世界最高記録への疑義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 10:11 UTC 版)
「ジャンヌ・カルマン」の記事における「世界最高記録への疑義」の解説
ジャンヌが122歳164日まで生存したという主張については、ジャンヌの生存中より専門家・学者から疑義が呈されてはいた。ジャンヌの没後間もなく、老齢学者・トム・カークウッド(英語版)より、ジャンヌが娘・イヴォンヌと入れ替わっている可能性が示唆され、日本では、高齢社会について著書の多いジャーナリスト・フリーライターの山本思外里が、自身のブログ内で、ジャンヌの長寿記録に疑問を呈している。 2019年に、ニコライ・ザーク、ヴァレリー・ノヴォセロフなどのロシアの研究プロジェクトが、生前のジャンヌ本人のインタビューにおける発言内容や周囲の人物の証言、またジャンヌに関する公的な書類などを検証した結果、「イヴォンヌが死亡する前と後で、ジャンヌの身体的特徴が大きく異なっている」ことを理由に、「ジャンヌ本人は1934年に58歳で死亡しており、娘・イヴォンヌが相続税の支払いから逃れる目的で、母の戸籍を使用していた可能性が高い」とした上で、「1997年に死亡したのがジャンヌではなくイヴォンヌだとしたら、正確な没年齢が99歳である可能性がある」として、「ジャンヌとイヴォンヌがすり替わった」と結論付ける自説を主張した。 これらの疑義については反論もなされている。2019年9月16日、フランスの国立保健医学研究所(INSERM)は新旧データを見直した結果、彼女はやはり間違いなく史上最高齢の記録保持者であるとの見方を示した。GRGも2019年現在はジャンヌの記録を認定している一方で、長寿記録の審査を厳格化すべきだという意見も上がっている。
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