三省堂 大辞林 |
れる
(助動)(れ・れ・れる・れる・れれ・れろ(れよ))
〔自発・受け身・可能・尊敬の助動詞「る」の口語形。中世以降の語〕受け身・可能・自発・尊敬の助動詞。下一段型活用。ただし、可能・自発・尊敬の意を表す場合には、命令形は用いられない。五段活用動詞の未然形、およびサ行変格活用動詞の未然形の「さ」に付く。
(1)受け身の意を表す。
(ア)動作・作用の主体の利害に関係するもの。
「いつの間にか財布を盗ま〈れ〉た」「今度の改選で委員長に選ば〈れ〉た」「うっかり手を出したら、犬にかみつか〈れ〉てしまった」
(イ)動作・作用を主体が受けるもの。利害の感情を伴わない。
「負傷者が続々と病院に運ば〈れ〉てきた」「新たに名簿に登録さ〈れる〉ことになった」「必要に応じて適切な処置がとら〈れる〉」
(ウ)動作・作用の結果または状態を表すことに重点を置くもの。無生物あるいは非情のものを主語とする場合で、非情の受け身とも呼ばれる。
「会議はこんどの土曜日に開か〈れる〉」「机の上にはたくさんの本が積ま〈れ〉てある」
(エ)動作・作用の主体に害が及ぶもの。自動詞に付いた場合が多く、迷惑の受け身とも呼ばれる。
「せっかくの海外旅行も毎日雨に降ら〈れ〉て、少しもおもしろくなかった」「ずっと妻に寝込ま〈れ〉て閉口している」
(2)可能の意を表す。
(ア)動作・作用が主体の能力によって実現可能なことを表す。
「駅までなら一〇分で行か〈れる〉だろう」「子供でも登ら〈れる〉山だ」
(イ)動作・作用の遂行が許容されていることを表す。
「忙しくてじゅうぶん休養もとら〈れ〉ない」「勝手な遅刻や早退は許さ〈れ〉ません」
(ウ)動作・作用の対象の力によって、その実現が可能であることを表す。
「優勝の期待が持た〈れる〉のはマラソンだけだ」「ふたをあけてみなければ、何とも言わ〈れ〉ない」
(エ)動作・作用の対象の能力・程度などを評価することを表す。
「あの人なら、子供の世話ぐらいはまかさ〈れる〉」「何とか読ま〈れる〉程度の文章にはなった」
(3)自然にそうなる意、すなわち自発の意を表す。心情的な表現に用いられることが多い。
「そういう話を聞くと、つい遠い昔のことが思い出さ〈れる〉」「あの人の生前がしのば〈れる〉遺品の数々が展示されている」
(4)尊敬の意を表す。動作の主体に対する敬意を表す。
「先生は明日成田をたって、アメリカに行か〈れる〉」「今度新たに着任さ〈れ〉た方々をお招きして、歓迎会を開きましょう」
〔(1)「られる」と意味・用法は同じであるが、未然形がア段となる動詞には「れる」が付き、それ以外の場合は「られる」が付くというように、接続のしかたに分担がある。(2)サ変動詞に接続する場合、「出席される」のように、未然形のうち「さ」に「れる」が付くのが普通であるが、書き言葉でのやや改まった言い方では、「出席せられる」のように、未然形のうち「せ」に「られる」が付くこともある。(3)(2)の可能の意では、現代語では普通「行ける」「登れる」などのように、可能動詞で表すことが多い〕→る(助動)
→られる(助動)
〔自発・受け身・可能・尊敬の助動詞「る」の口語形。中世以降の語〕受け身・可能・自発・尊敬の助動詞。下一段型活用。ただし、可能・自発・尊敬の意を表す場合には、命令形は用いられない。五段活用動詞の未然形、およびサ行変格活用動詞の未然形の「さ」に付く。
(1)受け身の意を表す。
(ア)動作・作用の主体の利害に関係するもの。
「いつの間にか財布を盗ま〈れ〉た」「今度の改選で委員長に選ば〈れ〉た」「うっかり手を出したら、犬にかみつか〈れ〉てしまった」
(イ)動作・作用を主体が受けるもの。利害の感情を伴わない。
「負傷者が続々と病院に運ば〈れ〉てきた」「新たに名簿に登録さ〈れる〉ことになった」「必要に応じて適切な処置がとら〈れる〉」
(ウ)動作・作用の結果または状態を表すことに重点を置くもの。無生物あるいは非情のものを主語とする場合で、非情の受け身とも呼ばれる。
「会議はこんどの土曜日に開か〈れる〉」「机の上にはたくさんの本が積ま〈れ〉てある」
