龍泉洞 龍泉洞の概要

龍泉洞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 00:37 UTC 版)

龍泉洞 入洞口
龍泉洞内部
龍泉洞地底湖

秋芳洞山口県美祢市)・龍河洞高知県香美市)と共に「日本三大鍾乳洞」の一つに数えられる。

多くの地底湖を有していることで知られ、地底湖の水は龍泉洞地底湖の水として1985年(昭和60年)名水百選のひとつに選定されている[1]

概要

実際の全長は2.5km以上とも5km以上とも言われている(平成24年11月現在で3631mまで確認されている)が、1968年昭和43年)に洞窟探検家潜水事故を起こして以来調査されていないので、あくまでも予測数値である。水深98mの第3地底湖、120m以上ある第4地底湖(未公開)等、全部で7つの地底湖を持っていることで知られている[2]

観光整備工事中の1967年(昭和42年)に龍泉洞入洞口の向かい側に新たに洞窟が発見され、龍泉新洞(りゅうせんしんどう)と命名された[3]。また、その洞内から土器石器などが多数発見された[3]トレーサー調査によれば、龍泉新洞は龍泉洞の下流部分にあたるとされるが、実際に水中部を潜り調査したことはない。龍泉洞の水が再度地下に潜り込み、本洞前の清水川の下を「第二の川」のように流れ、龍泉新洞の「」で湧いていることが分かっている。龍泉洞の潜流地点から龍泉新洞の「泉」まで、おおよそ5分ほどで到達していると言われる。

洞窟内には、キクガシラコウモリコキクガシラコウモリモモジロコウモリウサギコウモリ、および、テングコウモリという、ココウモリ類(小翼手類)5種の生息が確認されており、これらのコウモリ類は、1938年(昭和13年)12月14日[4]、洞窟と共に「岩泉湧窟及びコウモリ」名義で国の天然記念物に指定された[4]

近くには日本洞穴学研究所がある。2014年1月1日にはNPO法人地域活性化支援センターによって恋人の聖地に認定されている[5]

歴史

龍泉洞地底湖の水

龍泉洞の水は世界でも有数の透明度を誇っていることで知られる。1985年(昭和60年)には龍泉洞地底湖の水として名水百選のひとつに選定されている[1]。水量は1万7千m3/日以上の流量を有しており、岩泉町の水道水として利用されている他、ミネラルウォーターとしても商品化されており、カルシウム分を多く含む弱アルカリ性のおいしい水として全国に市販されている[1]




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