仮面ライダーゼロノス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/26 09:41 UTC 版)
「仮面ライダー (仮面ライダー電王シリーズ)」の記事における「仮面ライダーゼロノス」の解説
桜井侑斗がゼロノスベルトとゼロノスカードを使用して変身する仮面ライダー。決め台詞は戦闘開始時に発声する「最初に言っておく」。続けてアルタイル・ゼロフォームでは侑斗が敵に対して「俺はかーなーり強い!」など自分の強さや気分をアピールする。ベガフォームの場合はデネブがどうでもいいことを説明したりどうでもいいことで敵に謝ったりとどこかずれている。 変身システムやイマジンの力の発現機構は電王のそれとは根本的に違う思想によって作られており、特異点やそれに憑依してさらに実体化したイマジンでなくとも変身可能であるが、変身には有限的な“代償”(詳細は後述)が存在するため、変身回数は自ずと限られる。 公式HPなどでは「各フォームのアルファベット表記の頭文字+ゼロノス」(ベガフォーム=Vゼロノス)で区別される。 フォーム アルタイルフォーム 侑斗(または桜井)のオーラをフリーエネルギーに変換して変身するゼロノスの基本形態。基本カラーは緑。電仮面は牛の頭のような形状で、ゼロノスベルトのバックル部には緑色の「A」の文字が浮かび上がっている。ベガフォーム時にデネブが離れた場合もこのフォームになる。 電王 プラットフォームと同様にイマジンの力は使用しないが、侑斗(または桜井)自身のオーラをフリーエネルギーに変換しているため、ソードフォームと同等以上の戦闘能力を発揮する。身軽でスピードを活かした戦闘を得意とし、侑斗が普段からデネブに対してプロレス技をかけていることもあってか、戦闘時にもプロレスのような立ち回りをする。デネブを呼び出して共に戦うことも可能。 名前の由来はわし座のアルタイルから。 ベガフォーム デネブのオーラをフリーエネルギーに変換して変身する派生形態。基本カラーは緑。電仮面はドリルのような形状から星形に展開した物となっており、ゼロノスベルトのバックル部には黄色の「V」の文字が浮かび上がっている。フォームチェンジの際はゼロノスベルトに装填されているゼロノスカード(緑)を抜き取り、裏返して黄色の面を表にし再び装填することで実体化したデネブがフリーエネルギーに変換され、直接ゼロノスに追加装甲として装着される。胸部にある顔はデネブ曰く飾りで、視覚・聴覚は電仮面にて稼動している。アルタイルフォームから変身するため、侑斗(デネブが憑依したD侑斗も含む)が直接ベガフォームに変身することはない。変身完了時には、膨大なエネルギーにより地面が陥没する。 スピード・ジャンプ力・機動力は低下するが、ゼロガッシャーを片手で使用するなどパワーや防御力が上昇し、戦闘能力が高いデネブが憑依していることもあってアルタイルフォームを上回る戦闘能力を発揮する。また両肩に装備されたデネブの五指からはエネルギー弾を発射でき、劇中未使用だが背部に纏ったマントを全身に纏って姿を消すことも可能。 名前の由来はこと座のベガから。アルタイルとベガは共に七夕伝説の織姫と彦星を示し、デネブと併せて夏の大三角を現す。 ゼロフォーム 赤いゼロノスカードを使用して変身するゼロノスの最強形態。基本カラーは赤銅色(錆付いたような赤)。アルタイルフォーム同様、侑斗自身のオーラをフリーエネルギーに変換している。外見は色の差異を除きアルタイルフォームその物だが、専用武器としてデネブがフリーエネルギーで合体結合したデネビックバスターを装備する。ゼロノスベルトのバックルの左端には赤色の「Z」の文字が浮かび上がっている。 全フォーム中最も素早く身軽な動きで敵を翻弄し、デネビックバスターの高速射撃で強引に押し切る戦法を得意とする。デネブと別行動をとっている時などはデネビックバスターが使用できないため、他のフォームと同様にゼロガッシャーを使用することもある。パワーに関してはデネブが直接身体に宿ったベガフォームに劣るが、テレビシリーズ第41話の能力紹介コーナーでは侑斗自身が最強フォームと紹介している。 スペック 名称身長体重パンチ力キック力ジャンプ力(ひと跳び)走力(100m)アルタイルフォーム192cm 89kg 5t 7t 35m 5秒 ベガフォーム199cm 123kg 7t 10t 25m 9.7秒 ゼロフォーム192cm 89kg 9t 42m 4秒 ツール ゼロノスベルト ゼロノスの変身ベルト。ゼロノスカードを持つ装着者のチャクラを利用して実体化する。自動改札機を象っている。バックル部にゼロノスカードを挿入することで、フォームことに異なる電子音声(アルタイル・ベガフォームはそれぞれのフォーム名、ゼロフォームは「Charge And Up」)と共にゼロノスへと変身する。変身と同時にベルトの両サイドにゼロガッシャーの各パーツをセットするホルダーとゼロノスカードを収納するケースが装着される。カードを抜き取りベルトを外すことで自動的に変身解除される。 バックル左上のスイッチを押すことで「Full Charge」の電子音声と共にフリーエネルギーをゼロノスカードにフルチャージし、そのカードをゼロガッシャーやデネビックバスターのスロットに装填すこと事で必殺技を発動可能。 バックル上部には左右にスライドするレバーがあり、ゼロノスカードを挿入する際は一度レバーを右側へスライドさせる(変身時に自動で左側へスライドする)。またベルトの左側にはゼロノスカードを収納するケースが装着されている。 変身時の効果音は和風で、電王と異なり全フォーム共通である。 ゼロノスカード ゼロノスへの変身等に使用する切符型カード。