韓非子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 10:16 UTC 版)
韓非子が出典の成語
受容
『漢書』芸文志に「韓子五十五篇」とあるように、元々は『韓子』という題名だったが、唐代の韓愈の尊称と区別するため『韓非子』と呼ばれるようになった[1]。
清代末期の考証学者の王先慎は、その成果を集大成した注釈書『韓非子集解』を著した[1]。江戸時代中後期の日本では、荻生徂徠、芥川丹邱、津田鳳卿、太田方(全斎)、藤沢南岳らが注釈書を著した[1]。なかでも太田による『韓非子翼毳』[2]は、十年近い歳月を費やした大著であり、今日でも高く評価されている[1][3]。明治時代には、田岡嶺雲らが『韓非子』の思想を西洋のマキャベリと類似視して高く評価した[1]。
全訳・注解
文庫・新書での訳注
- 本田済訳注 『韓非子』 筑摩書房〈筑摩叢書〉、1969年、復刊1985年
- 町田三郎訳注 『韓非子』 中公文庫(上下)、1992年
- 金谷治訳注 『韓非子』 岩波文庫(全4巻)、1994年
- 竹内照夫訳著『韓非子 新書漢文大系13』明治書院、2002年。篠田幸夫編・抜粋版
解説
- 安能務 『韓非子』(上下)、文藝春秋 1997年、文春文庫、2000年
- 冨谷至『韓非子 不信と打算の現実主義』中公新書、2003年
- 貝塚茂樹 『韓非』講談社学術文庫、2003年。新版
- 西川靖二 『韓非子 中国の古典』角川ソフィア文庫、2005年。入門書・抜粋訳
- 加地伸行『韓非子 悪とは何か』産経新聞出版、2022年。新版選書
脚注
韓非子と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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