カルボン酸エステルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > カルボン酸エステルの意味・解説 

エステル

(カルボン酸エステル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 13:18 UTC 版)

エステル: ester)は、有機酸または無機酸オキソ酸と、アルコールまたはフェノールのようなヒドロキシ基を含む化合物との縮合反応で得られる化合物である[1]。単にエステルと呼ぶときはカルボン酸とアルコールから成るカルボン酸エステル (carboxylate ester) を指すことが多く、カルボン酸エステルの特性基 (R−COO−R') をエステル結合 (ester bond) と呼ぶ事が多い。エステル結合による重合体ポリエステル (polyester) と呼ばれる。また、低分子量のカルボン酸エステルは果実臭をもち、バナナマンゴーなどに含まれている。


  1. ^ IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997). オンライン版:  (2006-) "esters".
  2. ^ Leopold Gmelin, Handbuch der Chemie, vol. 4: Handbuch der organischen Chemie (vol. 1) (Heidelberg, Baden (Germany): Karl Winter, 1848), page 182.
    原文:

    b. Ester oder sauerstoffsäure Aetherarten.
    Ethers du troisième genre.

    Viele mineralische und organische Sauerstoffsäuren treten mit einer Alkohol-Art unter Ausscheidung von Wasser zu neutralen flüchtigen ätherischen Verbindungen zusammen, welche man als gepaarte Verbindungen von Alkohol und Säuren-Wasser oder, nach der Radicaltheorie, als Salze betrachten kann, in welchen eine Säure mit einem Aether verbunden ist.

    和訳:

    b. エステルまたはオキシ酸エーテル
    第三のエーテル

    酸素を結合するいくつかの無機酸および有機酸をアルコールと共存されると水を脱離して中性の揮発性エーテル化合物が形成する。これはアルコールと酸が結合した化合物、または、ラジカル理論で言うところの酸にエーテルが結合した塩と見ることができる。

  3. ^ 慣習上多価アルコールのエステルの場合 RO3(COR')3 ではなく R(OCOR')3 のように表記される


「エステル」の続きの解説一覧

カルボン酸エステル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/07 21:56 UTC 版)

4-ピロン-2,6-ジカルボン酸」の記事における「カルボン酸エステル」の解説

カルボン酸カルボキシ基)は水素結合生じ受けることもできるため、融点上がることが知られている。既述通り4-ピロン-2,6-ジカルボン酸融点は約262 である。この分子が持つ2つカルボキシ基のうちの1つエタノールエステルにして、片方カルボキシ基のままになっているモノエチルエステルの融点は約227 である 。 これに対してカルボキシ基2つエタノールで共にエステルにした、ジエチルエステルの融点は約63 である 。 このように4-ピロン-2,6-ジカルボン酸場合も、カルボキシ基エステル化すると融点は下がる。 ちなみに、モノエチルエステルの用途としては、エステルの状態のままで加熱すると、エステル化されていないカルボキシ基脱炭酸させることができる。その後エステルを酸で加水分解することによって、4-ピロン-2-カルボン酸を得ることができる 。

※この「カルボン酸エステル」の解説は、「4-ピロン-2,6-ジカルボン酸」の解説の一部です。
「カルボン酸エステル」を含む「4-ピロン-2,6-ジカルボン酸」の記事については、「4-ピロン-2,6-ジカルボン酸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「カルボン酸エステル」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カルボン酸エステル」の関連用語

カルボン酸エステルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カルボン酸エステルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエステル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの4-ピロン-2,6-ジカルボン酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS