光合成細菌とは?

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こうごうせい-さいきん くわうがふせい― 7 【光合成細菌】

光合成を行なって生育する細菌硫化水素などを利用するので、酸素放出しない。紅色硫黄細菌緑色硫黄細菌などがその例。


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光合成細菌 [Photo-synthetic bacteria]

 緑色植物が行光合成とは違って、空気がない嫌気的条件下で、光エネルギー利用して、酸素発生しない光合成を行って生育している細菌である。いずれもグラム陰性菌で、2目、5科、24属(その他3属)の光合成細菌が知られている。細胞内にバクテリオ・クロロフィルよばれる葉緑素をもち、単一光化学系で得られるATP生成する。光合成細菌は紅色細菌(purple bacteria)と緑色細菌(green bacteria)に大きく分けられる。
紅色光合成細菌細胞膜陥入してできた内膜小胞体状の光合成器官(クロマトフォア)をもち、その中にバクテリオ・クロロフィル a(b)が含まれ、体は赤紫色ないし黄褐色である。この細菌群はさらに紅色硫黄細菌紅色非硫黄細菌分けられる。
一方緑色光合成細菌は細胞膜とは別の袋状の光合成器官(クロロゾーム)をもち、その中にバクテリオ・クロロフィル c(e)が含まれ(細胞膜内には少量のaがある)、体は緑色ないし褐色である。この細菌群は緑色硫黄細菌滑走糸状緑色細菌分けられる。
これらの光合成細菌は前記のように、すべて光をエネルギー源として利用する嫌気性菌であるが、紅色硫黄細菌緑色硫黄細菌炭素源として炭酸ガスを、光合成反応水素供与体として硫化水素利用する。したがって、光合成独立栄養性である。しかし、紅色硫黄細菌有機物利用できる光従属栄養性細菌も多い。紅色硫黄細菌にはクロマチウム属(Chromatium)ほか9属、緑色硫黄細菌にはクロロビウム属(Chlorobium)ほか3属がある。
これに対して紅色非硫黄細菌有機物炭素源と光反応水素供与体の両方利用するので、光合成従属栄養性である。この群にはロドシュードモナス属(Rhodopseudomonas)ほか5属がある。一方滑走糸状緑色細菌紅色硫黄細菌緑色硫黄細菌同様に炭酸ガス硫化水素利用することも、有機物炭素源と水素供与体として利用することもできる。この群の細菌は45-60アルカリ温泉生息し、クロロフレッキサス属(Chloroflexus)ほか2属がある。光合成細菌には上記のほかに4属がある。
これらの光合成細菌は嫌気的水界生息している。例えば、廃水処理池(曝気されていない池)では一般微生物によって溶存酸素消費されるので、水中では硫酸塩還元による硫化水素蓄積される。そこで、紅色硫黄細菌のクロマチウム属やチオカプサ属(Thiocapsa)が多数増殖して廃水池が赤色になる。一方活性汚泥では曝気され、有機物多量にあるので、好気性の従属栄養細菌が多いが、紅色非硫黄細菌のロドシュードモナス属が好気的暗条件(光無照射)下で生育している。また、薄暗くよどんだ下水中には夏場紅色非硫黄細菌のロドスピリラム属(Rhodospirillum)、冬場紅色硫黄細菌のクロマチウム属が生育している。そのほか淡水湖沼、池、硫黄泉水田潅水土壌海岸海水湖などに光合成細菌が生息している。


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光合成細菌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/01/15 10:57 UTC 版)

光合成細菌(こうごうせいさいきん、英語: phototrophic bacteria)は、広義には光合成を行う真正細菌の総称であるが、シアノバクテリアを除く酸素非発生型光合成をする細菌の総称として使われることが多い。たとえば、紅色細菌紅色非硫黄細菌などである。




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