(エ)動作・作用の主体に害が及ぶもの。自動詞に付いた場合が多く、迷惑の受け身とも呼ばれる。
「せっかくの海外旅行も毎日雨に降ら〈れ〉て、少しもおもしろくなかった」「ずっと妻に寝込ま〈れ〉て閉口している」
(2)可能の意を表す。
(ア)動作・作用が主体の能力によって実現可能なことを表す。
「駅までなら一〇分で行か〈れる〉だろう」「子供でも登ら〈れる〉山だ」
(イ)動作・作用の遂行が許容されていることを表す。
「忙しくてじゅうぶん休養もとら〈れ〉ない」「勝手な遅刻や早退は許さ〈れ〉ません」
(ウ)動作・作用の対象の力によって、その実現が可能であることを表す。
「優勝の期待が持た〈れる〉のはマラソンだけだ」「ふたをあけてみなければ、何とも言わ〈れ〉ない」
(エ)動作・作用の対象の能力・程度などを評価することを表す。
「あの人なら、子供の世話ぐらいはまかさ〈れる〉」「何とか読ま〈れる〉程度の文章にはなった」
(3)自然にそうなる意、すなわち自発の意を表す。心情的な表現に用いられることが多い。
「そういう話を聞くと、つい遠い昔のことが思い出さ〈れる〉」「あの人の生前がしのば〈れる〉遺品の数々が展示されている」
(4)尊敬の意を表す。動作の主体に対する敬意を表す。
「先生は明日成田をたって、アメリカに行か〈れる〉」「今度新たに着任さ〈れ〉た方々をお招きして、歓迎会を開きましょう」
〔(1)「られる」と意味・用法は同じであるが、未然形がア段となる動詞には「れる」が付き、それ以外の場合は「られる」が付くというように、接続のしかたに分担がある。(2)サ変動詞に接続する場合、「出席される」のように、未然形のうち「さ」に「れる」が付くのが普通であるが、書き言葉でのやや改まった言い方では、「出席せられる」のように、未然形のうち「せ」に「られる」が付くこともある。(3)(2)の可能の意では、現代語では普通「行ける」「登れる」などのように、可能動詞で表すことが多い〕→る(助動)
→られる(助動)
大阪弁 |
れる
| 大阪弁 | 訳語 | 解説 |
|---|---|---|
| れる | る、れる、られる | 五段動詞「書かれる」が「書ける」になったのと同じように、一段動詞も「見られる」「食べられる」が「見れる」「食べれる」と変化し、この「れる」が独立。ラ行以外の五段動詞の可能形について「書けれる」「読めれる」などの二重可能を表す。ラ行五段動詞も「切れれる」「走れれる」と使うこともある。瀬戸内や甲信などでもこの傾向が見られる。“行けて言うた(=行けって言った)”のように、動詞の命令形+助詞「て」が動詞の可能形のように聞こえ同音衝突を避けるためにも“行けれて言うた”と「れる」の形になったものと思われる。レ足す言葉やラ抜き表現といわれるこの言葉も、上方が発祥地で、西日本では広い範囲で早い頃から使われており、上方からの波及はごく自然。既に可能の形をとっている「でける」とは活用しない。次期標準語。 |
博多弁辞典 |
Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ) |
出典:Wiktionary |
れる
出典:『Wiktionary』 (2010/11/08 08:41 UTC 版)
助動詞
| 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 接続 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| れ | れ | れる | れる | れれ | れろ れよ |
下一段型 |
- 動作を被る(こうむる)こと(受身・受動態)を表す。
- 殴る→殴られる:抵抗したら殴られた。
- 死ぬ→死なれる:幼い頃、母に死なれた。
- 動作の主語に対する軽い尊敬の念を表す。
- 動作が可能であることを表す。
- 動作がはっきりと意図しないで起きていること(自発)を表す。
類義語
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