勅とは? わかりやすく解説

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ちょく【勅〔敕〕】

読み方:ちょく

常用漢字] [音]チョク(漢) [訓]みことのり

天子言葉命令みことのり。「勅語違勅詔勅神勅奉勅密勅

天子に関する物事添える語。「勅許勅裁勅使勅撰(ちょくせん)」

名のり]ただ・て・とき


ちょく【勅】

読み方:ちょく

天子命令天皇言葉また、それを記した文書みことのり。「—を奉じる

尊貴の者からの命令

「仏の—に依りて」〈今昔三・二六〉


みこと‐のり【詔/勅】

読み方:みことのり

《「御言宣(みことのり)」の意》

天皇言葉仰せ言大御言(おおみこと)。

古文書の様式の一。天皇命令直接下す文書養老令公式令(くしきりょう)には詔と勅の二つ様式規定されている。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/13 17:20 UTC 版)

(ちょく/みことのり)は、天子皇帝天皇)の命令、またはその命令が書いてある文書。特にこの文書形式のものを勅書(ちょくしょ)と言う。なお、秘密裏に行われるものを密勅(みっちょく)という。




「勅」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 07:19 UTC 版)

詔勅」の記事における「勅」の解説

勅も詔書同じく天皇言葉であり、その用途詔書より広かった摂政関白随身を賜い、皇子に姓を賜い、内親王三后準じて封戸充てる類いはどれも勅書用いた令義解所謂尋常小事を勅と為す」ものがこれに該当した勅書施行する手順はほぼ詔書と同じであり、以下のとおりであった初め侍従もしくは内侍が勅を奉じて中務省に宣送する。『新儀式』によれば大臣が命を承け内記起草令するともいう。 中務省勅書正文内侍付して天皇覆奏する。 覆奏の後、中務省で卿・大輔少輔署名し中務省印を押し、これを留めて案と為す中務省留める案とは別に一通写して押印署名をし、太政官に送る。『令集解によれば少輔以上から太政官に送る。 太政官では天皇への覆奏行わず中務省より来た勅書後ろ直に大弁以下少弁以上が連署してこれを太政官留めて案と為す太政官留める案とは別に一通写し、これを施行する。「奉勅旨如右」の文言以下を弁官の史が書き入れる。 およそ勅書はその文言直写してこれに弁官史官姓名署し外印を捺し官符副えて下すのを正則とする。諸国に行下すべき勅書は謄勅の官符用いる。これは謄詔の方法と同様である。以上。 公式令勅旨式には、御画日御画可について書かれていない諸書をみると、『新儀式』に「勅書御画日御画可なし」とあり、また『北山抄勅書条に「公式令御画日可などのこと見えずしかして年中行事』に、詔書勅旨みな画日用い覆奏の文には画可すと。このこと拠る所なししかれども古来御画日あり、また詔書準ず太政官覆奏未だその意を知らず」とある。したがって勅書御画日御画可がないのが旧式であった考えられる詔書勅書では署名違いがあった。中務省においては詔書に卿・大輔少輔三人とも署名の上に「中務」の字を冠して位臣姓名署したその下に各々「宣」「奉」「行」の字を書き入れたが、勅書には卿のみが中務の字を冠して大輔少輔はその字を省き、位姓名署すだけであって、臣の字や宣奉行の字を書き入れなかった。また太政官においても、詔書太政大臣左大臣右大臣大納言四人官位姓名署したが、勅書にはただ大中少弁史官官位姓名書き入れて施行した。これは詔勅軽重違いを示すものであった衛府および兵庫のことを処分するため捷径諸司勅す場合その本司から覆奏して中務省奏しなかった。また緊急時勅書を出す暇がない場合や、太政官経由する遅緩する恐れのある場合は、中務省がまず「勅(云々)」の状を記載してこれを所司移文し、用件実行させ、その後で正式の勅書を行下した天皇諸臣からの上表や論奏などに答えるために勅書与えることがあり、これを勅答といった。新任大臣の上奏には三度にわたる勅答があり、それ以外その都度勅答があった。勅答は、中納言近衛中将勅書もたせて派遣し、その邸宅において与えた。 緊急の勅旨太政官経由せず、中務省所司移して事を行い、その正規勅旨後で施行した細事勅旨中務省が勅状を記して弁官申し送り施行の日になって勅旨称した勅旨交易勅旨田などがこれに該当したそのほかに別勅や口勅があった。別勅太政官経由せずに勅旨施行した。口勅は勅命口頭通達するものであって天皇みずから宣うか、あるいは諸司命じて勅旨伝宣させた。また天皇自筆勅書もあった。 皇太子監国している時は令旨勅旨代えた

※この「勅」の解説は、「詔勅」の解説の一部です。
「勅」を含む「詔勅」の記事については、「詔勅」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 09:18 UTC 版)

発音(?)



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