上沼恵美子のおしゃべりクッキング 概要

上沼恵美子のおしゃべりクッキング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 13:53 UTC 版)

概要

週毎にテーマを決め、司会の上沼がそのテーマに合ったゲストを迎えて料理しながらトークするトーク番組でもある。

金子信雄の楽しい夕食』の後を引き継いで、1995年4月3日に放送を開始した。1996年4月1日から1997年9月26日まで、『ワイド!スクランブル[注 4] の内包番組となり、それまでの13:00固定開始から13:05頃の不定開始となった。その後、同番組の枠変更に伴い、再度単独番組に復すも、同番組内包前に比べ、放送時間が5分繰り下がった。なお、内包番組時代の初回に限り、生放送であった。

番組開始以来長らく標準画質での収録を行ってきたが、2008年9月22日の放送からハイビジョン制作に移行。同時にステレオ制作(フルステレオ放送)へ変更された。

2010年1月、かつて14年9ヶ月に渡り放送された『シャボン玉プレゼント[注 5] の持っていた同枠での放送年数最長記録を更新した。

また、ワン・パブリッシング(発刊当初から2020年6月までは学研パブリッシング→学研プラス)から毎月21日にテキスト版が雑誌として発売されていた。2014年4月号からは電子版の配信が開始された[2][3]

2015年10月1日〜2016年9月30日の印刷証明付発行部数は92,822部[4]。『日刊スポーツ』(大阪・名古屋本社発行版のみ)のテレビ番組面に、放送当日に紹介されるレシピが写真入りで掲載されていた。また『西日本新聞[注 6] のテレビ番組解説欄にも放送当日に紹介されるレシピが掲載されていたほか、佐賀県地方紙佐賀新聞』にも放送当日に紹介されるレシピがカラー写真付きで掲載されていた。

放送時間の変遷

以下、単独番組としての放送時間を記す。開始時刻不定だった内包番組時代(1996年4月1日 - 1997年9月26日)については『大下容子ワイド!スクランブル』を参照のこと。
期間 放送時間(日本時間
1995年4月3日 1996年3月29日 平日 13:00 - 13:15
1996年4月1日 1997年9月26日 (単独番組としては一時中断)
1997年9月29日 2014年3月31日 平日 13:05 - 13:20
2014年4月1日 2014年9月26日 平日 12:30 - 12:44
2014年9月29日 2018年3月31日[5] 平日 13:45 - 14:00
2018年4月2日 2020年3月27日 平日 13:40 - 13:55
2020年3月30日 2022年4月1日 平日 13:30 - 13:45

2014年4月1日より、放送時間を12:30 - 12:44に変更する[6][7]。これにより、TBS系列時代の1964年1月7日に開始した『いつか青空』(昼ドラ)以来、TBS系列→NET(→テレビ朝日)系列と変わりながら50年続いた朝日放送制作13時台帯番組[注 7] は、初めて12時台での放送となる。この日以降、本番組と『徹子の部屋』(テレビ朝日制作)の枠移動に伴い、テレビ朝日系列の13:05 - 13:55枠はローカルセールス枠に転換された。編成上は単独番組の扱いだが、実質上は1997年9月以来16年半ぶりの「ワイド!スクランブル」への内包(フロート番組)である。またこれに伴い、直前・直後番組の接続方式も変更され、『徹子の部屋』のラスト5秒で同番組司会の黒柳徹子が上沼に呼び掛け(「上沼さ〜ん、今日も楽しみにしてます! 美味しいもの」と言うものなど複数パターン)をした後にステブレレスで接続、また『ワイド!スクランブル・第2部』へは上沼が「この後は『ワイド!スクランブル』、橋本さ~ん!」と当時同番組で司会を務めていた橋本大二郎に呼び掛け、そのままステブレレスで接続した[注 8]

同年9月29日より、同年4月より本番組の前座番組となった『ワイド!スクランブル・第2部』の枠拡大に伴い、本番組の放送時間が繰り下げとなり、13:45 - 14:00に放送されることになった[8]。これにより、朝日放送制作の帯番組は、半年ぶりに13時台での放送となると同時に、この日以降、本番組と『ワイド!スクランブル・第2部』(テレビ朝日制作)の枠拡大に伴い、テレビ朝日系列の13:05 - 14:00枠はネットセールス枠に転換された。

