カルボン酸とは? わかりやすく解説

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カルボン‐さん【カルボン酸】


カルボン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 03:34 UTC 版)

カルボン酸(カルボンさん、英語:carboxylic acid、ドイツ語:Carbonsäure (Säureは「酸」を意味する))とは、少なくとも一つのカルボキシ基(−COOH)を有する有機酸である[1]。カルボン酸の一般式はR−COOHと表すことができ、Rは一価官能基である。カルボキシ基(carboxyl group)は、カルボニル基(RR'C=O)とヒドロキシ基からなる官能基で、化学式は-C(=O)OH になるが、慣例的に-COOH または -CO2H と書かれる[2]


  1. ^ Compendium of Chemical Terminology, carboxylic acids, accessed 15 January 2007.
  2. ^ March, J. “Advanced Organic Chemistry” 4th Ed. J. Wiley and Sons, 1992: New York. ISBN 0-471-60180-2.
  3. ^ 日本化学会命名法専門委員会『化合物命名法 : IUPAC勧告に準拠』東京化学同人、2011年。ISBN 9784807907557NCID BB05569416http://id.ndl.go.jp/bib/000011159393 
  4. ^ IUPAC Gold Book - acyl groups
  5. ^ R.T. Morrison, R.N. Boyd. Organic Chemistry, 6th Ed. (1992) ISBN 0-13-643669-2.
  6. ^ カルボン酸 (PDF)



カルボン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 03:43 UTC 版)

誘起効果」の記事における「カルボン酸」の解説

カルボン酸の酸としての強さは、そのイオン化傾向依存する。よりイオン化傾向強ければ酸としても強くなる。酸が強くなれpKa値は小さくなる。 酸の場合アルキル基電子供与誘起効果により酸素原子電子密度増加し結果として O-H 結合解離阻害されイオン化傾向低下するギ酸 (pKa=3.74) は酢酸 (pKa=4.76) に比べて強酸である。しかし、モノクロロ酢酸 (pKa=2.82) はギ酸よりも強く、これは塩素原子電子求引性誘起効果によりイオン化傾向増進された結果である。 安息香酸では、環を成す炭素sp2混成軌道を持つ。その結果安息香酸 (pKa=4.20) はシクロヘキサンカルボン酸英語版) (pKa=4.87) よりも強い酸である。また、芳香族カルボン酸では、オルト位およびパラ位を電子求引性基により置換すると酸強度強くなるカルボキシル基はそれ自体電子求引基であるからジカルボン酸一般にモノカルボン酸類縁体よりも強酸である。誘起効果にはその結合双極子から炭素原子別の位置原子との間の結合形成助け効果もある。

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「カルボン酸」を含む「誘起効果」の記事については、「誘起効果」の概要を参照ください。


カルボン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:19 UTC 版)

IUPAC命名法」の記事における「カルボン酸」の解説

カルボン酸 (R-COOH) (carboxylic acid) は、カルボキシル基のOとOHをH3で置き換えた炭化水素語尾eを-oic acidとすることでその名を得られる。両端カルボキシル基であれば語尾を-dioic acidとして命名できる。環系やヘテロ原子カルボキシル基直接接続していたり、直鎖3つ上のカルボキシル基接続していたりする場合は、-COOHをHに置き換えた母体名の後ろに-carboxylic acid添えることでその名を得られる。 HOOC − ( CH 2 ) 2 − COOH {\displaystyle {\ce {HOOC{-}(CH2)2-COOH}}} 〔慣用名 コハク酸ブタン二酸 (butanedioic acid) C 6 H 5COOH {\displaystyle {\ce {C6H5-COOH}}} 〔慣用名 安息香酸ベンゼンカルボン酸 (benzenecarboxylic acid) HOOC − CH 2 − CH ( COOH ) − CH 2 − COOH {\displaystyle {\ce {HOOC-CH2-CH(COOH)-CH2-COOH}}} プロパン-1,2,3-トリカルボン酸 (propane-1,2,3-tricarboxylic acid) カルボン酸が末端存在しないとき、あるいはさらに優先する官能基があるときはcarboxy用いて命名することができる。 HOOC − ( CH 2 ) 2 − CH ( CH 2 COOH ) − ( CH 2 ) 2 − COOH {\displaystyle {\ce {HOOC-(CH2)2-CH(CH2COOH)-(CH2)2-COOH}}} 2-(カルボキシメチル)ヘプタン二酸 (2-(carboxymethyl) heptanedioic acid)

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「カルボン酸」を含む「IUPAC命名法」の記事については、「IUPAC命名法」の概要を参照ください。

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