共通語として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 13:44 UTC 版)
コンゴ民主共和国においては1991年時点(当時はザイール)で一説によれば250もの様々な部族語が話されていたこともあり、部族間での意思疎通を行うためには共通語が必要となる事情がある。中南部ではルバ語(Luba)、東部ではスワヒリ語、西部ではコンゴ語(Kongo)、そして北西部ではリンガラ語が地域共通語として互いに拮抗し、国を四分する構図となってきた。このような事情もあり、コンゴ民主共和国の「国語」(仏: langues nationales; 英: national languages)は4言語それぞれの使用を推し進めようとする人々の努力にもかかわらず、政治的な問題や部族主義的な利害関係の問題もあり、統一はされてこなかった。ただ1991年以前の段階において、由来が特定の部族に限定されるものではないリンガラ語やスワヒリ語が、他の2言語よりも優勢となる傾向が見られた。 リンガラ語は政府関係書類、教育文書、法廷記録でも使用されており、地域の住民にとっては日常生活を送る上で決して無視することができない存在である。またコンゴ民主共和国においては軍隊用語として使用される時期が長く続いた。
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