大和田神社 (松川村)とは? わかりやすく解説

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大和田神社 (松川村)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 02:22 UTC 版)

大和田神社
所在地 長野県北安曇郡松川村字大和田2831[注 1]
位置 北緯36度25分47.9秒 東経137度50分6.9秒 / 北緯36.429972度 東経137.835250度 / 36.429972; 137.835250 (大和田神社 (松川村))座標: 北緯36度25分47.9秒 東経137度50分6.9秒 / 北緯36.429972度 東経137.835250度 / 36.429972; 137.835250 (大和田神社 (松川村))
主祭神 大己貴命武御名方命事代主命[3][4][5]
社格 旧村社[5]
創建 不明
本殿の様式 三間社流造板葺、間口一間五尺 奥行二間[3][6][7]
地図
大和田神社
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大和田神社(おおわだじんじゃ)は、長野県北安曇郡松川村にある神社である。

歴史

杉林の中にあり松川村の人口の半数が氏子であるとされている。いつ創建されたかは明らかではない。古文書では1580年天正8年)、松川道文願文(大和田賢一家文書)の中に「大明神」と記載されていて、これが当社に関しての最も古い記述とされている。

1926年大正15年)、雨引山山頂に奥社分霊創建した。社殿や付属の建物は何度か火災で焼失し、その都度再建されたが、1974年昭和49年)4月に本殿幣殿拝殿など全ての建物を失った。翌1975年(昭和50年)9月本殿その他を再建し、今日に至っている[8]

境内

本殿

三間社流造板葺、間口一間五尺 奥行二間[3][6][7]

幣殿

瓦葺、間口二間三尺 奥行二間三尺[3][6][7]

拝殿

破風造瓦葺 間口五間三尺 奥行一間三尺間[3][6][7]

神楽殿

神楽殿

神楽殿祭神舞楽を奉納する場所として建造されたもので、村内には細野神社にも有明山社にも建造されている。大和田神社の神楽殿は桁行11メートル、梁間8.5メートル、高さ8メートルの二階建で、郡内最大規模。天井裏の棟木に「慶応元年造之」と墨書されていて、松川村内では数少ない江戸時代の建物となっている。一階は全面板張り舞台となっていて、前方両袖に太夫座が設けられており、東西南北吹き放ちになっている。二階の正面は板壁、背面は竪格子のとなっていて、舞台を上から見下ろすことができる。に釘付けされている棟札によって、大工棟梁浅原勝蔵以下大工は松川村と板取村の人々で、彫師だけが池田町の森代八であったことがわかる。南向きの本殿に対し、神楽殿を北向きにして社殿との間を広く取ってあるのは、幕末から明治初期に盛んであった地芝居上演時に、野外観覧席とするためである。戦後も神楽殿は青年団活動として芝居など上演の場所でもあった。娯楽施設が全くなかった村内にあって、舞楽奉納の目的以外にも重要な役割を果していた[9]

年間祭事

一覧

年間祭事は次のとおり[7][10]

  • 元旦祭(1月1日)
  • 春祭(4月4日)
  • 小宮祭(4月4日)
  • 奥社祭(4月26日)
  • 大祓祭(6月29日)
  • 風祭(8月27日)
  • 七五三祈願祭(11月15日)
  • 新穀祭(11月24日)
  • 大祓祭(12月29日)
  • 越年祭(12月31日)

例大祭

かつては11月15日に行われていたが、2018年現在は9月22日、23日(秋分の日)に変更されている[要出典]

大祭の日には神職3人によって祭事が午後2時から始まり、祭事の後には小学生浦安の舞、若キ連の獅子舞、奉納相撲が行われる[11]

交通アクセス

JR大糸線信濃松川駅から直線距離で2キロメートル余り[2]

脚注

注釈

  1. ^ 当社の所在地について、長野県神社庁公式ウェブサイトには「北安曇郡松川村字大和田2831」[1]とあり、Mapionには「長野県北安曇郡松川村川西2831」とある[2]

出典

  1. ^ 神社紹介 大北支部”. 長野県神社庁. 2018年3月10日閲覧。
  2. ^ a b 大和田神社 社務所”. Mapion. 2018年3月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e 『大町市北安曇郡神社誌』、1961年4月、p.89
  4. ^ 『松川村誌 自然環境編、民俗編』、1988年2月、p.546
  5. ^ a b 『大北地方の神社と文化』、1992年9月、p.442
  6. ^ a b c d 『松川村誌 自然環境編、民俗編』、1988年2月、p.547
  7. ^ a b c d e 『松川村の文化財』、2013年2月、p.19
  8. ^ 松川村教育委員会 2004, p. 19.
  9. ^ 松川村教育委員会 2004, p. 20.
  10. ^ 『大町市北安曇郡神社誌』、1961年4月、p.90
  11. ^ 松川村誌編纂委員会 1988, pp. 559–560.

参考文献

  • 松川村教育委員会『松川村文化財』2004年2月。 
  • 松川村教育委員会『松川村の文化財』2013年2月。 
  • 松川村誌編纂委員会『松川村誌 自然環境編・民俗編』松川村誌刊行会、1988年2月29日。 
  • 長野県神社庁北安曇支部神社誌編纂委員会『大町市北安曇郡神社誌』1961年4月。 
  • 大北神社誌編纂委員会『大北地方の神社と文化』1992年9月。 

関連項目




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