表にしてゼロノスベルトに挿入する面によってフォームの選択が可能。カードに走る溝が緑色の面(アルタイル)と黄色の面(ベガ)である物のほか、赤色の面(ゼロ)の裏側に緑または黄色の面がある物の合計3種類が存在する。所持することで一時的に所持する者の存在が消えたパラレルワールドになるタイムラグはあるが、特異点の様に時間の干渉を防ぐことが可能。 変身解除によって消滅する度に、特異点も含め1枚に付き多くの人物から(劇中の描写から付き合いの浅い=記憶・印象の薄い人間から優先的に)桜井侑斗に関する記憶が欠落する。上記のカードの内、緑と黄色の面のみのカードで変身すれば桜井がこれまで作ってきた記憶が、赤い面のあるカードで変身すれば侑斗が現在で作った記憶が人々の中から欠ける。このカードは変身解除の際にベルトから抜き取ると消滅する使い捨ての片道切符であるため、桜井の持つカードが全てなくなることは桜井自身の存在の消滅を意味する。緑色の面のカードは蒸発、赤色の面のカードは砕け散る形で消滅する。 なくなった後に桜井がカードを補充に来ていたことから、記憶の消滅は共有している物と思われる。 ゼロガッシャー ゼロノスが携行している武器。オーラアーマーの1種であるゼロメタルによって構成されており、デンガッシャーよりもやや大型。通常はサーベルパーツとガンパーツの2つに分離してベルト両サイドのホルダーにセットされており、状況に応じて連結させることでサーベルモードとボウガンモードの2形態をとる。パーツは近づけるとフリーエネルギーによって自動で連結・大型化する。またガンパーツにはゼロノスカードを装填するスロットがある。サーベルモード ゼロガッシャーのサーベル形態。第36話で電王 プラットフォームに貸し出したこともあった。 ボウガンモード ゼロガッシャーのボウガン形態。銃口のから黄色い光矢・オーラボウガンを発射する。 デネビックバスター デネブがフリーエネルギーに変換されることで出現するゼロフォーム専用のガトリングガン型武器。基本カラーは緑と金色。グリップ上部にスロットがある。デネブの指の銃口が変化した10個の砲門から無数のフリーエネルギーの光弾を高速連射する。光弾1発の威力はデンガッシャー・ガンモードに劣るが、高速連射が可能なため総合的な攻撃力ではこちらの方が高い。ゼロノスがその射撃の反動で両足が後ずさる描写からも、連射の反動は凄まじい物と推測される。ゼロフォームへの初変身の際にゼロノスを守ろうと勢いで変身したため、当初はデネブ自身も変身・解除方法をよく分かっていなかった。デネブが変身しているため銃身は非常に強固な作りで、接近戦時には銃口付近(デネブで言えば裏拳にあたる部分)を叩き付けることもある。 必殺技 必殺技が命中するとアルタイルフォームでは緑色の「A」、ベガフォームでは黄色の「V」の文字が浮かび上がる。括弧内は使用フォーム。スプレンデッドエンド(アルタイル・ベガ・ゼロ) フルチャージしたゼロガッシャー・サーベルモードで敵を斬り裂く。フリーエネルギーの斬撃を飛ばして遠距離攻撃も可能。 グランドストライク(アルタイル・ベガ) フルチャージしたゼロガッシャー・ボウガンモードから光矢を発射する。1回のフルチャージで連射も可能。 バスターノヴァ(ゼロ) フルチャージしたデネビックバスターから高エネルギーのビームを放つ。 専用ビークル マシンゼロホーン ベース車種:ホンダXR250 ゼロノスの専用バイクにして、ゼロライナーの運転席を兼ねるバイク型のコントローラー。ゼロノスカードやライダーパスをキーボックスに差し込むことで起動する。 外見・スペック・機能は電王のマシンデンバードと同様だが、後部の集電装置の形状とフロント部にタンクローリーさえも一突きにする突撃攻撃用の2本の角が装備されている点が異なる。バイクとしては変身後のゼロノスが主に使用しているが、『EPISODE RED』では生身の侑斗やデネブも運転した。
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「仮面ライダー電王の登場仮面ライダー」の記事における「仮面ライダーゼロノス」の解説
2007年の桜井侑斗(以下、桜井)に時の運行を守る使命を託された1993年の桜井侑斗(以下、侑斗)が、ゼロノスベルトとゼロノスカードを使用して変身する仮面ライダー。相棒のイマジン・デネブとともに、悪のイマジンたちに立ち向かう。 「2007年の桜井」および「1993年の侑斗」に関する人々の記憶を消費して稼動するシステムであるため、その変身回数は限られており、やがて「2007年に現れた侑斗」に関する記憶までをも消費して戦うことになった。 公式HPなどでは「各フォームのアルファベット表記の頭文字+ゼロノス」(ベガフォーム=Vゼロノス)で区別される。 初期段階では日本の民話を元にした電王に対して西洋の昔話に出てくる「王子様」をモチーフにする構想だったが、おとぎ話の主眼はお姫様に据えられており、王子は没個性的な存在であることが多かったため、キャラクター化は頓挫した。そこで西洋モチーフを諦めた代わりに浮上したのが、「牛若丸と弁慶」だった。良太郎役の佐藤健が俳優陣の中で(コハナ登場前は)最年少だったため、彼と同年代の共演者として、牛若丸の軽やかなイメージが求められたのである。 なお、ゼロノスのフォーム名であるアルタイルとベガにデネブを加えると夏の大三角を形成する星々となるが、実はこれは後付けで選定されたものであり、変身ベルトのギミックの都合で各フォームの頭文字が「A」と「V」になることが先に決まっていた。
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