ジャンヌ・カルマン ジャンヌ・カルマンの概要

ジャンヌ・カルマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 21:13 UTC 版)

ジャンヌ=ルイーズ・カルマン

Jeanne-Louise Calment
40歳のときのジャンヌ
生誕 1875年2月21日
フランス共和国アルル
死没 1997年8月4日?
一説には1934年1月19日
フランス・アルル
死因 老衰
住居 フランス共和国 フランス
国籍 フランス共和国 フランス
民族 フランス
時代 フランス第三共和政時代前期 - フランス第五共和政時代
著名な実績 人類史上最も長生きとされている(疑義あり)
活動拠点 フランス共和国 フランス
配偶者 フェルナン・カルマン(1896年1942年(享年 :74)
子供 長女:イヴォンヌ・カルマン(享年:36)
:ニコラ・カルマン(Nicolas Calment)(享年:93)[1]
:マルグリット・ジル(Marguerite Gilles)(享年:86)[1]
親戚 はとこ:フェルナン・カルマン
家族 長姉:マリー(夭折
次姉:アントワーヌ(夭折)
:フランソワ(享年:97)
:フレデリック・ビイヨ(享年:36)
娘婿:ジョゼフ・ビイヨ(享年:72)
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生涯

ジャンヌ・カルマンの出生証明書

1875年2月21日フランスアルルにて、船大工であったニコラと、製粉業者の令嬢だったマルグリットの三女として生まれたとされる。

1876年国勢調査で1歳と記録されている。両親の間には4人の子がいたが(長女マリー、次女アントワーヌ、長男フランソワ及び三女ジャンヌ)、マリーとアントワーヌはジャンヌが生まれる前に幼くして死亡している[1]

記憶によると1888年、13歳のときに、アルルに滞在中であった画家フィンセント・ファン・ゴッホが、親族の営む画材店へ絵の具鉛筆を買いに訪れたときに出会ったという[2]。ゴッホは2年後の1890年7月29日亡くなった。また、エッフェル塔が建設(1889年完工)されたことや、1885年ヴィクトル・ユーゴーの大規模な国葬が行われたことを記憶していた。

家族の多くは比較的とても長生きで、兄・フランソワは97歳、父・ニコラは93歳、母・マルグリットは86歳まで生きた[3]。特に彼女の父と兄は、現代の男性の平均寿命よりも、かなり長寿であった事がわかる。

1895年(20歳)

1896年はとこのフェルナン・カルマンと結婚した。夫・フェルナン、娘のイヴォンヌ、娘婿であるジョゼフ・ビイヨ大尉を超えて長生きした[1]。一人だけの孫、フレデリック・ビイヨは医師になったが、オートバイ事故に遭い36歳で死去している。

1965年、相続人がいなくなり、当時の公証人であったフランソワ・ラフレーと、フランスでは一般的なリバースモーゲージの契約を交わし、コンドミニウム・アパートメントを売る代わりに、ラフレーより毎月一定金額(2500フラン)が払われることになった。契約をした90歳とされるとき、アパートメントは10年分の支払いの価値があった。1995年12月、ラフレーは77歳で死去したが、その後もジャンヌが存命していたため、ラフレーの未亡人は毎月の支払いを続行しなければならなかった。そのためラフレー夫婦は、家に2倍以上の価格をトータルで払ったことになる[4]

国際的に有名になったきっかけは、1988年ゴッホの「ひまわり」作画百年記念の際、直接会った人としてインタビューを受け、ゴッホを「みすぼらしい服装で、酒癖が良くない人物だった」と評したことであった[4][5]

インタビュー後、1989年に満113歳とされる年齢で世界最高齢の人物としてギネスブックに掲載された。

死去

  • 1997年8月4日、老衰のため122歳164日とされる日に死去。

  1. ^ a b c d Yvonne Marie Nicole Calment Billiot (1898 - 1934) - Find A Grave Memorial Find a Grave (英語) 2014年5月24日閲覧。
  2. ^ Oldest person”. 2014年6月8日閲覧。 Guinness World Records (英語)
  3. ^ a b 史上最も長生きは仏人女性の122歳 117歳まで喫煙していた” (2014年4月29日). 2020年10月30日閲覧。
  4. ^ a b c Jeanne Calment, World's Elder, Dies at 122”. 2020年10月30日閲覧。 (英語) - ニューヨーク・タイムズ、1997年8月5日
  5. ^ a b World's oldest person dead McCook Daily Gazette (英語)
  6. ^ “仰天ミステリー! ギネス記録の世界最高齢女性、じつは娘がなりすましていた?”. J-CASTテレビウォッチ. (2019年1月8日). https://www.j-cast.com/tv/2019/01/08347497.html 
  7. ^ a b c “仏女性の世界最高齢記録、実は娘の成り済まし? ロシア研究者の指摘で物議”. AFPBB News. (2019年1月7日). https://www.afpbb.com/articles/-/3205330 2020年10月30日閲覧。 
  8. ^ クレイグ・グレンディ『ギネス世界記録2014(Guinness world records)日本語版』、58頁。 


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