HANA-BI 製作

HANA-BI

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 23:39 UTC 版)

製作

制作過程

  • 当初、北野武が考えたタイトルは『たけし7作目』だったが、スタッフから当然ながらクレームが入り、仕方なくスタッフに任せることにした。すると『HANA-BI』というタイトルを提案された。「HANA(花)=生」と「HI(火)=死」という意味だと言われ、北野は「もし聞かれたら、そう答える」とスタッフに告げたという。
  • 作中に登場する堀部の描いたものとして使われる絵は、北野が描いたものである。
  • ラストシーンに無名の少女としてたけしの実娘である北野井子が出演した。

音楽

  • 音楽を担当した久石は当初、本作にどういった音楽を付けるべきか悩んでいたが、北野から「アコースティックな世界で、きれいな音楽があるといいね」「きれいな弦が流れてさ。暴力シーンもあるんだけど、関係なくきれいな音楽が流れて…」と言われ、そこから迷いなく入っていけたという。そのため、前3作ではシンセサイザーサンプリングを多用していたが、本作ではストリングスが主体となっている[1][2]。久石は本作について当時のインタビューで「音楽というのはね、実は映像とやるとすごく怖いんですよ。映像が一生懸命、丁寧にきめ細やかに作ったところにドーンとペンキを塗っちゃうようなものですから」と述べている[3]

受賞・ノミネート

公開

映画興行面で松竹系から独立系製作へ移行し好転することになった。また、長く日本映画の上映が禁止されていた大韓民国で、初めて映画館での封切り興行がされた。公開初日はテアトル銀座、新宿、池袋の順で舞台挨拶を敢行。北野武、岸本加世子、大杉漣、寺島進が登壇した。


注釈

  1. ^ 公開時は松田井子名義で出演。

出典

  1. ^ 鈴木光司『天才たちのDNA』マガジンハウス、2001年、p165
  2. ^ 淀川長治・編『フィルムメーカーズ2 北野武』キネマ旬報社、1998年2月、p128
  3. ^ NHK「トップランナー」制作班・編『トップランナー Vol.7』KTC中央出版、1998年、p18
  4. ^ 『黒澤明―生誕100年総特集 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)』 河出書房新社増補新版 ISBN 4309977308
  5. ^ https://eiga.com/news/20021029/15/ ゴダールが36年ぶりの来日。日本映画を語る 映画.com 2021/6/2
  6. ^ 大杉漣さんを偲んで 映画「HANA-BI」特別編集版 ベネチア映画祭金獅子賞 テレビ東京、2018年2月24日閲覧
  7. ^ テレ東 大杉漣さん追悼 映画「HANA−BI」25日放送 北野作品の常連 スポーツニッポン、2018年2月23日


「HANA-BI」の続きの解説一覧

HANABI!!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 19:21 UTC 版)

HANABI!!」(ハナビ!!)は、LinQの7枚目、メジャー2作目のシングル






「HANABI!!」の続きの解説一覧

花火 (曖昧さ回避)

(HANA-BI から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/18 01:41 UTC 版)

花火(はなび)

花火

  • 花火 - 火薬や発色剤を混ぜ合わせ、燃焼・破裂時の火花や音を鑑賞するもの。
  • 手持ち花火 - 線香花火など、手に持って使用するタイプのもの。

音楽作品

クラシック音楽の楽曲

ポピュラーソング

映画

漫画

小説

ゲーム

鉄道

関連項目






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