愛天使伝説ウェディングピーチ
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テレビアニメ版
1995年4月5日から1996年3月27日まで、テレビ東京系列の水曜18時枠において系列局同時ネットで放映された。湯山邦彦監督作品。
アニメーション制作はケイエスエスがオー・エル・エムに委託する形で行われており、オー・エル・エムのスタッフも多数起用されているが、クレジット上はケイエスエスのみとなっている。
スポンサーのトミー初の女児向けキャラクターとされており、トミーは「そろそろセーラームーン以外が出てきてもいいはずだ」としている。テレビ放映終了後に、読売広告社が持っていた木曜18時枠(本作品を放送していた当時は『ふしぎ遊戯』を放送)と代理店を入れ替えている。そのため、NASにとっての次番組は『水色時代』になる。
のち海外においても、ドイツ(RTL II・2001年)、スペイン(バズチャンネル、アンテナ3・1999年)、韓国(MBC・1996年、SBS・1999年、トゥーニバース・1996年/2013年)、香港(TVB・1997年)、台湾(CTS・1997年)、インドネシア(Indosiar・1997年)、タイ(チャンネル3・1998年)、フィリピン(ABS-CBN・2000年)などで放送されている。特に韓国においては3つの放送局で放映され吹き替え版も4つという過熱ぶりを見せた。またドイツにおいては人気の過熱により日本では行われなかった谷沢学年誌版の単行本化(上述・後述)が2002年に世界で最初に行われた上で、谷沢の他の作品にも注目がなされる事となり、彼女が日本を離れて海外で活動するきっかけにもなった。
スタッフ
- 原作 - 富田祐弘、谷沢直、テンユウ
- 企画 - 本村眞章
- プロデューサー - 岩田圭介(テレビ東京)、梅下博文、浅賀孝郎
- 監督 - 湯山邦彦
- キャラクター・デザイン - 只野和子
- チーフ・アニメーター - 一石小百合
- 監督輔佐 - 須藤典彦
- 美術監督 - 金村勝義、松本真奈美
- 色彩設定 - 佐藤和子
- 撮影監督 - 池上元秋
- 音楽 - 長谷川智樹、神津裕之
- 音響監督 - 三間雅文
- 音楽協力 - テレビ東京ミュージック
- アニメーション・プロデューサー - 岩川広司、奥野敏聡、神田修吉
- 広報 - 門司玲子、藤井秀明、杉崎利治
- 編集 - 関一彦、今井剛
- タイトル - マキ・プロ
- 現像 - イマジカ
- 効果 - 高木良行、小山健二(スワラ・プロ)
- 調整 - 蝦名恭範
- スタジオ - KSSスタジオ
- ビデオ編集 - 宗和洋史
- 音響担当 - 飯塚康一
- 制作担当 - 岩見一伸
- 制作デスク - 太田昌二
- アニメーション制作 - ケイエスエス[13]
- 製作 - テレビ東京、NAS
主題歌
オープニングテーマ
- 「夢見る愛天使」(第1~27話)
- 作詞 - 松葉美保 / 作曲 - 岡崎律子 / 編曲 - 岩本正樹 / 歌 - FURIL(氷上恭子、宮村優子、野上ゆかな)
- 「Wedding Wars〜愛は炎〜」(第28~51話)
- 作詞 - 佐藤ありす / 作曲 - 斎藤かんじ、大和朗 / 編曲 - 関根安里 / 歌 - 中島えりな
エンディングテーマ
- 「21世紀のジュリエット」(第1~27話)
- 作詞 - 織田ゆり子 / 作曲 - 工藤崇 / 編曲 - 岩本正樹 / 歌 - FURIL
- 「ヴァージンラブ」(第28~51話)
- 作詞 - 佐藤ありす / 作曲 - 斎藤かんじ、大和朗 / 編曲 - 関根安里 / 歌 - FURIL
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 絵コンテ | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 祝! 愛天使誕生 | 富田祐弘 | 須藤典彦 | 湯山邦彦 | 一石小百合 | 1995年 4月5日 |
2 | あっぱれ! お色直し | 勝亦祥視 | 高橋ナオヒト | 深沢幸司 | 4月12日 | |
3 | ねらわれた花嫁 | 寺田憲史 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 4月19日 | |
4 | エンジェルリリィ誕生 | 園田英樹 | 勝亦祥視 | 広田正志 | 4月26日 | |
5 | 3人目の愛天使 | 大橋志吉 | 岡尾貴洋 | 内野明雄 | 5月3日 | |