2015年12月29日に本番組放送20周年記念特番として『20年突破スペシャル 淡路島で新名物グルメ対決![9]』(制作局および瀬戸内海放送のみ)が放送された。

2018年4月2日より、前座番組『ワイド!スクランブル・第2部』および後続番組『アフタヌーンワイド』(後者は朝日放送テレビ以外では別編成)の放送時間変更に伴い、本番組の放送時間を5分繰り上げる(2017年12月25 - 27日の臨時編成時と同一の編成)。 2020年1月30日の東スポWebの報道では、同年3月の『やすらぎの刻〜道』終了を以って『帯ドラマ劇場』が終了し、春改編で『大下容子ワイド!スクランブル・第2部』を12:00 - 13:00、『徹子の部屋』を13:00 - 13:30にそれぞれ据える編成に切り替わると発表され、本番組の扱いは報じられていなかったが[10]、後に同年3月30日から13:30 - 13:45への枠変更が決定した[11]

番組の終焉

2021年11月27日に、2022年春改編で放送を終了することが一部で報道[12]され、制作局の朝日放送テレビも、2022年春で当番組を終了することを、12月16日付で正式に発表した[13][14]

テレビ朝日系列の2022年春改編に関するスポーツニッポンの同年11月27日付記事では、放送終了の決定に至った背景として、視聴者層の若返りが目的で、制作費の捻出も厳しかったことを指摘し、番組スタッフも「穏やかに話し合いも進み、円満な形で上沼さんも納得した。予算の問題もあり、出演料が高額なこともネックになったようです。上沼さんは番組の空気を大切にする。コロナ禍で昨年ゲストが呼べなかったことも影響したと思います」と述べていた[12]

以上の報道に対して、放送の終了を決めた朝日放送テレビ社長の山本晋也は2022年1月18日の新春定例社長会見で終了の理由に言及[15]。「27年で料理の番組の在り方も変わってきた」と述べるとともに、「27年間、上沼さんにお世話になり続けてきた」と上沼への謝意を示した[16]。そのうえで「料理というジャンルは、コンテンツとして重要。変えることなく料理番組を作る方針は決めている」「金子信雄の楽しい夕食」(1987 - 95年)から続く伝統を守る」と述べ、後番組も引き続き料理番組とすることを明らかにし、放送内容については「当然、変わります。調整中」としていた[17]

同年2月4日に朝日放送テレビは、後番組の司会に歌手でタレントのDAIGOBREAKERZ)を起用し、同年4月4日から『DAIGOも台所〜きょうの献立何にする?〜』(企画段階では『DAIGOの台所★』という仮タイトルが付いていた)をスタートすると発表した[18][19][20][21]。なお、番組の最終収録は同年1月19日に行われ、4月1日の放送をもって終了。27年の放送に幕を閉じた[22]


注釈

  1. ^ 放送開始から2008年9月19日までモノラル制作(モノステレオ放送)であった。
  2. ^ a b 2018年3月31日(2017年度最終放送日)までは認定放送持株会社移行に伴う商号変更ならびに分社化前のため、朝日放送
  3. ^ 新聞のテレビ欄では、文字数制限の問題から「上沼料理」もしくは「上沼」とクレジットされる場合がほとんどだった。
  4. ^ 『ワイド!スクランブル』は番組開始から約1年半は形式的にテレビ朝日・朝日放送(後者は現・朝日放送テレビ)の共同制作の形になっていた(生放送部分はテレビ朝日制作であったが、開始時刻不定だった内包番組である本番組部分に限り、単独番組時代同様朝日放送制作だったため)。また、同系列局の基幹局による共同制作番組としては、2017年10月1日からは上記2局とメ~テレとの3局共同制作の情報番組『サンデーLIVE!!』(日曜 5:50 - 8:30)が放送されている。
  5. ^ 上沼は海原千里・万里時代の1976年度に、同番組の司会を西川きよしと共に務めている。
  6. ^ 福岡県を中心とした九州ブロック紙
  7. ^ 原点は1958年から1963年12月まで続いた月曜20時台前半ドラマ枠牛乳石鹸共進社一社提供枠)。
  8. ^ これに伴い当番組の後提供クレジットは、ラスト少し前に表示されるように変更された。
  9. ^ 初代から4代目までは当時の朝日放送アナウンサーが務めた。
  10. ^ 隔日でスポンサー。畑・小阪・本多が出演末期に一瞬だけであるがCMに出演していた。以前はパナソニックのシステムキッチンを使用していた。
  11. ^ 2008年2月29日までは「エックスワン」と表記。
  12. ^ 1996年10月1日放送開始。
  13. ^ 1995年10月2日放送開始。

出典

  1. ^ 上沼恵美子が「おしゃべりクッキング」最終収録参加「関われたことが人生の誇り」と笑顔 : スポーツ報知
  2. ^ ABC朝日放送の長寿番組の雑誌が初電子化! 月刊誌『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』が4月号より電子版配信開始! 学研パブリッシング 2014年4月1日
  3. ^ 学研プラスと日本創発グループの共同出資によるパブリッシャー「株式会社ワン・パブリッシング」設立のお知らせ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2020年12月7日閲覧。
  4. ^ JMPAマガジンデータ : 女性 ライフカルチャー、日本雑誌協会 - 2017年3月23日閲覧。
  5. ^ #放送局・配信元に関する備考参照。
  6. ^ 「徹子の部屋」正午放送 「いいとも!」後継番組と勝負 スポニチアネックス 2014年1月24日(当日閲覧)
  7. ^ テレ朝「弱点だった」昼帯17年ぶり大幅改編「徹子」「ワイド」… Sponichi Annex 2014年3月15日閲覧。
  8. ^ 「ワイスク」放送時間大幅拡大 テレ朝「生情報番組のニーズ多い」 Sponichi Annex 2014年9月10日閲覧。
  9. ^ おしゃべりクッキング20年突破スペシャル番組特設サイト
  10. ^ 長寿番組「徹子の部屋」再引っ越しの裏事情”. 東スポWeb (2020年1月30日). 2021年12月17日閲覧。
  11. ^ 『徹子の部屋』13時に枠移動「50年まではやりたいな」”. マイナビニュース (2020年3月2日). 2021年12月17日閲覧。
  12. ^ a b “「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」来春で終了 お昼の名物番組27年の歴史に幕”. (2021年11月27日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/11/27/kiji/20211127s00041000095000c.html 2021年11月27日閲覧。 
  13. ^ 「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」来春で終了”. 産経ニュース (2021年12月16日). 2021年12月16日閲覧。
  14. ^ “上沼恵美子のおしゃべりクッキング:2022年春に終了へ 27年の歴史に幕 紹介した料理は6000品超”. MANTANWEB. (2021年12月16日). https://mantan-web.jp/article/20211216dog00m200023000c.html 2021年12月16日閲覧。 
  15. ^ 「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」後継も料理番組 ABCテレビ社長「コンテンツとして重要」”. スポーツ報知 (2022年1月18日). 2022年1月18日閲覧。
  16. ^ 上沼恵美子:ABC社長、「おしゃべりクッキング」27年間司会に感謝 後番組も引き続き料理番組に”. まんたんウェブ (2022年1月18日). 2022年1月18日閲覧。
  17. ^ 「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」後継も料理番組 ABC社長会見”. サンケイスポーツ (2022年1月18日). 2022年1月18日閲覧。
  18. ^ DAIGO、「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」後番組で料理番組のMCに…帯番組の司会は初”. スポーツ報知 (2022年2月3日). 2022年2月3日閲覧。
  19. ^ DAIGO テレ朝系「おしゃべりクッキング」枠で料理番組司会に初挑戦”. スポーツニッポン (2022年2月4日). 2022年2月4日閲覧。
  20. ^ “料理初心者のDAIGOが「おしゃべり」後番組司会 DAI語で喜び「DGDBT」4月4日スタート”. スポーツ報知. (2022年2月5日). https://hochi.news/articles/20220204-OHT1T51194.html?page=1 2022年2月5日閲覧。 
  21. ^ “DAIGO 「おしゃべりクッキング」後番組を担当「DAIGO大抜擢(DGDBT)」”. デイリースポーツ. (2022年2月5日). https://www.daily.co.jp/gossip/2022/02/05/0015038009.shtml?pg=amp 2022年2月5日閲覧。 
  22. ^ 上沼恵美子、『おしゃべりクッキング』最終回の収録を終え「関わらせていただいたことは誇りでございます」今春27年の歴史に幕”. ザテレビジョン (2022年1月23日). 2022年2月4日閲覧。






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