全日
全日(ぜんにち、もしくはぜんじつ)は、日本のテレビ業界で6:00 - 24:00の時間帯を指す業界用語[1]。
この時間帯は、1日(ここでは特に、多くの世帯が視聴しやすい6:00 - 24:00を指す)の視聴率を測定する、その局の活力を表す指標として重要視されている。
同類語にゴールデンタイム、プライムタイム、ノンプライムがある。
日本における全日視聴率の首位局(年間)
関東地区
- 1963年 - 1977年:NHK総合
- 1978年:NHK総合・TBS ※同率首位
- 1979年 - 1986年:NHK総合
- 1987年:フジテレビ(CX)
- 1988年 - 1989年:NHK総合
- 1990年 - 1992年:フジテレビ
- 1993年:日本テレビ・フジテレビ ※同率首位
- 1994年 - 2003年:日本テレビ(NTV)
- 2004年 - 2010年:フジテレビ
- 2011年:日本テレビ・フジテレビ ※同率首位
- 2012年 - 2022年:日本テレビ
関西地区
- 1985年 - 1994年:関西テレビ(KTV)
- 1995年 - 2003年:読売テレビ(ytv)
- 2004年:関西テレビ
- 2005年 - 2009年:朝日放送(ABC)
- 2010年 - 2011年:関西テレビ
- 2012年 - 2013年:朝日放送
- 2014年 - 2022年:読売テレビ
名古屋地区
補足
全日視聴率は、(日本)全国的に見ると、キー局の好調ぶりとローカル番組の強みを多く抱えやすい日本テレビ系列局や、同じくキー局の好調ぶりに支えられたフジテレビ系列局によって多くとる傾向にある。
- 札幌テレビ(STV)では、『どさんこワイド』の好調ぶりにより、月間の全日視聴率で、1993年10月から2006年6月までの153か月間、連続して首位を獲得したことがある。全日の年間および年度視聴率でも1993年から2013年までの21年間、連続して首位を獲得している(継続中)。
- 一方で大阪などの近畿広域圏(関西)や福岡では、ローカル番組の強みを抱え、かつ、2010年代に入ってからのキー局の好調の追い風を受けるテレビ朝日系列(ABC、KBC)が全日視聴率首位を獲得している。
NHK総合が1963年から1986年、および1988年、1989年までの間のおよそ30年間、全日視聴率で首位を保ち続けた背景には、『連続テレビ小説』や『大河ドラマ』、各種定時ニュースが軒並み高視聴率であったからである。
テレビ朝日も1969年から1971年までの3年間、在京民放5局の中で全日首位を獲得したことがある(ただし、NHK総合を含めると、在京放送局6局中2位だった)。これは、1964年開始の『木島則夫 モーニングショー』の影響によるものである。これにより、他局も朝の情報番組の強化に相次いで乗り出した。なお、テレビ朝日は2012年、2013年にも(NHK総合を含めた)在京局中2位となったが、1位が日本テレビであったため、在京局での首位とはならなかった。
関連項目
外部リンク
脚注
- ^ “視聴率調査関連の専門用語(50音順)”. ビデオリサーチ. 2010年10月13日閲覧。
全日帯(6:00 - 24:00)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:23 UTC 版)
「テレビアニメ」の記事における「全日帯(6:00 - 24:00)」の解説
詳細は「全日」を参照 この時間帯に本放送されるテレビアニメを当項では便宜上「全日枠アニメ」と呼ぶことにする。 プライムタイム(19:00 - 23:00)・ゴールデンタイム(19:00 - 22:00)地上波キー局系列での19時台で放送作品は年々減少の一途を辿り、2019年秋改編でテレビ朝日系列にて放送されていた『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が土曜夕方へ時間変更となり、民放キー局で放送している19時台の新作アニメは一旦消滅したが、2020年秋改編でテレビ東京系列にて放送されている『ポケットモンスター(第7シリーズ)』が日曜夕方から金曜19時台に枠移動したため、民放キー局で放送される19時台のアニメが約1年ぶりに復活する形となった。NHK Eテレでは以前から平日・日曜の19時台に再放送を中心として複数のアニメが放送されている。上述した民放キー局でのアニメ枠消滅と入れ替わる形で新作アニメの放送も定期的に行われるようになったため、「NHKを含む地上波キー局で放送されるレギュラー放送の新作テレビアニメ」自体は(改編時期を除けば)途切れず維持されているといえる。 アニメ評論家の藤津亮太は「アニメでは視聴率が稼げず、広告主から敬遠される傾向にあるため」と解説している。 一方でTOKYO MXやBS11などのネットワークに属しない独立局ではキー局系列と比べると採算ラインが低いことから、ゴールデンタイム帯で放送される新作アニメもある。 1976年のMBS制作・TBS系列『花の係長』や1984年のフジテレビ系列『ドタンバのマナー』(1986年3月まで)、1987年のテレビ東京系列『マンガ日本経済入門』、1989年のTBS系列『ギミア・ぶれいく』内で放送された『笑ゥせぇるすまん』、2000年のテレビ東京系列『ラブひな』が、22時台に放送されたことがある。その後は、テレビ東京やNHKで22時台末にフライングスタートを実施した深夜アニメが若干ある程度である。 2010年代に入ると、TOKYO MXが新作UHFアニメや再放送枠および関連情報番組を同時間帯(および連続して23時台)に放送している。