モノケロスとは? わかりやすく解説

モノセロス

(モノケロス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 08:27 UTC 版)

ボドリアン図書館所蔵、『アシュモル動物寓意譚英語版』第21葉に掲載されているモノセロス(上部の生物)。

モノセロス英語: monoceros)またはモノケロス古代ギリシア語: μονόκερως)は額にが1本あるという空想上の生物。しばしばユニコーンと同一視され、いっかくじゅう座の英名になっている。大プリニウスの『博物誌』にも掲載されている。

伝承

モノセロス(英語: monoceros)という名前は、ギリシャ語のμονόκερως (monokerōs) に由来し、単一を意味する「モノ」に、を意味する「ケラス」がついた合成語である。

モノセロスに言及した最古の史料は古代ローマの博物学者大プリニウスの『博物誌』であり、そこでは体はウマで、(ツノを除く)頭はシカ、そして足はゾウ、またイノシシの尾を持つとされていた。額の中央部に1本の黒い角があり、その長さは2キュビット(約1メートル)、生きたまま捕獲することは不可能であるという[1]

6世紀のキリスト教修道士コスマス・インディコプレウステースは自著『キリスト教地誌英語版』の中で、実物は見ていないと断った上で、アイティオピア英語版(古代エチオピア)の王宮にてこの動物を象った像を見たとして、この生物について説明している。それによれば、この生物を人々は恐ろしく無敵の生き物だと語り、その強さは額の角にあると説明している。多くの狩人に襲われ追い込まれても、断崖絶壁の頂上まで逃げた後にそこから飛び降りてしまう。しかし、着地時に頭を下にして角で衝撃をそらすことで、無傷で逃げおおせるという[2]

現代ではモノセロスと言った場合、通常はユニコーンか、もしくは広い意味で1本の角を持つ獣(一角獣)を指す[3]

脚注

注釈

出典

  1. ^ introduction, Pliny the Elder ; translated with an; Healy, notes by John F. (1991). Natural history.. London, England: Penguin Books. ISBN 9780140444131 
  2. ^ Cosmas Indicopleustis - Christiana Topographia (MPG 088 0051 0476) [0500-0600 Full Text]”. Documenta Catholica Omnia. 2024年2月24日閲覧。
  3. ^ monoceros”. OED Online. Oxford University Press. 2014年10月30日閲覧。

モノケロス

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モノケロス

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エターナルアルカディア」の記事における「モノケロス」の解説

アルマダ第七艦隊旗艦提督ラミレス座乗艦艦首ラム取り付けた黒い戦艦だが、ゲーム中ではナスラード攻略の際に座乗していた銀色の船が「モノケロス」と呼ばれている。

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