他種との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 18:43 UTC 版)
蜂球 左:巣口周辺を飛び回るキイロスズメバチと腹部を反り上げ翅を震わせるニホンミツバチ。中:ニホンミツバチによる蜂球。中では2匹のキイロスズメバチが蒸されている。右:「中」の約1時間後。蜂球は解体され、蒸し殺されたキイロスズメバチの死体が見える。(いずれも2005年7月 横浜市内) ミツバチの天敵としてアジアだけに生息するオオスズメバチがいるが、アジアで進化したトウヨウミツバチはオオスズメバチへの対抗手段を獲得した。巣の中に侵入したスズメバチを大勢のミツバチが取り囲み蜂球(ほうきゅう)とよばれる塊をつくり、飛翔筋を激しく震わせることによって内部の温度を上昇させ、スズメバチを蒸し殺す。蜂球形成後、およそ5分で内部は最高温度の平均46℃、CO2濃度4%、相対湿度90%に達し、オオスズメバチは10分以内で熱死した。50%の個体が死ぬ致死温度 TL50を調べたところ、オオスズメバチでは大気条件で 47.5℃であったが、蜂球内に近いCO2濃度3.7%では 45.4℃と2℃ほど低くなり、相対湿度90%(温度46℃の場合)の混合気体では 44℃とさらに1℃の低下が観測されている。ミツバチの運動により温度、CO2濃度、湿度が高まり、酸素欠乏ではなく体表の気化熱で冷やすことができなくなり、高温により死んだと考えられる。一方で、ミツバチの10分間の致死温度 TL50は蜂球内と同等のCO2濃度でもほぼ変わらず50℃以上であり、このためミツバチが蜂球の熱で死ぬことはない(前述のように巣から女王が移動する場合も「分封蜂球」という蜂球を作る)。ただし、蜂球を一度経験した個体(15から20日齢)の寿命を追跡調査した結果、余命が1/4ほどに短くなることが報告されている。また、蜂球経験済みの個体は次に蜂球を形成する際、返り討ちに逢いやすく危険な蜂球の中心部に集中することが観測された。 セイヨウミツバチは、大群でモンスズメバチの腹の周りを圧迫し、呼吸を不可能にして約1時間かけて窒息死させるという対抗手段を持っているケースが報告された。これをasphyxia-balling(窒息スクラム)と呼ぶ。また、従来、セイヨウミツバチは蜂球を作らないと考えられていたが、2・3回、スズメバチを提示すると、蜂球を形成することが実験で確認された。トウヨウミツバチとセイヨウミツバチの共通祖先がすでに蜂球行動をしていた可能性がある。 古くから使われていたニホンミツバチに比べより多くの蜜を採集するセイヨウミツバチが1877年に導入された。セイヨウミツバチは繁殖力も旺盛なことから野生化しニホンミツバチを駆逐してしまうのではないかと懸念された。実際に北米では養蜂のために導入した後、野生化している。しかし、日本では現在まで一部の地域を除いて野生化は確認されていない。これは天敵オオスズメバチの存在によると考えられている。セイヨウミツバチの窒息スクラムはモンスズメバチ以下の小型種しか対応できず、大型で体力があるオオスズメバチの襲撃を受けると容易に巣を全滅させられるためと説明される。 一方、近年になって都市部で野生のニホンミツバチの観測が増える傾向にある。住宅街はもちろん、自動車の排気ガスや鉄道の騒音に晒されるような都心部に巣作りしていることも多々ある。都心部では天敵のスズメバチが人間によって駆除される為、山間部より比較的安全であるからと推測されている。
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他種との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/20 07:26 UTC 版)
本種は以下の点でカンスゲ C. morrowii とよく似ている。 常緑性で、硬い葉を持つ。 花序は頂小穂が雄性、側小穂が雌性、側小穂は数個あり、互いに離れて着く。 小穂はいずれも細長い線形。 小穂の基部にある苞は鞘があり、葉身部は針状。 葉の基部の鞘や雌花鱗片は褐色系に色づく。 同様のことはカンスゲに近縁な他の種とも共通するが、本種はそれらより葉が柔らかくてざらつきが少ないこと、雌小穂が明らかに細いこと、それに基部の鞘の赤みが強いことなどで容易に区別できる。 本種と特に似ているものにナガボスゲ C. dolichostachya がある。徳之島以南の南西諸島に分布し、国外では台湾まで知られるもので、やはりカンスゲなどに似るが葉が細く、また雌小穂も細い。小山鐡夫は本種をこの種の変種とする見解を出したことがあるが、現在は独立種との判断が認められている。本種とはより葉が硬くてざらつくこと、基部の鞘が淡い褐色であること、雄小穂が長くて4-7cmもあることなどで区別できる。ただし、この種は星野他(2011)ではナゴスゲ C. cucullata とトクノシマスゲ C. kimurae の2種と認められており、台湾のものは別種と見ている。 更に本種に近縁なもので別種とされているものとしては以下のものがある。 C. hachijoensis:ハチジョウカンスゲ 本種とは匍匐茎を出し、基部の鞘が繊維状に細かく裂け、果胞に太い脈があることなどで区別される。伊豆諸島の八丈島と御蔵島に分布。星野他はこれを本種に由来し、隔離分布によって分化したものと見ている。 C. sikokiana:ツルミヤマカンスゲ 匍匐枝が地上性で太い匍匐枝を地表によく伸ばす。鞘は紫褐色、果胞は無毛。本州南岸(神奈川県、静岡県、三重県、兵庫県)、四国、および九州の福岡県から知られる。なお、勝山(2005)は本種の変種 var. stolonifera としているものの、かなり他の変種とは異なるものである旨を述べている。 また屋久島にはヤクシマカンスゲ C. atroviridis があり、基部の鞘が淡褐色であることで区別される。星野他(2011)はこれを単にミヤマカンスゲとアオミヤマカンスゲ(後述)の中間的な形と述べるにとどまるが、勝山(2005)本種の範囲内に収まるとの見解を示しており、ただし学名の扱い等については触れていない。
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他種との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/08 00:43 UTC 版)
れっきとした肉食動物とはいえ、本種の生態的ニッチは中層に位置し、様々な捕食動物に囲まれた暮らしをしていた。
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他種との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 13:57 UTC 版)
クロマルイソウロウグモは本種の網に侵入して生活する。往々に子グモのまどいに紛れ込み、子グモを捕食する。卵嚢のそばに待機し、出てきた子グモを喰うとも、網の主自体を襲うとも言われる。 また、マダラコブクモヒメバチが寄生するのも見られる。外部寄生で、亜成体や成体の腹部に張り付いている。
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