6 | じゃ魔ピーの逆襲 | 寺田憲史 | 勝亦祥視 | 高橋ナオヒト | 深沢幸司 | 5月10日 |
7 | 食べすぎにご用心 | 富田祐弘 | 須藤典彦 | 藤田まり子 | 5月17日 | |
8 | パジャ魔と眠り姫 | 大橋志吉 | 勝亦祥視 | 土蛇我現 | 安藤信悦 | 5月24日 |
9 | 奪われたサムシングフォー | 富田祐弘 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 5月31日 | |
10 | お見事! 友情お色直し | 寺田憲史 | 勝亦祥視 | 高橋ナオヒト | 広田正志 | 6月7日 |
11 | 時をかけるひなぎく | 大橋志吉 | 仙北實 | 村田和也 | 仙北實 | 6月14日 |
12 | 美人悪魔の恋占い | 園田英樹 | 鈴木敏明 | 望月謙 | 6月21日 | |
13 | 勝負! 悪魔のPK戦 | 矢吹勉 | 渡辺真由美 | 6月28日 | ||
14 | 奪われた愛の指輪 | 勝亦祥視 | 広田正志 | 7月5日 | ||
15 | 潜入! 悪魔の森 | 大橋志吉 | 岡尾貴洋 | 内野明雄 | 7月12日 | |
16 | 悪魔族の誇り | 寺田憲史 | 鈴木敏明 | 前田明寿 | 7月19日 | |
17 | 聖花園学園の秘密 | 富田祐弘 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 7月26日 | |
18 | 愛天使、夏休みも戦うわ! | 園田英樹 | 山田智美 | 高橋ナオヒト | 望月謙 | 8月2日 |
19 | 真夏の夜の神秘 | 大橋志吉 | 須藤典彦 | 高崎由利 | 8月9日 | |
20 | 海辺のペンダント | 寺田憲史 | 岡尾貴洋 | 田中誠輝 | 8月16日 | |
21 | ピアノよ響け星空に | 富田祐弘 | 矢吹勉 | 渡辺真由美 | 8月23日 | |
22 | ねらわれたじゃ魔ピー | 寺田憲史 | 藤本義孝 | 鈴木敏明 | 高見明男 | 8月30日 |
23 | 初キスが奪われる! | 富田祐弘 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 9月6日 | |
24 | ドキドキ学園祭 | 大橋志吉 | 岡尾貴洋 | 鈴木吉男 | 内野明雄 | 9月13日 |
25 | 悪魔のキスは甘くない | 園田英樹 | 藤本義孝 | 高見明男 | 9月20日 | |
26 | いつわりの結婚式 | 富田祐弘 | 須藤典彦 | 志村泉 | 9月27日 | |
27 | ウソ! 柳葉さまに恋人? | 大橋志吉 | 栗本宏志 | 大庭秀昭 | 田中誠輝 | 10月4日 |
28 | 恋する少女は最強よ! | 園田英樹 | 山田智美 | 藤本義孝 | 望月謙 | 10月11日 |
29 | ハロウィンな魔女 | 寺田憲史 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 10月18日 | |
30 | グッバイ悪魔さま | 富田祐弘 | 矢吹勉 | 渡辺真由美 | 10月25日 | |
31 | 乱入! 恋のライバル | 大橋志吉 | 藤本義孝 | 山岡信一 | 11月1日 | |
32 | マフラーに愛を込めて | 岡尾貴洋 | 鈴木敏明 | 内野明雄 | 11月8日 | |
33 | 戦場に咲いた恋 | 寺田憲史 | 須藤典彦 | 志村泉 | 11月15日 | |
34 | 恋のあやつり人形 | 園田英樹 | 山田智美 | 藤本義孝 | 望月謙 | 11月22日 |
35 | 四人目の愛天使 | 富田祐弘 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 11月29日 | |
36 | 一人ぼっちの愛天使 | 大橋志吉 | 栗本宏志 | 鈴木敏明 | 田中誠輝 | 12月6日 |
37 | サルビアの涙 | 寺田憲史 | 藤本義孝 | 山岡信一 | 12月13日 | |
38 | お別れの熱いキス | 富田祐弘 | 矢吹勉 | 石辺恵美 | 12月20日 | |
39 | 先生は悪魔? | 園田英樹 | 湖山禎崇 | 平山英嗣 | 12月27日 | |
40 | 愛が吸われちゃう! | 栗山美秀 | 藤本義孝 | 望月謙 | 1996年 1月10日 | |
41 | 恋愛ごっこ大スキー | 大橋志吉 | 須藤典彦 | 鈴木敏明 | 一石小百合 | 1月17日 |
42 | ゆりのく・ち・び・る | 寺田憲史 | 栗本宏志 | 榎本明広 | 田中誠輝 | 1月24日 |
43 | レインデビラの真実 | 富田祐弘 | 藤本義孝 | 山岡信一 | 1月31日 | |
44 | じゃ魔ピーの初恋 | 園田英樹 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 2月7日 | |
45 | 帰ってきたママ | 富田祐弘 | 湖山禎崇 | 平山英嗣 | 2月14日 | |
46 | 私の恋人は悪魔 | 大橋志吉 | 栗山美秀 | 河口もと | 望月謙 | 2月21日 |
47 | よみがえれ、愛の記憶 | 富田祐弘 | 矢吹勉 | 渡辺真由美 | 2月28日 | |
48 | 愛すれどせつなく | 寺田憲史 | 栗本宏志 | 田中誠輝 | 3月6日 | |
49 | 2人だけの夜 | 藤本義孝 | 山岡信一 | 3月13日 | ||
50 | 離れない心 | 富田祐弘 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 3月20日 | |
51 | ラスト・ウェディング | 須藤典彦 | 湯山邦彦 | 一石小百合 | 3月27日 |
LD-BOX映像特典
- 第10,526回 ごめんねようすけの巻
- 次回予告 合体!ウェディングロボ!!(予告のみ)
- 最終回 愛天使戦隊最後の戦い
- 新番組予告 新・愛天使伝説ウェディング甲子園 第1話 ウェディング番長現わる(予告のみ)[注 3]
ネット局
放送日時は1995年8月時点のものとする[14]。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送時間 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | テレビ東京系列 | 水曜 18:00 - 18:30 | 製作局 | |
北海道 | テレビ北海道 | ||||
愛知県 | テレビ愛知 | ||||
大阪府 | テレビ大阪 | ||||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | ||||
福岡県 | TXN九州 | 現:TVQ九州放送 | |||
宮城県 | 仙台放送 | フジテレビ系列 | 金曜 16:30 - 17:00 | ||
山形県 | 山形放送 | 日本テレビ系列 | 月曜 16:30 - 17:00 | ||
富山県 | 富山テレビ | フジテレビ系列 | 水曜 16:30 - 17:00 | 1995年7月5日から1996年7月31日まで放送[15] | |
石川県 | テレビ金沢 | 日本テレビ系列 | 水曜 17:00 - 17:30 | ||
奈良県 | 奈良テレビ | 独立局 | 土曜 16:00 - 16:30 | ||
愛媛県 | 南海放送 | 日本テレビ系列 | 水曜 17:00 - 17:30 |
原作漫画版との主な相違点
- コスチュームの違い
- 漫画版の連載初期におけるコスチュームやアイテムなどの違い。これらは連載途中より「愛の超天使」としてパワーアップするという理由を用いることで、アニメ版の正式設定に準じるよう随時修正された[16]。
- スカーレット(エンジェル・サルビア)の設定
- 漫画版ではももこたちと同じ聖花園学園中等部の生徒で同級生だが、アニメ版では聖花園学園の生徒ではなく、聖ミハエル学園中等部の生徒でももこたちより1つ年上。
- アニメ版ではスカーレットは純粋な天使であるが、漫画版ではゆりやひなぎくと同じく人間に転生した天使となっている。
- アニメ版では恋愛のパートナーの存在はない(OVAの『DX』では登場しているが、敵としての登場だったために悲恋で終わり恋愛相手としてのパートナーではない)が、原作漫画版ではきちんと幼馴染として「ディーン・バトラー」なる運命の恋人が登場している。
- たくろうの性格
- アニメ版では気弱な少年だが、漫画版では自らの優秀さを鼻にかけた嫌みな人間として描かれている。その性質はいずれにおいても、スポーツが出来て明るい柳葉やようすけへのコンプレックスから来るもので、ひなぎくとの関係を修復することで解消されるように設定されている。
- アニメ版のたくろうはひなぎくを「ひなこ」と呼ぶが、原作漫画版ではこれがなく「ひなぎく」と呼び捨てになっており、子どもの頃にも「ひなちゃん」と呼んでいる。
- 愛天使の定義
