成長線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:00 UTC 版)
成長線とは、肉眼または顕微鏡学的に歯の表面に見える線状痕である。主に、歯の形成の良し悪し(例えば石灰化)で線状になることが多い。また、歯の種類や年齢によりできる成長線も違う。 新産線 - 新産線 (neonatal line) とは、歯の成長線の一つで、出生により、胎内の安定した環境から外部に出ることによる環境の変動のために、出生後に作られている歯の石灰化度が出生前の石灰化度より低下することによりつく。そのため、出生時に既に歯が作られ始めている乳歯及び第一大臼歯のみで確認できる。 レチウス条 ハンターシュレーゲル条 - ハンターシュレーゲル条(Hunter-Schreger band)とは、歯のエナメル質の研磨切片において、エナメル小柱に走行が規則的に研磨面に対して「直交」する状態と「平行」な状態とを繰り返す為に現れる模様である。エナメル質の内層1/2~1/3に渡って伸びている。 エブネル線 - エブネル線(incremental line of von Ebner) とは象牙質にあらわれる最小単位の成長線である。血清カルシウムやpHの日内変動などにより生じるものと考えられている。歯冠部では平均6µm、歯根部では平均3.5µm間隔の縞模様としてみられる。しかし、この1日単位の成長線を認識することは難しく、数日単位よりなる約20µm間隔の成長線が認められる。この線は アンドレーゼン線 (Andresen's line) とも呼ばれる。 オウエンの外形線 - オウエンの外形線(contour line of Owen) は病気や栄養不良による石灰化不全に伴い出現する。
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