修辞学とは? わかりやすく解説

しゅうじ‐がく〔シウジ‐〕【修辞学】


修辞学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 08:07 UTC 版)

修辞学(しゅうじがく、: ρητορική, rhētorikē: rhetorica: rhetoric)は、弁論演説説得の技術に関する学問分野[1][2]弁論術雄弁術説得術レートリケーレトリックともいう。


注釈

  1. ^ 『修辞及華文』は、チェンバーズ兄弟『Information for the People』の項目の訳[25]。すなわち文部省刊『百科全書』の一つ。

出典

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『修辞学』 - コトバンク
  2. ^ The definition of rhetoric is a controversial subject within the field and has given rise to philological battles over its meaning in Ancient Greece. See, for instance, Johnstone, Henry W. Jr. (1995). “On Schiappa versus Poulakos”. Rhetoric Review (Spring) 14:2: 438-440. 
  3. ^ cf. Conley, T.M. (1990). Rhetoric in the European Tradition. University of Chicago Press  Kennedy, G.A. (1994). A New History of Classical Rhetoric. Princeton University Press. ISBN 9780691034430 
  4. ^ 『プラトン全集 10』 p239 岩波書店
  5. ^ 『パイドロス』 プラトン/藤沢令夫, 岩波文庫 p181
  6. ^ ピロストラトスエウナピオス 著 / 戸塚七郎、金子佳司 訳『哲学者・ソフィスト列伝』京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2001年。ISBN 978-4876981311 戸塚解説380頁。
  7. ^ 桑木野 2018, p. 20.
  8. ^ 奥山 2008, p. 49.
  9. ^ 桜井万里子本村凌二『集中講義!ギリシア・ローマ』ちくま新書、2017年。114ff頁。
  10. ^ a b c 浅野 2018, p. 206.
  11. ^ 堀尾耕一「解説 弁論術」『新版 アリストテレス全集18』岩波書店、2017年。ISBN 9784000927888 
  12. ^ 浅野 2018, p. 207.
  13. ^ a b フランセス・イエイツ『記憶術』玉泉八州男監訳、青木信訳、水声社、1993年。 
  14. ^ a b 桑木野 2018.
  15. ^ 堀江英一「音楽修辞フィグーラの概念による小学校歌唱共通教材の表現法」『富山国際大学子ども育成学部紀要』第2巻、2011年。 
  16. ^ 西村清和物語る絵のナラトロジー」『美学藝術学研究』第23巻、2005年。  ※同著者の以下の書籍がより詳しい。『イメージの修辞学 ことばと形象の交叉』三元社、2009年、新装版2017年、ISBN 978-4883034413
  17. ^ 吉田忠「イエズス会士系著訳書の受容」『日本思想史学』第36巻、日本思想史学会、2004年、67頁。 
  18. ^ 山田耕太「キリシタン時代のリベラルアーツ教育」『人文社会科学研究所年報』第16巻、敬和学園大学、2018年、71頁。 
  19. ^ 平野, 敏彦 (1992年1月31日). “レトリック研究の予備知識”. The Hiroshima Law Journal. p. 24. doi:10.15027/27646. 2021年1月24日閲覧。
  20. ^ 本田, 義央 (2005年2月24日). “インド古典修辞学における修辞と感情”. The Annals of the Research Project Center for the Comparative Study of Logic. p. 31. doi:10.15027/30114. 2021年1月24日閲覧。
  21. ^ INBUDS DB 検索「インド古典修辞学」”. bauddha.dhii.jp. 2021年1月24日閲覧。
  22. ^ テレングト 2013, p. 68.
  23. ^ 濱田聖子「ジャーヒズとアラブ修辞学の形成過程」『日本中東学会年報』第14巻、1999年、220-221頁。 
  24. ^ a b テレングト 2013, p. 64.
  25. ^ a b テレングト 2013, p. 65.
  26. ^ テレングト 2013, p. 66.
  27. ^ テレングト 2013, p. 67-68.
  28. ^ a b テレングト 2013, p. 69.
  29. ^ WEB特集 演説の歴史 日本の場合は…”. NHKニュース. 2021年1月24日閲覧。
  30. ^ テレングト 2013, p. 70-71.
  31. ^ 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:『易経』文言伝
  32. ^ 林少陽『「修辞」という思想 章炳麟と漢字圏の言語論的批評理論』白澤社、2009年、108,172頁。ISBN 9784768479278 
  33. ^ 青沼智、池田理知子、平野順也 共 編『メディア・レトリック論』ナカニシヤ出版、2018年。ISBN 978-4779512711 
  34. ^ Groarke, Leo (2020). “Informal Logic”. In Zalta, Edward N.. The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Spring 2020 ed.). Metaphysics Research Lab, Stanford University. https://plato.stanford.edu/archives/spr2020/entries/logic-informal/ 
  35. ^ a b 浅野 2018, p. 209.
  36. ^ 第2言語習得 (SLA) 用語集”. www.u.tsukuba.ac.jp. 筑波大学. 2020年10月18日閲覧。
  37. ^ a b 『論証のレトリック』文庫版解説|ちくま学芸文庫|納富 信留|webちくま”. webちくま. 2020年9月17日閲覧。


