定冠詞とは? わかりやすく解説

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てい‐かんし〔‐クワンシ〕【定冠詞】

読み方:ていかんし

冠詞の一。名詞に付けて、それが特定のものあるいは一般的なのであることを示す。英語のthe フランス語le, la, les ドイツ語der, die, dasなど。→不定冠詞


定冠詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 03:32 UTC 版)

「冠詞」記事における「定冠詞」の解説

定(文脈上、同定できるもの)を表す名詞前に置く。 既出のもの。それ。 一つしかない一般に認知されているもの。太陽(英語 the sun, ドイツ語 die Sonne, フランス語 le soleil)など。 その名詞が表すもの総体。…というもの。 固有名詞の前で使われることがある英語では普通名詞固有名詞として用い場合(例:合衆国 the United States)、複数形固有名詞の前(例:バハマ The Bahamas)。フランス語では国や川の名前の前、また特定の人名都市名(例:ル・コルビュジエ Le Corbusier)。 形容詞名詞化する例えば、英語で the richrich people を表す。 様態付与を行う。例えば"The Nancy I know is really hearty."という文章では「私の知っているナンシーはとても心優しい」というようにあるものに対す話者様態意識示している。

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定冠詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:47 UTC 版)

古代ギリシア語の文法」の記事における「定冠詞」の解説

古代ギリシア語アッティカ方言)には定冠詞のみがあり、不定冠詞はない。例えば、ἡ πόλις (hē pólis) は定冠詞(ἡ 付きで「その町」("the city")の意味となるが、「一つの町」の意味では不定冠詞がないため、πόλις (lis、"a city")となる。 定冠詞の格変化次の通りギリシア語冠詞参照)。 男性女性中性単数双数複数単数双数複数単数双数複数主格ὁ (ho) τώ (tṓ) οἱ (hoi) ἡ (hē) τώ (tṓ) αἱ (hai) τό (tó) τώ (tṓ) τά (tá) 属格τοῦ (toû) τοῖν (toîn) τῶν (tôn) τῆς (tês) τοῖν (toîn) τῶν (tôn) τοῦ (toû) τοῖν (toîn) τῶν (tôn) 与格τῷ (tôi) τοῖν (toîn) τοῖς (toîs) τῇ (têi) τοῖν (toîn) ταῖς (taîs) τῷ (tôi) τοῖν (toîn) τοῖς (toîs) 対格τόν (tón) τώ (tṓ) τούς (toús) τήν (tḗn) τώ (tṓ) τάς (tás) τό (tó) τώ (tṓ) τά (tá) ^ 女性双数にはτᾱ́ (tā́)とταῖν (taîn)の語形もあるが、稀にしか用いられない。例:Plato, Leg. 775e, 955d. 古代ギリシア語の定冠詞は英語の定冠詞よりも用途が広い。例えば、固有名詞人名)にも定冠詞が付くことがあり(ただし、必須ではない)、(ὁ) Σωκράτης(ho Sōkrátēs 「ソクラテス」)となる他、抽象名詞にも付く。例えば、ἡ σοφίᾱ(hē sophíā 「知恵」、"wisdom")。所有形容詞指示代名詞にも付き例えば、ἡ ἐμὴ πόλις(emḕ pólis 「私の町」、"my city"。ἐμὴ 「私の」"my")、αὕτη ἡ πόλις(haútē hē pólis 「この町」、"this city"。αὕτη 「この」"this")のようになる形容詞通常、定冠詞と名詞の間に置かれ、ὁ ἐμὸς πατήρ(ho emòs patḗr、「私の父」、"my father"。ἐμὸς 「私の」"my")のようになるが、名詞の後に置かれる場合もあり、この場合は定冠詞を名詞と形容詞それぞれに付ける。例えば、ὁ πατὴρ ὁ ἐμός(ho patr ho emós 「私の父」、"my father"。定冠詞 ὁ 二度現れる)。属格名詞句名詞の後だけではなく、定冠詞と名詞の間に置くこともでき、例えば、ἡ τοῦ ἀνθρώπου φύσις(toû anthrṓpou phúsis人間本性」、"the nature of man" <プラトンから>)のようになるが、名詞の後に置いてもよい。例えば ἡ ψῡχὴ τοῦ ἀνθρώπου(hē psūkhtoû anthrṓpou 「人間の魂」、"the soul of man" <プラトンから>)のようになる。 定冠詞のみを名詞属格とともに用いると、定冠詞で表される名詞省略する形となる(省略され名詞何を表しているかは自明とされる)。例えば、τὰ τῆς πόλεως(tà tês póleōs 「町の業務複数)」、"the (affairs) of the city")は τὰ τῆς πόλεως πρᾱ́γματα (tà tês póleōs prā́gmata) のことである(最初の句では πρᾱ́γματα 「業務」は省略され、定冠詞 τὰ のみとなっている)。別の例は、Περικλῆς ὁ Ξανθίππου(Periklês ho Xanthíppou 「クサンティッポスの息子ペリクレス」。"Pericles the (son) of Xanthippus")で、ここでは「息子」が省略され、定冠詞 ὁ のみとなっている。 定冠詞を不定詞形容詞副詞分詞に付けると、名詞作ることができる。例えば、不定詞:τὸ ἀδικεῖν(tò adikeîn 「不正を働くこと」、"wrong-doing, doing wrong")、形容詞:τὸ καλόν(tò kalón 「美しいこと、美」、"the beautiful, beauty")、分詞:τὰ γενόμενα(tà genómena事件事象発生した物事」、"the events, the things that happened")、分詞:οἱ παρόντες(hoi paróntes 「同席臨席人々」、"the people present")。 ホメロスのような古い時代ギリシア語には定冠詞はなかったが、その当時は、後の時代に定冠詞として使われ語形を、ギリシア語古来指示代名詞の意味用いていた。

