葛飾

デジタル大辞泉

かつしか【葛飾】

読み方：かつしか

もと下総(しもうさ)国の郡名。江戸時代には下総国と武蔵国の郡名。今の千葉・埼玉・東京にまたがる地域。

東京都北東部の区名。荒川放水路と江戸川に挟まれ、中川が貫流する。工業・住宅地。人口44.3万（2010）。

[補説] 書名別項→葛飾

葛飾区の位置

葛飾区の区章

かつしか【葛飾】

読み方：かつしか

姓氏の一。

[補説] 「葛飾」姓の人物
葛飾北斎(かつしかほくさい)

かつしか【葛飾】

読み方：かつしか

水原秋桜子の第1句集。昭和5年（1930）刊。

短編小説作品名辞典

葛飾

作者吉行淳之介

収載図書昭和文学全集 第20巻
出版社小学館
刊行年月1987.6

収載図書目玉
出版社新潮社
刊行年月1989.9

収載図書目玉
出版社新潮社
刊行年月1993.7
シリーズ名新潮文庫

近代文学作品名辞典

葛飾

読み方：カツシカ（ｋａｔｓｕｓｈｉｋａ）

作者 水原秋桜子

初出 昭和5年

ジャンル 句集

葛飾

読み方：カツシカ（ｋａｔｓｕｓｈｉｋａ）

作者 吉行淳之介

初出 昭和55年

ジャンル 小説

ウィキペディア

葛飾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/05/21 23:30 UTC 版)

葛飾（かつしか）

• 下総国に存在した郡。葛飾郡。
  • 17世紀頃、下総国葛飾郡から西半分を分割し、武蔵国葛飾郡が発足。さらに1878年・1879年に以下の郡に分割された。
    • 旧下総国
      • 千葉県東葛飾郡（東葛地域）
      • 茨城県西葛飾郡
      • 埼玉県中葛飾郡（広義の葛西）
    • 旧武蔵国
      • 東京府南葛飾郡（葛西）
      • 埼玉県北葛飾郡（広義の葛西）
• 葛飾郡を由来とする自治体名
  • 1889年から1931年までの千葉県東葛飾郡葛飾村、及び1931年から1937年までの千葉県東葛飾郡葛飾町。
    • 当該地域に現存する地名、千葉県船橋市葛飾町。
    • 当該地域に1987年まで存在した駅名、葛飾駅（現在の京成西船駅）。
  • 1932年から1943年までの東京市葛飾区、及び1943年からの東京都葛飾区。
• 葛飾郡に由来した人名
  • 葛飾北斎

地名の歴史

「かつしか」は古代からの地名で、奈良正倉院文書には「葛餝郡」と記されている。この郡は現在の千葉県、東京都、埼玉県、茨城県にまたがる広い区域を示した。

『万葉集』では勝鹿・勝牡鹿・可豆思賀と様々に表記されている。また真間の手児奈伝説は有名である。また、『万葉集』・『延喜式』中には「かとしか」とよませている例がある。

「かつしか」の語源については多くの説がある。(1) 葛の多く生えた「葛繁」の意とする説、(2) 「かつ」は崖、「しか」は砂洲とする説、(3)「かとしき（門敷）」の転化で、古利根川下流の入江の門戸の低湿地を整備して、集落が立地したことによるとする説、(4)「方洲処（かたすか）」で、一方が砂地の所とする説、等が有力で、他にアイヌ語説やレプチャ語説まである。

関連項目

• 「葛飾」で始まるページの一覧

Weblio日本語例文用例辞書

「葛飾」の例文・使い方・用例・文例

• 葛飾区にある祖母の家に遊びに行きました。
• 葛飾区にある祖母の家を訪れました。
• 一連の会議を経て，同グループは葛飾北斎の浮世絵のデザインを選んだ。