アルミニウム合金
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アルミニウム合金(アルミニウムごうきん、英: aluminum alloy)は、アルミニウムを主成分とする合金である。アルミニウムには軽いという特徴がある一方、純アルミニウムは軟らかい金属であるため、銅(Cu)、マンガン(Mn)、ケイ素(Si)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)などと合金にすることで強度など金属材料としての特性の向上が図られる。アルミニウム合金を加工する場合、大きく分けて展伸法と鋳造法が採用される。
- ^ 航空機に於けるアルミリチウム合金の開発動向((公財)航空機国際共同開発促進基金 【解説概要 17-5-7】)
- ^ 松澤和夫:「Al-Li系合金」、J.JILM, v62(2012年4月),pp.185-197.
- ^ JIS H 0001「アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号」に規定されている。
- 1 アルミニウム合金とは
- 2 アルミニウム合金の概要
- 3 ろう材
アルミニウム合金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 12:15 UTC 版)
アルミニウム合金も粒界腐食が問題となることがある。アルミニウム合金の場合は、粒界に析出物が生成され、析出物が周囲の母相よりも貴あるいは卑であるときに粒界腐食が起こる。特に粒界腐食の可能性がある種類として挙げられるのは、Al-Cu系、Al-Mg系、Al-Mg-Si系、Al-Zn-Mg系などのアルミニウム合金である。 Al-Cu系やAl-Cu-Mg系では、銅を含む金属化合物が粒界に析出し、析出物の周囲で銅の固溶が不足する。その結果、析出物の周囲の銅不足部分が著しい腐食を受けて、粒界が腐食したような状態になる。Al-Mg系やAl-Zn-Mg系では、Mg5Al8 や MgZn2 の化合物が粒界に析出する。これらの析出物は周囲からの腐食加速作用を受けるため、結果、粒界が腐食する。
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アルミニウム合金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 17:17 UTC 版)
「フレーム素材 (自転車)」の記事における「アルミニウム合金」の解説
現在、最もポピュラーな素材といえる。軽量かつ堅牢で、錆びにくいうえに安価であるため、初心者から上級者まで幅広く使われており、用途もほとんどあらゆる種類の自転車に使われている。素材そのものの弾性率では鉄の約1/3、チタンの約1/2とかなり軟らかいアルミであるが、密度がやはり鉄の約1/3、チタンの約1/2と軽いため、フレームを構成するチューブを大径化して剛性を上げても鉄などと比較して軽量なフレームが設計しやすい。しかしながらアルミニウム合金には疲労強度の限界点が存在しないため、負荷をかければ必ず金属疲労が進行する(スチールやチタンでは限界点より小さな負荷であれば金属疲労が進行しない)。このためスチールやチタンと比較するとフレームの寿命が短い傾向にある。 現在使用されているアルミ合金は、大きく6000系と7000系に分けられる。なお、フレーム以外のハンドルバーやシートピラーには2000系のアルミ合金も使用される。 2000系 アルミニウム、銅、マグネシウムを主とする合金で、代表的なものに2014、2017、2024合金がある。鋼材に匹敵する強度を持つが、銅が含まれているため耐食性に劣り、防食処理を必要とされる。ハンドルバー、バーエンド、シートピラーなどのカラーパーツに使われることが多い。 6000系 アルミニウム、マグネシウム、ケイ素を主とする合金で、代表的なものは6061、6063合金がある。強度は7000系に劣るものの、塑性加工性に優れることから複雑な加工を必要とする製品や比較的安価なフレームに用いられる。比較的しなやかな乗り心地となるが、重量的に不利である。主にロードバイク、シクロクロス、クロスカントリー競技用のマウンテンバイクに使われる。 7000系 アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、を主とする合金で、代表的なものは7003,7075合金がある。7075合金は『超々ジュラルミン』として日本で開発されたもので、アルミ合金の中でも最高レベルの強度を持っている。7003合金は強度が比較的高く、熱処理可能な溶接構造用材として開発された合金であるため自転車に適した合金である。7000系は軽量で剛性の高いフレームを作ることができるが、非常に硬いため加工性が悪く比較的高価な製品になってしまう。また、剛性が高すぎて膝に負担がかかりやすいという欠点もある。現在では強度が何よりも求められるダウンヒル、デュアルスラローム用など前後にサスペンションを備えたフルサスペンションのマウンテンバイクに使われる事が多い。 またメーカーによってはスカンジウムなどを添加した独自の特殊な合金を採用しているところもある。 ショック吸収性が低いアルミニウムの欠点を補うため、シートステーまたはリア三角のみをカーボン素材としたカーボンバックモデルも一般化してきているほか、チューブやフレームデザインの改善により剛性バランスを調整したフレームが主流になりつつある。 長所 剛性が高く、パワーロスが少ない。このため、スプリントなどでのパワーを逃がさず、推進力に変える。素材の入手性も容易で、性能の割にコストがかからない。 短所 合金の種類によっては接合後に熱処理を必要とするなど、製造に大規模な設備を必要としている。
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アルミニウム合金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/30 21:49 UTC 版)
アルミニウムの融点は660℃で、高温を伴う原子炉で使用すれば容易に溶けてしまう上、温度上昇により強度が著しく損なわれるという弱点がある。実験用原子炉の場合、熱出力が小さいため、炉心が高温に晒されることが少ない。よって、中性子の吸収を極力抑え、高温に耐える必要のない材質として、アルミニウム合金を使用する場合がある。
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アルミニウム合金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 05:03 UTC 版)
もっとも経済的で鋳造しやすいため生産量が多い。機械的性質や成型鋳造性に優れている。
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アルミニウム合金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 09:49 UTC 版)
まず1951年に、全面的にアルミニウム合金製とすることで重量305グラムと驚異的な軽量化を実現したチーフスペシャル・エアウェイトが登場し、3,777丁が生産されたものの、シリンダーの強度不足から亀裂を生じる例が報告されたことから、1954年にシリンダーのみ炭素鋼製に変更して生産が再開された。M36をもとにしたモデルにはM37の番号が付与されている。
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アルミニウム合金と同じ種類の言葉
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