三省堂 大辞林 |
オブジェクト-しこう ―かう 6 【―指向】
PHP用語集 |
オブジェクト指向
ソフトウェア開発の考え方の一つ。データとそのデータを処理するためのメソッドがセットになった様々なオブジェクトを作り、オブジェクトに様々な処理をさせるという形でプログラムを作成していく。
具体的には、クラスというデータとそのデータを処理するメソッドがセットになったものを定義しておき、プログラム内で、定義したクラスのインスタンスを作成してメソッドを実行することで、そのインスタンスのデータを処理する。インスタンス一つ一つやクラス自体など、オブジェクト指向では様々なものがオブジェクトと呼ばれる。PHP 5で、はオブジェクト指向開発を行うための言語仕様が大幅に改良された。
関連用語
IT用語辞典バイナリ |
オブジェクト指向
別名:OO
【英】object oriented
オブジェクト指向とは、主にソフトウェア開発における考え方の一種で、プログラムを、処理の手順(手続き)ではなく、処理対象(オブジェクト)に着目して記述していく考え方のことである。
オブジェクト指向は、1970年代のオブジェクト指向プログラミング言語の誕生とともに始まった。それまで一般的であった手続き型プログラミングに比べて、オブジェクト指向は、プログラムの部品化やメンテナンスが容易なことから、大規模システム開発をはじめとして標準的なソフトウェア開発の手法として普及していった。
1980年代には、オブジェクト指向言語によるソフトウェアの部品化・再利用が進むと同時に、オブジェクト指向のための方法論も盛んとなった。オブジェクト指向プログラミング(OOP)のためにオブジェクト指向設計(OOD)が誕生し、オブジェクト指向設計のためにオブジェクト指向分析(OOA)が誕生した。
オブジェクト指向にはさまざまな開発方法論があったが、1995年に標準化のための統一方法論が発表された。統一方法論は、結果的に普及しなかったものの、表記方法のみを標準化した統一モデリング言語(UML)が広く用いられるようになった。
オブジェクト指向の特徴としては、おおむね、「カプセル化」、「継承」、「多様性」といった要素を挙げることができる。
「カプセル化」とは、オブジェクトが持つ属性(フィールド)や動作(メソッド)を外部から隠蔽し、必要最低限のインターフェースのみを公開することである。カプセル化を行うことによって、オブジェクトの変更や再利用が容易になる。
「継承」(インヘリタンス)とは、共通の性質(プロパティ)を持ったオブジェクトの集まりを意味するクラスについて、サブクラスがクラスの性質を自動的に受け継ぐこととである。例えば、「動物」-「ほ乳類」-「イヌ」といった階層構造を持ち、「イヌ」を「ほ乳類」のサブクラスとして定義すると、「ほ乳類」の性質を自動的に受け継ぐことになる。継承によってプログラミングの効率化を図ることが可能となっている。
「多様性」(ポリモーフィズム)とは、クラスごとに異なる実装のメソッドを、同じメソッド名で呼び出すことである。例えば、「イヌ」は4本足を交互に動かして、「クルマ」はタイヤを回転させて「走る」が、ポリモーフィズムにより、こうしたクラスごとのメソッドの詳細を意識しないでそのメソッドを呼び出すことが可能となる。
今日、オブジェクト指向は、複雑で大規模なシステム開発にはとんど必要不可欠な手法として利用されている。オブジェクト指向プログラミング言語の主な例としては、Smalltalk、Java、Python、Rubyなどを挙げることができる。
OR事典 |
オブジェクト指向
【英】:object-oriented
オブジェクトとは, 一般的には個別に操作可能な対象をいうが, オブジェクト指向プログラミングでは, データとそれを操作する関数(メソッド)を一纏めにしたものをいう. 異なるオブジェクト同士は, メッセージをやり取りすることで協調動作させることができるので, プログラムのモジュール化によりプログラムの再利用性が高められる利点がある. 代表的なオブジェクト指向言語としては, C++, SmallTalk, Eiffel, Objective-Cなどがある.
ウィキペディア |
オブジェクト指向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/03 05:08 UTC 版)
オブジェクト指向(オブジェクトしこう)とは、オブジェクト同士の相互作用としてシステムの振る舞いをとらえる考え方である。英語の object-oriented (直訳は、「対象物志向の」・「目的重視の」という意味の形容詞) の日本語訳である。
オブジェクト指向は、当初プログラムの構造をオブジェクト群の相互作用の関係として捉えてプログラムコードを書き表すオブジェクト指向プログラミング (OOP; object-oriented programming) から始まっているが、その後、システム開発における要求分析フェイズにおいて、開発しようとする対象領域の構成要素をオブジェクトとして抽出・定義していくオブジェクト指向分析 (OOA; object-oriented analysis) 、システムの動作や構造をオブジェクトとクラスとして記述するオブジェクト指向設計 (OOD; object-oriented design) のための、技術としても広く発展・普及することとなった。
オブジェクト指向の枠組みが持つ道具立ては、一般的で強力な記述能力を持つ。特に複雑なシステム記述、巨大なライブラリ(特に部品間で緊密で複雑な相互関係を持つもの)の記述においては、現実問題としてオブジェクト指向の考え方は必須であるといえる。
- 1 オブジェクト指向とは
- 2 オブジェクト指向の概要
- 3 関連項目
固有名詞の分類
オブジェクト指向に関連した本
- オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識― 平澤 章 日経BP社
- Javaのオブジェクト指向がゼッタイにわかる本―最初からそう教えてくれればいいのに! 立山 秀利 秀和システム
- オブジェクト指向でなぜつくるのか 第2版 知っておきたいOOP、設計、関数型言語の基礎知識 平澤 章 日経BP社
オブジェクト指向に関係した商品
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