上野のお山の時の鐘
●寄りみち | 時の鐘は、芭蕉の句”花の雲 鐘は上野か浅草か”のモデルになったといわれている。時計のなかった江戸時代の人たちは、鐘の音で時刻を知った。当時、江戸市中には「時の鐘」が9カ所あり、時報として、2時間ごとに時を告げていた。 浅草寺にも鐘は残っているが、芭蕉が耳にしたのも、上野の山の「時の鐘」の音と伝えられている。 この「時の鐘」は寛永寺に属し、上野公園の精養軒近くの高台にある。初代の鐘は寛文六年(1666)につくられたが、現存するのは天明七年(1787)に鋳直されたもの。今でも朝夕6時と、正午の3回、昔ながらの音色を響かせ、多くの人の心を和ませている。 |
- 上野のお山の時の鐘のページへのリンク