- アニメでは愛天使の定義があやふやで、最悪「天使界の天使」イコール「愛天使」と取られかねないが、漫画版では確固とした言葉で示されている。すなわち「人間界に生まれて人間の血を持ち、父母の愛情や友の愛情に包まれること、そして人間が元来持つ憎しみの力を持ちながらも(これが予防接種におけるワクチンのような働きをする)自らの持つ負の感情に打ち勝つことで、逆に天使族には持ち得ない、より強力な愛の力を自らの内に育むことができる天使」を「伝説の愛天使」と呼ぶとされている。
注釈
- ^ 只野はウェディングピーチの企画参加当時、鎧やメカのデザイニングを苦手としていたため、ファイターエンジェルのデザインにテンユウならびに富田より「部分部分に鎧っぽいものを」と指定されて驚愕したとされる。のちに谷沢側から出されたイメージデザインを見て「なんとかなる」と感じたと語っている。(『ウェディングピーチ シークレットファイル』小学館、1996年、64頁。)
- ^ DX第2話では、ももこが船上パーティーで用意されたカクテルをジュースと間違え、それを渡されたじゃ魔ピーが大量に飲んで泥酔状態になってしまい、しばらくダメージを回復できなかった。
- ^ 蛇足になるが、ももこ役の氷上は後年、同じく高校野球を題材としたテレビアニメ『プリンセスナイン 如月女子高野球部』で森村聖良の声を担当した。
出典
- ^ VizMedia版・Egmont版(いわゆる海外翻訳版)に関しては学年誌連載版を含め全7巻
- ^ a b c d e 『ウェディングピーチ シークレットファイル』小学館、1996年、57頁。
- ^ a b 『ウェディングピーチ シークレットファイル』小学館、1996年、58 - 61頁。
- ^ a b c 「プリュイ(pluie )」はフランス語で「雨」(『ウェディングピーチSECRET FILE』P.60 より)。
- ^ ETUDE HOUSE(エチュードハウス)が愛天使伝説ウェディングピーチとコラボが超絶可愛い(STYLE HAUS 2016年8月19日記事)
- ^ 『ウェディングピーチ シークレットファイル』小学館、1996年、62頁。
- ^ 例えばももこの場合、通常時は「ももこちゃま」、変身後は「ピーチちゃま」となる。後半では、ようすけに対してもそれを用いた。
- ^ これは文部科学省による「小学校学習指導要領」の学習漢字別表「学年別漢字配当表」に「浪」の字が入っておらず、代替文字として「波」が指定されている(=本作の仮想主要読者層であるC層が小学校で学習しない文字である)ためである。
- ^ a b この話は映像特典ゆえのスタッフのお遊びによる楽屋オチであり、公式作品ではあるがウェディングピーチの正式ストーリーではない。
- ^ ピーチのドレスには「メルレットドレス」、リリィには「セレーナドレス」、デイジーには「マルグリットドレス」という商品名が与えられていた。
- ^ 「ラブリー・オペラシオン・タンピート」はピーチがお色直しをした後でも使用可能である。
- ^ アニメムック『This is ANIMATION ウェディングピーチ』に他の愛天使と同じくフルバージョンの二段変身シーンが掲載されたが、本編未登場。
- ^ 実制作OLM
- ^ 「全国放送局別放映リスト」『アニメージュ』1995年9月号、徳間書店、204 - 205頁。
- ^ 『北日本新聞』1995年7月5日付、1996年7月31日付各朝刊、テレビ欄。
- ^ 『ウェディングピーチ シークレットファイル』小学館、1996年、10 - 13頁。
- ^ 『愛天使世紀ウェディングアップル』富田祐弘・遠藤彰二インタビュー,アニメイトタイムズ,2021年6月23日
- ^ 愛天使世紀 ウェディングアップル - TapNovel(タップノベル)
固有名詞の分類
テレビ東京系アニメ |
まんが 水戸黄門 爆れつハンター 愛天使伝説ウェディングピーチ たこやきマントマン D.Gray-man |
アニメ作品 あ |
アメリカ物語 ファイベルの冒険 愛天使伝説ウェディングピーチ アドリブ王子 アームズラリー アイドルプロジェクト |
1995年のテレビアニメ |
アメリカ物語 ファイベルの冒険 爆れつハンター 愛天使伝説ウェディングピーチ 世界名作童話シリーズ ワ〜ォ!メルヘン王国 ふしぎ遊戯 |
日本の漫画作品一覧 |
ミクロイドS 東遊記 愛天使伝説ウェディングピーチ ロンタイBABY 今日の5の2 |
漫画作品 あ |
あ・ぶ・な・いラブソング あんどーなつ 愛天使伝説ウェディングピーチ 悪党男子コレクション アドリブ王子 |
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