モノコック
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モノコック(フランス語:monocoque)、モノコック構造(モノコックこうぞう)とは、自動車・鉄道車両・ミサイル・一部の航空機などの車体・機体構造の一種で、車体・機体の外板に応力を受け持たせる構造のことをいう。応力外皮構造(おうりょくがいひこうぞう)、または張殻構造(はりがらこうぞう)ともいう。
- ^ a b “モノコックボディ”. 日本の自動車技術330選. 自動車技術会. 2020年5月18日閲覧。
- ^ JAL 航空実用事典 胴体構造
- ^ 水木新平・櫻井一郎監 『飛行機のしくみ』 ナツメ社、2003年、p66。
- ^ 檜垣和夫『インディ500』二玄社、1994年、95頁。ISBN 4544040469。
- ^ ただし2018年(平成30年)現在、日本で販売されているバスのうち、ヒュンダイ・ユニバースはモノコック車体を採用している。外国バス最前線!現代自動車「ユニバース」が売れている‼︎ バス観光マガジン
- 1 モノコックとは
- 2 モノコックの概要
- 3 工法の特徴など
- 4 関連項目
モノコック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 01:43 UTC 版)
「フレーム形式 (自動車)」の記事における「モノコック」の解説
「モノコック」も参照 モノコック:フランス語のmonocoqueから。モノ(mono)=ひとつの~、コック(coque)=二枚貝の殻・船体の意。 フレームレスボディーの総称。米国では「モノコック」は技術用語として使われ、自動車ジャーナリズムなど一般には「ユニボディー (unibody) 」の語が使用される。 1922年発表のランチア・ラムダが最初のモノコック乗用車である。現在ではスポーツカーから低価格車まで、乗用車のほとんどがモノコック構造である。車内に大きな空間が必要とされるものに適しているため、1940年代にはバスにも普及したが、前述のとおりマルチチューブラーフレーム(スケルトンボディ)に取って代わられた。 捻れや撓みに強く、補助構造材を必要としないため軽量化が図れる。またNVH上でも有利なため、燃費と乗り心地の双方に優れている点から、一般的な乗用車全般に向いた構造である。一方で局部的に過大な応力を受けると破断しやすく、その部分だけでなくモノコック全体が変形してしまう。モノコックボディの自動車の場合、ミリ単位で車体全体を修正する必要があり、歪んだままだと走行性能に悪影響が出る。中古車情報誌や中古車売買サイトで「修復歴」または「事故歴」の有無の項目があるのはこのためである。「修復歴」とは「ボディー修正装置」でボディーを修正した経歴のことである。自動車の構造を修復する機械を、従来は「フレーム修正機」と呼んでいたが、現在の乗用車ではモノコックボディー構造が主流のため「ボディー修正装置」と呼ぶようになった。 同じ乗用車でもクロスカントリー車がフレームレスボディーではなくラダーフレームを採用しているのは、悪路でボディーをヒットした際に歪みで走行不能に陥らないようにするためや、重さゆえに渡河で流されづらくするためである。ラダーフレームはボディと足回り(シャシー)が独立しているため、ボディだけならいくらダメージを受けても走行性能は影響を受けないのである。 一般の自動車では、フロアパン、リアフェンダー、バルクヘッド、ピラー、ルーフで応力を受け持ち、フロントフェンダー等は別部品となる。オープンボディーの場合は別途補強が必要となる。暴走族によく見られる車両の改造例として、セダンのルーフを切り取っただけの「オープンカー」があるが、すぐに使い物にならなくなる。これはルーフが無くなることにより設計時に想定されていない応力が発生し、モノコック全体が変形して悪影響が出てしまうためである。市販のオープンカーや祝賀パレード用などのセダン改造オープンカーでは応力を計算した補強改造がされている。この補強のため、クローズドボディとオープンボディが併売される車種では、ルーフがない分軽いというイメージに反して基本的にオープンボディのほうが車重は重くなる。このためホンダ・S2000やダイハツ・コペンのように、モノコックをベースとしつつも限りなく別物に近い構造を採用するオープンカー専用設計車も多く存在する。 高い運動エネルギーを発生する車種や、静粛性が重要な車種では、前後サスペンションは「エンジンメンバー」や「アクスルキャリア」といったサブフレームを介してモノコックに取り付けられることが一般的となりつつある。ただしサスペンションの取り付け方法は、車両組立行程の都合によって左右される。
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モノコック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 04:59 UTC 版)
「日産・GT-R LM NISMO」の記事における「モノコック」の解説
モノコックは前後部の幅が細まったボートのような形状をしている。その両脇にエアダクトが取り付けられ、フロントから流入した空気がダクト内を通過し、リアディフューザー上部に排出される。この構造によりドラッグ削減が見込めると説明されている。ダクトを通す空間を確保するため、左右に張り出した箱型の構造物にリアサスペンションが取り付けられている。
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「モノコック」の例文・使い方・用例・文例
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