メルセデス・MGP_W01とは? わかりやすく解説

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メルセデス・MGP W01

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 22:39 UTC 版)

メルセデス MGP W01
開幕戦バーレーンGPにて
ニコ・ロズベルグがドライブするMGP W01
カテゴリー F1
コンストラクター メルセデス
先代 メルセデス・ベンツ・W196
後継 メルセデス・MGP W02
主要諸元
エンジン メルセデスFO108X
タイヤ ブリヂストン
主要成績
チーム メルセデスGP・ペトロナス・F1チーム
ドライバー ミハエル・シューマッハ
ニコ・ロズベルグ
出走時期 2010年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 214
初戦 2010年バーレーンGP
最終戦 2010年アブダビGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
190300
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メルセデス MGP W01 (Mercedes MGP W01) は、メルセデスGP2010年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー

概要

2010年1月25日に、ドイツシュトゥットガルトにあるメルセデス・ベンツ・ミュージアムで発表会が行われた[1]。この時点で披露されたのは2009年シーズンにおいて前身チームであるブラウンGPが使用していたBGP001に2010年仕様のカラーリングを施したマシンだったが[1]2月1日からバレンシア・サーキットで行われた合同テストにて正式にMGP W01が発表された[2]

メルセデスワークスとして55年ぶりのF1マシンは、予想されたとおり銀色(シルバーアロー)に塗装され、"W"の付いた通番が与えられることになった。

フロントウイングは、昨年のマシンであるブラウン・BGP001の後半戦仕様と酷似したデザインである。他チームのマシンに無い特徴として、左右分割式のインダクションポッド(吸気口)の形状が挙げられる。中央に支柱のような構造物があるが、これはシャーシデザインのホモロゲーション化が影響している。従来では、インダクションポッドにロールバーの機能を持たせる場合が多かったが、2010年のレギュレーションでは、シャーシのホモロゲーション化施行により、インダクションポッドの形状を見直す際に制約が生じてしまっていた。そこで、ロールバー機能を持たせた柱状の構造物をインダクションポッドとは別に設置した。それによって、インダクションポッド自体の形状変更に自由度を持たせている。

オーバーステアを好むミハエル・シューマッハにとって、アンダーステア傾向を示すMGP W01を乗りこなしている感に見えず、開幕から4戦は、チームメイトであるニコ・ロズベルグの後塵を拝した。

ヨーロッパラウンド初戦となる第5戦スペインGPには、大幅な改良が加えられた。具体的には、フロントサスペンションの改良によるホイールベースの延長とインダクションポッドの形状変更であった[3]。インダクションポッドが、より後方に下げられ、高さも低下しているため、ロールバーの突起が目立つ格好となっている。

スペック

カナダGPでのMGP W01、ミハエル・シューマッハがドライブ。

シャーシ

エンジン

  • エンジン名 メルセデス・ベンツ FO108X
  • 気筒数・角度 V型8気筒・90度
  • 排気量 2,400 cc
  • 最高回転数 18,000 rpm(レギュレーションで規定)
  • バルブ数 32
  • ピストンボア 98 mm(レギュレーションで規定)
  • 重量 95 kg

記録

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ポイント ランキング
BHR
AUS
MAL
CHN
ESP
MON
TUR
CAN
EUR
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
SIN
JPN
KOR
BRA
ABU
2010 3 シューマッハ 6 10 Ret 10 4 12 4 11 15 9 9 11 7 9 13 6 4 7 Ret 214 4位
4 ロズベルグ 5 5 3 3 13 7 5 6 10 3 8 Ret 6 5 5 17 Ret 6 4

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “メルセデスGP、マシンカラーリングを発表”. ESPN F1. (2010年1月25日). http://ja.espnf1.com/mercedes/motorsport/story/7346.html 2010年1月28日閲覧。 
  2. ^ メルセデスGP、MGP W01を発表 - F1-Gate.com・2010年2月1日
  3. ^ 『F1Modeling Vol.43』東邦出版、2010年、p.120頁。ISBN 9784809408793 

メルセデス・MGP W01

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 00:47 UTC 版)

Fダクト」の記事における「メルセデス・MGP W01」の解説

第4戦中GPで、リアウイングメインプレート前縁の2か所のスリットから気流取り込み角度固定用のセパレーター通過してフラップ内に送り込む受動型システム投入。第7戦トルコGPから左右両側のフロントサスペンションアーム付根吸気口設置しドライバー操作する方式改良ドーサルフィン持たないため、リアウイングの垂直翼端板内部通じて空気送っているとみられる

※この「メルセデス・MGP W01」の解説は、「Fダクト」の解説の一部です。
「メルセデス・MGP W01」を含む「Fダクト」の記事については、「Fダクト」の概要を参照ください。

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