フィコビリンとは? わかりやすく解説

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フィコビリン [Phycobilin]

 藍藻(藍菌)、紅藻およびクリプト藻類含まれる光合成色素タンパク質色素部分である。赤紫色のフィコウロビリン、フィコエリトロビン、青色フィコシアノビリン3種知られている。それぞれタンパク質結合した結果、はじめの二つ色素フィコエリトリンに、三番目色素フィコシアニンとアロフィコシアニンを形成する藍藻紅藻ではこれら3種のフィコビリンタンパク質がさらに集合して、フィコビリゾーム(phycobilisome)とよばれるアンテナのような巨大分子形成する。フィコビリゾームは光合成の場であるチラコイド(thylakoid)膜に規則正しく配列され吸収した励起エネルギー光化学反応中心II引渡し光合成反応補助行っている。ただし、クリプト藻類ではフィコビリゾームは形成されず、フィコビリンは葉緑体チラコイド内に遊離した形で存在する考えられている。

フィコビリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/29 16:52 UTC 版)

フィコビリン(Phycobilin)は藻類に分布するビリン色素のサブグループで、タンパク質共有結合して、シアノバクテリアや真核藻類(灰色藻紅藻クリプト藻)における光合成の主要な集光色素としはたらいている。また、最近、シアノバクテリアの光受容体であるフィトクロムシアノバクテリオクロムの発色団としても、フィコシアノビリンやフィコビオロビリンが結合していることがわかってきた。




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フィコビリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 21:01 UTC 版)

フィコビリソーム」の記事における「フィコビリン」の解説

詳細は「フィコビリン」を参照フィコビリタンパク質スペクトル特性は、補因子として結合しているフィコビリンによっておおよそ決まる。フィコビリンは開環テトラピロール構造ビリン右図)であり、フィコシアノビリンphycocyanobilinフィコシアニンおよびアロフィコシアニンの補因子)、フィコエリスロビリン(phycoerythrobilin:フィコエリスリンの補因子)、フィコウロビリン(phycourobilin:フィコエリスリンの補因子)、フィコビオロビリン(phycoviolobilin)の4種類知られている。

※この「フィコビリン」の解説は、「フィコビリソーム」の解説の一部です。
「フィコビリン」を含む「フィコビリソーム」の記事については、「フィコビリソーム」の概要を参照ください。

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