スペーシアの登場と特急の変革
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「けごん」の記事における「スペーシアの登場と特急の変革」の解説
1990年(平成2年)6月1日:特急専用車両として100系が就役。公募により「スペーシア」の車両愛称が与えられ、これ以降特急「けごん」「きぬ」の総称としても使用される。この愛称は「宇宙」「空間」を表す"SPACE"と温泉の"SPA"とを合成して固有名詞化させたものである。 また、日本のJR以外の鉄道会社では初めて同車両に個室を採用した。 1991年(平成3年)8月31日:1720系が退役。翌9月1日から特急はすべて100系で運転。 1992年(平成4年)9月21日:日光線内の営業最高速度を120km/hに引き上げる。 1993年(平成5年)4月1日:禁煙車が1・2号車となる。 1997年(平成9年)3月25日:ダイヤ改正により以下のように変更する。特急・急行の全列車を定期券での利用可とする。日光・鬼怒川方面への直通観光客が減少し、代わりに途中駅での区間利用者が増えたため。 北千住駅にすべての下り特急・急行が停車開始。これは同駅の改良工事完了に際して下り1番線ホームの小菅駅方に特急・急行専用ホームを新設したことによって実現。 新藤原行を新設。 1999年(平成11年)3月16日:ダイヤ改正により以下のように変更する。春日部駅に朝と夜間を中心に下り9本・上り10本の列車が停車開始。従来急行までは停車していたが、急行自体の本数が少ないことや野田線を介して大宮方面からの乗客を見込んで設定。駅員による特急券確認のため乗降口を2・5号車に限定する。それに伴い、客室の正面と貫通扉の上部、さらに車内の客用扉にはそれを案内するステッカーが貼られる。また、ホーム上に特急券自動券売機を設置。 従来1列車乗車ごととされた特急券に距離制を導入し、浅草 - 春日部間など短距離での区間利用を促進させる方策を採る。 新藤原行を廃止。 2001年(平成13年)3月28日:ダイヤ改正により以下のように変更する。春日部駅に全列車停車。ただしドア扱いの限定は継続される。 新高徳駅に全列車停車。 新栃木駅から栃木駅停車に変更し、下り8本・上り9本の停車開始。これは両毛線や東武宇都宮方面からの乗客を見込んで変更。 この改正に合わせて、インターネット・携帯電話による日光線特急券・急行列車の予約を開始する(りょうもう号は除く)。 2002年(平成14年)11月:特急・急行料金の特割(値下げ)キャンペーンを実施。 2003年(平成15年)3月19日:ダイヤ改正に伴い以下のように変更する。上記のキャンペーンの効果を考慮し、特急・急行料金の値下げが全区間で行われる。 車掌用携帯端末機の導入に伴い、車内でのきっぷの拝見が省略になる。 浅草駅の特急・急行ホームにインフォメーションカウンターを設置。 夜間に春日部行「けごん」を新設。 栃木駅・新鹿沼駅に全列車停車。 新栃木駅の停車以外での特急・急行と停車駅に差異がなくなったことや、利用客の掘り起こしのため平日と土休日料金の導入と「午後割」「夜割」の制度を導入した。しかし、料金制度上「午後割」「夜割」を利用した場合「急行料金で特急に乗車することが可能になる」という状況となった。 個室料金も値下げしたが、今回より平日と土休日で料金が異なる体系となった。 2005年(平成17年)3月1日:ダイヤ改正により以下のように変更する。会津鉄道が運行する「AIZUマウントエクスプレス」が鬼怒川温泉まで乗り入れ、「きぬ」に接続するダイヤを組むこととなる。 禁煙車が1 - 4号車までとなる。 2006年(平成18年)3月18日:白紙ダイヤ改正により以下のように変更する。栗橋駅構内の東武日光線とJR東北本線(宇都宮線)間に新設された連絡線(両社のホーム間に設置)を介し、JR線と東武線を直通運転する特急「日光」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」(新宿 - 東武日光・鬼怒川温泉)を新設。直通開始当初の利用状況は大変好調であった。 春日部行「けごん」が新栃木駅まで延長される。また早朝に新栃木発の「けごん」が新設され、同駅発着を示す200番台が付される。これにより同駅の停車が5年ぶりに復活する。 上記の変更により春日部行「けごん」が新たに新設され時刻も繰り下げられる。 2007年(平成19年)3月18日:全列車・全車両が禁煙となる。 2009年(平成21年)6月6日:ダイヤ改正により早朝に春日部発「けごん」を新設。 2011年(平成23年)12月、100系電車のリニューアルを開始。 2012年(平成24年)3月17日:上りの全列車と下り4本の「きぬ」がとうきょうスカイツリー駅(同日付で業平橋駅から改称)に停車開始。当初は全車両から乗降可能だったが、のちに下り列車は駅員などによる特急券確認のため乗降口を2・5号車に限定する。 10月27日:とうきょうスカイツリー駅を10時以降に発車する列車に対して、同駅→浅草間の乗車に限り特急料金不要で乗車できる措置がとられる。ただし、個室席は利用できない。当初は2013年5月22日までであったが、好評のため通年実施となった。 2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正により以下のように変更する。とうきょうスカイツリー駅に停車する下り列車の本数が4本から「けごん」も含め16本に増加。 春日部発「けごん」の時刻が繰り下げられる。 朝の下り「けごん」1本が板倉東洋大前駅に停車開始。 2014年(平成26年)4月1日:とうきょうスカイツリー駅を発車する列車に対して、同駅→浅草間の乗車に限り特急料金不要で乗車できる措置がすべての時間帯の列車に拡大。ただし、個室は従来どおり、利用できない。 4月30日:東武鉄道が2014-2016年度の中期経営計画で、「新型特急の投入(日光線・伊勢崎線系統)」を発表する。 2015年(平成27年)9月9日:関東・東北豪雨による日光線の下小代駅構内の土砂流入および新鹿沼駅 - 北鹿沼駅間の土砂流出、および鬼怒川線の新高徳駅 - 小佐越駅間の盛土流出と小佐越駅 - 鬼怒川温泉駅間の線路砕石流出により運行休止となる。 9月14日:浅草駅 - 栃木駅・新栃木駅間に限定して運行再開(一部列車は運休、または浅草駅 - 春日部駅間のみの運転)。 9月18日:全区間で運行再開。 2017年(平成29年)4月1日:幸手桜まつりの開催に合わせて、幸手駅に下りけごん1本が臨時停車(同月2・8・9日にも臨時停車)。
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