「修辞学」の続きの解説一覧

修辞学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 02:57 UTC 版)

アイロニー」の記事における「修辞学」の解説

修辞学では、アイロニーとは、本当考え意図と違う考えほのめかすことによって伝えることである。この際には、たとえばほめ殺しのように、誇張法多く用いられる。その多く場合は、他人嘲笑することや諷刺することを目的としている。また、ドラマティック・アイロニーという使われ方がある。これは、観客知っている真実喜劇登場する人物だけが知らず登場人物たちが右往左往する様子滑稽として笑うという点で、真実を隠すという意味で「アイロニー」である。

※この「修辞学」の解説は、「アイロニー」の解説の一部です。
「修辞学」を含む「アイロニー」の記事については、「アイロニー」の概要を参照ください。


修辞学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 23:46 UTC 版)

アポリア」の記事における「修辞学」の解説

疑惑法話し手自分位置についての(多く偽りの疑問を表す、あるいは聞き手に修辞学的にどのように進むべきかを尋ね修辞技法でもある。dubitatio とも呼ばれる。たとえば、次のようなものである。 私が当惑しているのは、君と君の家族説得するものが欲しいからではなく、どこからか始めるかなんだよ。最初に話すべきは、君の父上の Tromes がテセウス神殿近く文法教えていた Elpias の奴隷だった時、どのように足かせと首をつけていたかについてだろうか? それとも君の母上英雄 Calamites近く離れ家で、日々繰り返される結婚生活によって、どのようにこの高貴なお方熟達した脇役役者養ったかについてだろうか? — デモステネス『冠について』(On the Crown129

※この「修辞学」の解説は、「アポリア」の解説の一部です。
「修辞学」を含む「アポリア」の記事については、「アポリア」の概要を参照ください。


修辞学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:01 UTC 版)

イソクラテス」の記事における「修辞学」の解説

イソクラテスの修辞学教育プログラムは、絶対真実を得ることができない現実的な問題事件対処するための言語使用能力重きを置くのだった。さらに、国家奉仕するための生徒公民教育訓練にも重きを置いた生徒たちさまざまなテーマについて弁論組み立て述べることを練習したイソクラテスは修辞学の法則理論より、生まれつき才能練習とが重要であると考えた変化のない法則正確に叙述するよりは、カイロス(καιρός, kairos)、つまり、時と場合応じた雄弁家能力力説したソフィスト対すプラトン攻撃のために、イソクラテス弁論術哲学学校は、非倫理的欺瞞的あるよう見られるようになった。しかし、プラトン批判多くは、イソクラテス仕事中に見付けることは難しく結局プラトンはその著書パイドロス』の最後で、ソクラテスイソクラテスを讃えさせている。イソクラテス理想的な雄弁家は修辞学の才能を持つだけでなく哲学・科学・芸術の幅広い知識を持つべきだと理解していた。さらに雄弁家は自由・自制・徳のギリシア理想をも象徴しなければならないとも。その意味で、イソクラテスキケロクインティリアヌスといった古代ローマ修辞学者たち、さらにリベラルな教育概念影響与えた修辞術についてイソクラテス革新者でもあった。イソクラテス不自然さ避け、明確で自然なスタイル奨励した一方で聞き手注意集めリズム変化もたらした。ほとんどの修辞学者たちと同様に、彼は修辞学を、真実曖昧にするものとしてではなく、むしろ理解しやすくする方法見ていた。 古代ローマ時代入手できたイソクラテス60ある演説文のうち、21古代と中世写本筆写家によって残された。別の3つの演説文が、1988年エジプトのDakhlehオアシス遺跡1つ、Kellisから発掘された1冊のコデックス中に見つかったイソクラテスの名前で書かれ手紙が9通あるが、そのうち4通は信憑性疑問視されている。イソクラテスは『修辞術』という論文をまとめたと言われるが、それは現存していない。演説文やその他の著作中には自叙伝的な『アンティドシス(財産交換について)』や、『ソフィストたちに対して』といった教科書含まれる

※この「修辞学」の解説は、「イソクラテス」の解説の一部です。
「修辞学」を含む「イソクラテス」の記事については、「イソクラテス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「修辞学」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「修辞学」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「修辞学」の関連用語

修辞学のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



修辞学のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの修辞学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアイロニー (改訂履歴)、アポリア (改訂履歴)、イソクラテス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS