ヴァージン・VR-01とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴァージン・VR-01の意味・解説 

ヴァージン・VR-01

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 22:39 UTC 版)

ヴァージン VR-01
カテゴリー F1
コンストラクター ヴァージン
デザイナー ニック・ワース
主要諸元
エンジン コスワースCA2010
タイヤ ブリヂストン
主要成績
チーム ヴァージン
ドライバー ティモ・グロック
ルーカス・ディ・グラッシ
出走時期 2010年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 0
初戦 2010年バーレーンGP
最終戦 2010年アブダビGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
190000
テンプレートを表示

ヴァージン・VR-01 は、ヴァージン・レーシング2010年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー

概要

2010年2月3日に発表。発表会はインターネット上での動画配信のみで行うというこれまでにないスタイルを取った[1]。同チームでは一般的なF1マシンの開発と異なり、マシン設計に際し風洞実験を一切行わず、数値流体力学(CFD)によるシミュレーションのみでマシンを設計することで、開発予算を大幅に低減できたとしている[2]。エンジンはコスワース・CA2010を搭載する。

なおチームでは、レースで走らせる2台のマシンに対しそれぞれ名前を募集している。ネーミングの選考にはティモ・グロックルーカス・ディ・グラッシのドライバー二人も参加し、選ばれた名前はマシンに表示されるという[3]

CFDのみで設計・開発されたVR-01だったが、開幕戦当時から一発の速さに欠け、ロングランの速さも欠けるというHRTと並んで最悪のパフォーマンスを見せた。また、燃料タンクの寸法を間違えて設計しており完走出来ないという事態も発覚した。そのため第5戦スペインGPでグロックのマシンに改良されたマシンが投入された(後にディ・グラッシのマシンにも同じ改良が施された)。しかしこれだけ改良しても信頼性の低さは直らず、2010年に参戦したチームの中で最下位という結果となった。

エピソード

冬季テストの初日にインラップ後すぐにフロントウィングが脱落するという珍事が起きた[4]。また、シーズン前のテストでハイドロリックトラブルが頻発し、思うように開発を進めることができなかった[5]

シーズン開幕後もガソリンタンクの設計ミスで容量が足りず完走ができない可能性が示唆され[6]、テクニカルディレクターであるニック・ワース率いるワース・リサーチ社の負担で再設計されることとなった[7]

スペック

シャーシ

エンジン

記録

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ポイント ランキング
BHR
AUS
MAL
CHN
ESP
MON
TUR
CAN
EUR
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
SIN
JPN
KOR
BRA
ABU
2010 24 グロック Ret Ret Ret DNS 18 Ret 18 Ret 17 18 18 16 18 17 Ret 14 Ret 20 Ret 0 12位
25 ディ・グラッシ Ret Ret 14 Ret 19 Ret 19 19 19 Ret Ret 18 17 20 15 DNS Ret NC 18

脚注

[脚注の使い方]



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴァージン・VR-01」の関連用語

ヴァージン・VR-01のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴァージン・VR-01のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴァージン・VR-01 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS