血清カルシウム

血液用語辞典

血清カルシウム ( serum calcium )

血清中に含まれているカルシウムのこと。血液中のカルシウムの約半分はイオン状態で存在しており、とくに動脈血のpHの移動にともなって変動します。カルシウムは骨の材料としてだけでなく、血液の凝固、筋肉の収縮、細胞内の生化学反応などで重要な働きをしているため、この値の異常のあるときは副甲状腺機能の異常やビタミンＤ欠乏、悪性腫瘍、慢性腎不全、膵炎など多くの疾患が疑われます。