす」とも。用法は「ございます」と同じで、「ほんまでおます」のように「で」に付いて丁寧な断定表したり、「よろしゅおます」のように形容詞連用形接続したりする。否定形それぞれおまへん」「おへん」「ごわへん・おわへん」。

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