ほん‐らい【本来】
読み方:ほんらい
1 もともとそうであること。元来。「—の目的を考える」「人間は—感情の動物だ」
2 それが当たり前であること。道理であること。「—向こうからあいさつに来るべきだ」
[用法] 本来・元来——「学校は本来(元来)知識を学ぶための施設である」のように、両語とも相通じて用いられる。◇「本来」には、正式にはとか、現状はそうでないが本当はといった意があり、「本来あってはいけないことだ」「本来、当事者間で解決すべき問題だ」などと使われる。◇「元来」は、はじめからそうであることを示す意がある。「元来病弱な体質なので」「元来日本人はこうした方面のことに疎かったようである」◇両語は「〜の」の形でも使うが、「本来の目的を見失う」「本来の所有者に返す」などは「元来」で置き換えられない。また、「本来なら(ば)」も「本来」だけの用法。「本来なら直接伺ってお願いすべきところですが」
本来
「本来」の例文・使い方・用例・文例
- 生存の本能は動物に本来的に備わったものである
- 語の本来の意味
- 今日の子どもたちは本来受けてしかるべき教育を受けていない
- それが人間本来の自然治癒力を高めます
- まったく問屋が本来の機能を果たしていない
- 植民地開拓者は、先住民族を彼ら本来の領土から強制的に移動させた。
- 勉強は本来は楽しい営みである
- 本来は黒のはずでした。
- 妻は月曜日に退院したのですが、本来であればあと2、3日入院しなければなりませんでした。
- そのほうが、その土地本来の味や雰囲気を楽しめるから。
- 本来なら保険が適用されるはずの医療である。
- あなたが先週日本来ていたと鈴木さんから聞きました。
- それは本来と違う目的で使用された。
- 私はそれについて、本来あるべき方法を伝えました。
- 本来はならばご挨拶に伺うところですが、取り急ぎ書面にて失礼致します。
- 恋は本来盲目である。
- 本来は、貧困層の女性や子供に医療保護を提供するために創設された制度である、アメリカ低所得者医療扶助制度が、今日では、その予算の約3分の1を老人に費やしている。
- 彼は本来はいい男だ。
- 人々は次第に本来の目的を見失うだろう。
- 若い者達は本来の親の考えに対して反発するものだ。
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