そのほかKBS京都やサンテレビでもTOKYO MXからの同時ネット番組を中心に新作アニメのプライム帯の放送を行うことがある。 このほか、主に2000年代後半頃から日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』枠やフジテレビ系『土曜プレミアム』枠など、21時〜23時前後の2時間枠において単発のアニメ特別番組を年1〜2回のペースで定期的に放送している。 ノンプライム(6:00 - 19:00/23:00 - 24:00)早朝帯(5:00 - 6:00前後):後述の理由により、近年ではローカル局では多くの作品が主に土日のこの時間帯に遅れネットしている。 平日の朝帯(6:00 - 8:00):テレビ東京は7時台前半に子供向け番組を放送しており、それに内包する形で短編アニメを放送することがある(かつては平日帯の朝アニメ枠が存在したが、『チャージ730!』開始に伴いレギュラー放送枠は廃止)。過去には他系列キー局でも放送されていたが、ワイドショー番組の拡大で現在は存在しない。 平日の午前帯(8:00 - 11:30):日本テレビ製作の夕刻帯アニメは、系列局の読売テレビ(ytv)では1988年10月から夕刻帯にバラエティ番組『ざまぁKANKAN!』の放送のため、学生層が視聴困難なこの時間帯に遅れネットされていた(後に平日早朝に移動した作品もある)。2016年4月改編で日本テレビでも『それいけ!アンパンマン』が金曜夕方からこの時間帯に移動となった。また、NHK Eテレは午後帯も含めて情緒教育目的の短編アニメが多く放送されている。 平日の夕刻帯(16:00 - 19:00):17 - 18時台では1990年代前半まで在京キー局の多くで存在したが、4大キー局ではニュース番組や情報番組に移行したため現存せず、テレビ東京でも段階的に放送枠が縮小・ローカルセールス枠に移行されたため金曜日のみの放送となっている。ただし一部ローカル局ではこれらの番組の後続で後述する地域限定短編アニメが放送されることが稀にある。またテレビ東京系列局のテレビ大阪とテレビ愛知では18:30枠が過去作アニメ再放送枠であったため、他の系列局で同時ネット作品が別の時間帯で遅れネットされたりネット自体がされなかった作品もあり、編成の都合で頻繁に放送日時が変更されることもあった。TXN系列では局によってローカルセールス枠である17:25 - 18:25(金曜のみ - 17:55)枠を再放送、もしくは未放送作品・新作UHFアニメのネット枠としている。 地方局でも16 - 17時台にアニメを放送する局が多く存在したが、自社制作の夕方ワイド番組の台頭やニュース番組枠の拡大などで大幅に激減し、多くは早朝帯や深夜帯などに場を移している。 独立局では再放送番組を中心に放送されている。また、BS11では一部番組が18時台に放送されることがある。 夜23時帯 :「全日枠アニメ」「深夜アニメ」の両方に属する枠。近年のキー局においては、2020年4月からNHK Eテレで月曜22時50分 - 23時15分にレギュラー放送のアニメ枠が設定されていた。過去にはテレビ東京系列にて土曜23時台で散発的に放送されたほか、2016年10月から2018年3月までNHK総合でも同じく土曜23時台に新作アニメが放送された(同年4月からは日曜24時台に移動)。同様の事例として、過去に2006年に日本テレビ系列で『NANA』を『バリューナイト』枠で放送したことがある。 TOKYO MXでは、新作UHFアニメや再放送枠および関連情報番組を同時間帯にも放送している。一部作品はBS11でも同時ネットされており、そのほか群馬テレビやとちぎテレビでもアニプレックスが製作する作品を中心にTOKYO MXから同時ネットで新作アニメ及び再放送作品が放送されている。 土・日曜日の午前帯(6:30 - 11:00):放送期間は1年間かそれ以上の長期放送となる作品・シリーズが多い。1990年代後半、日曜朝に玩具会社・出版社がスポンサーの「子供向け」作品のベルト枠が登場し、義務教育の週休2日制の施行によってテレビ東京の土曜朝枠にも登場した。2017年4月改編ではMBS・TBS各1枠をベルト枠化した『アニメサタデー630』が登場するも、2019年6月をもって廃枠(MBS枠は深夜枠の「スーパーアニメイズム」へ事実上移動)となった。 日曜日の昼間帯(14:00 - 14:30):1982年10月、『超時空要塞マクロス』が該当時間帯に放送された。当時のアニメファンや「メカと美少女」の要素を強く求める「同人誌的なユーザを狙った」商売として数の見込める、アニメファン層を対象とした該当作はヒットし、後のOVA・深夜アニメに続く流れの始まりであり、閉塞の始まりとされている。 土・日曜の夕刻帯(16:30 - 19:00):現在では前述の『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』のように、ゴールデンタイムから移動した枠が多く存在する一方、番組開始からレギュラー放送が一貫して同じ時間で放送されている枠は、2019年10月現在で、フジテレビ系列の『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』しか存在しない。MBS製作・TBS系列全国ネットの土6(一部地域は遅れネット)→日5枠も存在する。『日5』枠は前述の『アニメサタデー630』へ枠移動する形でいったん廃枠となっていたが、2022年4月より再放送を経る形で放送が再開される。
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