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定冠詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 19:00 UTC 版)

イタリア語の文法」の記事における「定冠詞」の解説

定冠詞 (articolo determinativo) は、その直訳が「限定的な冠詞」であるように、名詞の意味する範囲話者限定していることを示す。そのため「すべての何々」というような意味になる場合もある。名詞の性・数による語形変化がある。 語源ラテン語で、男性単数は illum、男性複数は illi、女性単数は illam、女性複数は illae をそれぞれ語源としている。 語形変化以下の通り。 続く語の語頭単数複数男性 女性 男性 女性 母音l' l' gli le z, gn, pn, ps, x, s+子音, 半母音lo la gli le その他il la i le 上記の他に、時代方言影響などにより男性複数li存在する例外としては、dio (神)の複数形 dei の冠詞gli なので、gli dei となる。

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定冠詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/21 13:58 UTC 版)

フランス語の限定詞」の記事における「定冠詞」の解説

定冠詞は定を示す冠詞であり、名詞の性、数に従って変化する。英語の the に当たる。母音または無音の h の前ではエリジオンまたはリエゾン起きる。 子音前母音の前単数男性le /lə/ l' /l/ 女性la /la/ l' /l/ 複数les /le/ les /lez/ 前置詞 à と de後で義務的な縮約起きる。エリジオン起きている時は縮約しない。 à + leau /o/ à + lesaux /o(z)/ de + ledu /dy/ de + lesdes /de(z)/

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 04:57 UTC 版)

前置詞と冠詞の縮約」の記事における「定冠詞」の解説

\oosaasaao aos à às dedo dos da das emno nos na nas porpelo pelos pela pelas 定冠詞の縮約義務的である。

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定冠詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 04:57 UTC 版)

前置詞と冠詞の縮約」の記事における「定冠詞」の解説

アストゥリアス語の定冠詞には中性形loがある。 \elloslalesloaal dedel papal sosol concol colos cola coles colo ennel nos na nes no perpel pelos pela peles pelo porpol polos pola poles polo また、アストゥリアス語では前置詞冠詞以外にも縮約がおこる。たとえば、前置詞指示詞前置詞代名詞指示詞不定詞動詞のinfinitivuのことではない)などである。

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定冠詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 09:16 UTC 版)

英語の冠詞」の記事における「定冠詞」の解説

英語においては「the」が唯一の定冠詞であり、かつ最も使用頻度が高い単語である。「the」は名詞可算性単数形複数形性別頭文字などを問わず使用可能である。他の言語においては、これらの条件違いによって使用可能な冠詞異な場合がある(冠詞#各言語の冠詞参照)。 「the」は、名詞指示対象がすでに言及済みか、話題上っている最中であるか、ほのめかされているか、あるいは聞き手読み手にとって既知だと推定される場合使用される。つまり、その名詞指示する集団種類の中の特定の個体事例指しており、相手指示対象を「ああ、あれのことだな」と識別特定できる場合である。そのため、相手情報処理負担を減らすという効果がある。逆に相手特定できない対象に「the」を付けると、かえって混乱を招くことになる。 東京大学大学院のトム・ガリー准教授は、「the」は最も意味が深い単語であり、英語を母語とする者以外にとっては最も使いにくい単語だろうと述べている。イギリスアメリカの子供たちは、「相手知られているかどうか」による文法的な違い、すなわち定冠詞・不定冠詞使い分けなどを、学校教えられることなく無意識に習得する一方日本語はそうした違いは重要ではないため、特に成人してから英語を習う日本語話者にとっては定冠詞・不定冠詞使い分け難しい。それは、日本語母語としない者が「が」と「は」の使い分け戸惑うことと似ている辞書載っている「the」の語義10超えるが、ガリーは「文脈状況既存知識などから相手がそれとわかる名詞に付け単語」という基本的な意味語法強調する。すなわち、「the」は「相手指示対象知っている」という前提においてのみ使用されるべきであり、相手知識考慮せず使用する情報正確に伝わらなくなる。 明治大学政治経済学部教授文学者マーク・ピーターセンは、"the japanese"などのようにある国の人々につく"the"を、どの国の国民も同じ人間集団という常識があるのにもかかわらず、同じ個別の差を認めなくてよいとする態度による"the"であると解説しており、これを「愚かさによる前提」としている。 なお、「the」は日本語には「その」「例の」「ほら、あの」「問題の」などと訳せるが、訳す必要がない場合が多い。

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